3 Oracle Identity Manager単一ノード環境のアップグレード
Oracle Identity Managerをリリース12c (12.2.1.4.0)からOracle Identity Governance 14c (14.1.2.1.0)にアップグレードできます。
ノート:
このガイドでは、Oracle Identity Manager製品は、Oracle Identity Manager (OIM)およびOracle Identity Governance (OIG)とほぼ同じ意味で使用されます。
アップグレードを実行するために、次に示す各トピックのステップを完了します。
- Oracle Identity Manager単一ノードのアップグレード・プロセスについて
Oracle Identity Manager単一ノード・デプロイメントのアップグレード・プロセスの概要に関するロードマップを確認します。 - Oracle Identity Managerのアップグレード前のタスクの完了
Oracle Identity Managerをアップグレードする前にこの項で説明しているアップグレード前のタスクを完了します。 - サーバーとプロセスの停止
Upgrade Assistantを実行してスキーマと構成をアップグレードする前に、すべてのアップグレード前のプロセスとサーバー(管理サーバー、ノード・マネージャ(ノード・マネージャを構成した場合)および管理対象サーバーを含む)を停止する必要があります。 - OIMHOST上の12c (12.2.1.4.0) Oracleホーム・フォルダのバックアップ
OIMHOSTで12c (12.2.1.4.0) Oracleホームをバックアップします。 - 製品ディストリビューションのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion Middleware Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity Managerのディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、次の手順を使用してインストールします。 - アップグレード前の準備状況チェックの実行
アップグレードにかかわる潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスの開始前に、準備状況チェックの実行をお薦めします。準備状況チェックによって、アップグレードにかかわる潜在的な問題をすべて検出できるわけではない点に注意してください。準備状況チェックのレポートが成功を示していても、アップグレードが失敗することもあります。 - 製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後に、Upgrade Assistantを使用して、サポートされている製品スキーマをOracle Fusion Middlewareの現在のリリースにアップグレードします。 - ドメインの再構成
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を14c (14.1.2.1.0)に合せて再構成します。 - ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantを使用して、ドメイン内のドメイン・コンポーネント構成を、更新されたドメイン構成と一致するようにアップグレードします。 - ユーザー・インタフェースに対するアプリケーション・モジュールのチューニング
Oracle Identity Manager中間層のアップグレードに成功したら、アプリケーション・モジュール(AM)をチューニングします。 - 12c Oracleホームからのoracle.iam.ui.custom-dev-starter-pack.warのコピー
oracle.iam.ui.custom-dev-starter-pack.war
ファイルを、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのバックアップから、14c (14.1.2.1.0) Oracleホーム(ORACLE_HOME/idm/server/apps/
)に手動でコピーする必要があります。 - 14c (14.1.2.1.0) Oracleホームへのフォルダのコピー
14cにアップグレードする際に、一部のフォルダにファイル・システム依存データがある場合は、それらのフォルダを新しいOracleホームに手動でコピーする必要があります。 - サーバーとプロセスの起動
アップグレードが成功した後、管理サーバーおよび管理対象サーバーを含め、すべてのプロセスおよびサーバーを起動します。 - ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、リモート・コンソールにサインインし、アップグレードされた各コンポーネントのバージョン番号が14.1.2.1.0になっていることを確認します。 - setDomainEnv.shファイルの更新
Oracle Identity Governance (OIG)を12c (12.2.1.4.0)から14c (14.1.2.1.0)にアップグレードするためには、setDomainEnv.sh
ファイル内のプロパティを削除する必要があります。 - Oracle Identity Manager Design Consoleのアップグレード
Oracle Identity Manager (OIM)ドメイン・コンポーネント構成をアップグレードした後、Oracle Identity Manager Design Consoleをアップグレードします。 - アップグレード後タスク
Oracle Access Managerを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードした後、必要に応じてこの項にまとめられたタスクを完了する必要があります。
Oracle Identity Manager単一ノードのアップグレード・プロセスについて
Oracle Identity Manager単一ノード・デプロイメントのアップグレード・プロセスの概要に関するロードマップを確認します。
既存のドメインをアップグレードするために実行するステップは、ドメインがどのように構成されているか、およびどのコンポーネントをアップグレードするかによって異なります。各自のデプロイメントに該当するステップにのみ従ってください。
表3-1 Oracle Identity Manager単一ノード環境のアップグレードのためのタスク
タスク | 説明 |
---|---|
必須 このガイドの概要に関するトピックを再確認して、アップグレード前のタスクを完了します(まだ実行していない場合)。 |
参照: |
必須 12cサーバーを停止します。これには管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャ、およびOracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントが含まれます。 アップグレード中、データベースが稼働していることを確認してください。 |
警告: アップグレード中にサーバーを停止しないと、データが破壊される可能性があります。 |
必須 OIMHOST上の既存の12c (12.2.1.4.0) Middlewareホーム・フォルダのバックアップを作成します |
|
必須 アップグレード開始前に、アップグレード前レポート・ユーティリティを実行し、検出された問題に対処します。 |
アップグレード前レポート・ユーティリティは、既存のOracle Identity Manager環境を分析し、アップグレードを開始する前に完了する必要がある必須前提条件に関する情報を提供します。 |
新しい14c Middlewareホームの場所を作成します。 |
アップグレードを開始する前に、新しい14c (14.1.2.1.0) Middlewareホームの場所が本番デプロイメントと同じホスト上にある必要があります。 |
必須 新規に作成した14c (14.1.2.1.0) Middlewareホームに、Fusion Middleware Infrastructure 14c (14.1.2.0.0)、Oracle SOA Suite 14c (14.1.2.0.0)およびOracle Identity Manager14c (14.1.2.1.0)をインストールします。 |
アップグレードを開始する前に、本番デプロイメントと同じホスト上に準備した14c (14.1.2.1.0) Middlewareホームに次の製品をインストールします。
前述の製品のインストールでは、クイック・インストーラを使用する簡易インストール・プロセスを使用することをお薦めします。クイック・インストーラでは、Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity and Access Management 14c (14.1.2.1.0)が一度にインストールされます。『Oracle Identity and Access Managementのインストールおよび構成』のクイック・インストーラを使用したOracle Identity Governanceのインストールに関する項を参照してください。 もう1つのオプションとして、各インストーラを使用してこれらの製品を個別にインストールすることもできます。「製品ディストリビューションのインストール」を参照してください。 |
省略可能 Upgrade Assistantを使用してアップグレード前の準備状況チェックを実行します。 |
「アップグレード前の準備状況チェックの実行」を参照してください。 |
必須 アップグレード・アシスタントを起動して12cデータベース・スキーマをアップグレードします。 |
「製品スキーマのアップグレード」を参照してください。 |
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を14.1.2.1.0に再構成します。 |
WebLogic Serverドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。
ドメインの再構成を参照してください ノート: ドメイン再構成プロセスが開始されると、そこで行われた変更は元に戻せません。再構成ウィザードを実行する前に、アップグレード前チェックリストに示されているようにドメインをバックアップしてあることを確認してください。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、再構成前の元の状態にドメインを復元するための唯一の方法です。 |
必須 Upgrade Assistantを2回実行して、ドメイン・コンポーネントの構成をアップグレードします。 |
「ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード」を参照してください。 ノート: jce は、無制限強度の暗号化ポリシーを使用する必要があります。
|
省略可能
ノート: このステップは、UIのカスタマイズのためにファイルが変更されている場合にのみ必要です。 |
「14c (14.1.2.1.0) Middlewareホームへのoracle.iam.ui.custom-dev-starter-pack.warのコピー」を参照してください。 |
省略可能 システム依存のデータ・フォルダを14c (14.1.2.1.0) Oracleホームにコピーします。 |
14c (14.1.2.1.0)にアップグレードする際に、一部のフォルダにファイル・システム依存データがある場合は、それらのフォルダを新しいOracleホームに手動でコピーする必要があります。 |
必須 サーバーを起動します。 |
「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。 |
必須 ドメイン固有コンポーネント構成が正常に完了したことを確認します。 |
「ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認」を参照してください。 |
省略可能 アップグレード後に必要なタスクを実行します。 |
「アップグレード後タスク」を参照してください。 |
Oracle Identity Managerのアップグレード前のタスクの完了
Oracle Identity Managerをアップグレードする前に、この項で説明しているアップグレード前のタスクを完了します。
- メモリー設定の確認
Oracle Identity Managerに関するメモリーの問題を回避するため、要件に従ってメモリー設定が更新されていることを確認します。 - SSL有効設定のための非SSLポートのオープン
SSL有効設定と非SSL無効設定がある場合、Oracle Identity Managerのアップグレードを続行する前に、データベースのための非SSLポートをオープンする必要があります。 - 一時フォルダのクリーニング
すべてのOracle Identity Governanceホスト・マシンの/tmp
をクリーニングします。 - metadata.marファイルの手動バックアップ
メモリー設定の確認
Oracle Identity Managerに関するメモリーの問題を回避するため、要件に従ってメモリー設定が更新されていることを確認します。
root
ユーザーとして次を実行します:
SSL有効設定のための非SSLポートのオープン
SSL有効設定と非SSL無効設定がある場合、Oracle Identity Managerのアップグレードを続行する前に、データベースのための非SSLポートをオープンする必要があります。
データベース・リスナーが、Upgrade Assistantにパラメータとして指定したデータベース・サーバーのTCPポートと同じTCPポートでリスニングしていることを確認します。詳細は、「Oracle Identity Governance DBのSSLの有効化」を参照してください。
一時フォルダのクリーニング
すべてのOracle Identity Governanceホスト・マシンの/tmp
をクリーニングします。
/tmp
ディレクトリはJVM java.io.tmpdir
プロパティに対して設定されているため、/tmp
フォルダ内の不要なファイルがOIGのアップグレード・プロセスに干渉し、結果としてMDSが破損する可能性があります。
サーバーとプロセスの停止
Upgrade Assistantを実行してスキーマと構成をアップグレードする前に、すべてのアップグレード前のプロセスとサーバー(管理サーバー、ノード・マネージャ(ノード・マネージャを構成した場合)および管理対象サーバーを含む)を停止する必要があります。
Oracle Fusion Middleware環境は、Oracle WebLogic Serverドメイン、管理サーバー、複数の管理対象サーバー、Javaコンポーネント、システム・コンポーネント、およびメタデータのリポジトリに使用されるデータベースで構成できます。コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で停止する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、既存のアップグレード前のサーバーとプロセスを停止する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。「管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。
リリース14c (14.1.2.0.0)以降、WebLogic Server管理コンソールは削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。
ノート:
次のサーバーを正しい順序で停止することが重要です。
ステップ1: 管理対象サーバーを停止する
管理対象サーバーの起動方法に応じて、次のいずれかの方法に従ってWebLogic管理対象サーバーを停止します:
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。
weblogic
管理者としてWeblogicコンソールにログインします。- 「サーバー」 > 「制御」タブに移動します。
- 必要な管理対象サーバーを選択します。
- 「停止」をクリックします。
wls:/offline>nmConnect('nodemanager_username','nodemanager_password',
'AdminServerHostName','5556','domain_name',
'DOMAIN_HOME','nodemanager_type')
wls:/offline>nmKill('ManagedServerName')
ステップ2: 管理サーバーを停止する
管理サーバーを停止するときに、管理サーバーで稼働しているプロセス(WebLogic Server管理コンソールやFusion Middleware Controlなど)も停止します。
次のいずれかの方法に従って、管理サーバーを停止します:
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.cmd
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
weblogic
管理者としてWeblogicコンソールにログインします。- 「サーバー」 > 「制御」タブに移動します。
- 必要な管理サーバーを選択します。
- 「停止」をクリックします。
wls:/offline>nmConnect('nodemanager_username','nodemanager_password',
'AdminServerHostName','5556','domain_name',
'DOMAIN_HOME','nodemanager_type')
wls:/offline>nmKill('AdminServer')
ステップ4: ノード・マネージャを停止する
ノード・マネージャを停止するには、次のコマンドを実行します:
<DOMAIN_HOME>/bin/stopNodeManager.sh
OIMHOST上の12c (12.2.1.4.0) Oracleホーム・フォルダのバックアップ
OIMHOST上の12c (12.2.1.4.0) Oracleホームをバックアップします。
たとえば:
/u01/app/fmw/ORACLE_HOME
を/u01/app/fmw/ORACLE_HOME_old
にします
ノート:
カスタム構成は必ずバックアップしてください。これらの構成は、アップグレード後にリストアします。製品ディストリビューションのインストール
アップグレードの開始前に、Oracle Fusion Middleware Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity Managerのディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、次の手順を使用してインストールします。
ノート:
アップグレード準備としてOracle Fusion Middlewareリリース14c ソフトウェアをインストールする際は、既存のアップグレード前のOracle Fusion Middlewareソフトウェアのインストールおよび構成に使用したものと同じユーザー・アカウントを使用する必要があります。UNIXオペレーティング・システムでは、これにより適切な所有者とグループが新しいOracle Fusion Middleware 14cのファイルとディレクトリに確実に適用されます。
ノート:
14cバイナリは、以前の12cバイナリとは異なる場所にインストールされます。14cバイナリは、アップグレードの計画停止時間の前にインストールできます。前述の製品のインストールでは、クイックスタート・インストーラ(fmw_14.1.2.1.0_idmquickstart.jar
)を使用する簡易インストール・プロセスを使用することをお薦めします。クイック・スタート・インストーラでは、Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity Managerが一度にインストールされます。
ノート:
冗長なバイナリの場所を使用している場合は、必ず冗長な場所それぞれにソフトウェアをインストールしてください。『Oracle Identity and Access Managementのインストールおよび構成』のクイックスタート・インストーラを使用したOracle Identity Governanceのインストールに関する項を参照してください。
もう1つのオプションとして、必要な製品ディストリビューション(Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Identity Manager 14c (14.1.2.1.0))を個別にインストールすることもできます。これを行うには、次のステップを実行します:
アップグレード前の準備状況チェックの実行
アップグレードにかかわる潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスの開始前に、準備状況チェックの実行をお薦めします。準備状況チェックによって、アップグレードにかかわる潜在的な問題をすべて検出できるわけではない点に注意してください。準備状況チェックのレポートが成功を示していても、アップグレードが失敗することもあります。
- アップグレード前の準備状況チェックの実行について
Upgrade Assistantを-readiness
モードで実行することで、実際のアップグレードを実行する前に問題を検出できます。Upgrade Assistantを使用すると、準備状況チェックはGUIモードで実行できます。また、レスポンス・ファイルを使用するとサイレント・モードで実行できます。 - 準備状況モードでのUpgrade Assistantの起動
-readiness
パラメータを使用して、Upgrade Assistantを準備状況モードで起動します。 - Upgrade Assistantでの準備状況チェックの実行
Upgrade Assistantの各画面を通じて、アップグレード前の準備状況チェックを完了します。 - 準備状況レポートの理解
ドメインの準備状況チェックを実行した後、レポートを確認してアップグレードを成功させるためのアクションをとる必要があるかどうかを判断します。
アップグレード前の準備状況チェックの実行について
Upgrade Assistantを-readiness
モードで実行することで、実際のアップグレードを実行する前に問題を検出できます。Upgrade Assistantを使用すると、準備状況チェックはGUIモードで実行できます。また、レスポンス・ファイルを使用するとサイレント・モードで実行できます。
Upgrade Assistantの準備状況チェックは、サポート対象の開始ポイントにあるFusion MiddlewareのスキーマとWebLogicドメインの構成について、読取り専用のアップグレード前確認を実行します。この確認は、読取り専用の操作です。
準備状況チェックでは、フォーマットされ、タイムスタンプの付けられた準備状況レポートが生成され、実際のアップグレードを試みる前に潜在的な問題に対処できます。問題が検出されない場合は、アップグレード・プロセスを開始できます。アップグレードを実行する前に、このレポートを詳細に確認することをお薦めします。
準備状況チェックは、既存のOracle Fusion Middlewareドメインがオンライン(他のユーザーがアクティブに使用している間)またはオフラインである間に実行できます。
準備状況チェックは、実際のアップグレードの実行前に、何度でも実行できます。ただし、アップグレードの実行後には、準備状況チェックを実行しないでください。これは、レポート結果が、アップグレード前の準備状況チェックと異なることがあるためです。
ノート:
パフォーマンスへの影響を避けるため、準備状況チェックはピーク時以外に実行するようにしてください。
親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
準備状況モードでのUpgrade Assistantの起動
-readiness
パラメータを使用して、Upgrade Assistantを準備状況モードで起動します。
Upgrade Assistantのパラメータ
コマンドラインからUpgrade Assistantを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表3-2 Upgrade Assistantコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須またはオプション | 説明 |
---|---|---|
|
準備状況チェックの場合は必須
ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 |
アップグレードの準備状況チェックを実行します(実際のアップグレードは実行しません)。 スキーマと構成がチェックされます。
|
|
オプション |
スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
|
サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
Upgrade AssistantがGUIモードで実行されているときに入力したデータから生成されるレスポンス・ファイルに保存されている入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード(Upgrade Assistantの画面表示なし)で実行されます。 |
|
オプション |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
|
|
オプション |
次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
|
|
オプション |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。Upgrade Assistantによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (UNIX)
(Windows)
|
|
オプション |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |
Upgrade Assistantを使用した準備状況チェックの実行
Upgrade Assistantの各画面を通じて、アップグレード前の準備状況チェックを完了します。
親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
準備状況レポートの理解
ドメインの準備状況チェックを実行した後、レポートを確認してアップグレードを成功させるためのアクションをとる必要があるかどうかを判断します。
準備状況レポート・ファイルの形式は、次のとおりです。
readiness_timestamp.txt
timestamp
は、準備状況チェックが実行された日時を示します。
準備状況レポートには、次の情報が含まれています。
表3-3 準備状況レポートの要素
レポートの情報 | 説明 | 必要なアクション |
---|---|---|
全体的な準備状況ステータス: SUCCESSまたはFAILURE | レポートの上部に、準備状況チェックが合格したか1つ以上のエラーで完了したかが示されます。 | 1つ以上のエラーが発生してレポートが完了した場合、アップグレードを試みる前に、FAILを検索し、障害の原因となった問題を修正します。準備状況チェックは、アップグレードする前に必要に応じて何度でも再実行できます。 |
タイムスタンプ |
レポートが生成された日付と時刻です。 |
必要なアクションはありません。 |
ログ・ファイルの場所
|
生成されたログ・ファイルのディレクトリの場所です。 |
必要なアクションはありません。 |
準備状況レポートの場所
|
生成された準備状況レポートのディレクトリの場所です。 |
必要なアクションはありません。 |
チェックされたコンポーネントの名前 |
チェックに含まれるコンポーネントの名前およびバージョンとステータス。 |
ドメインに、このリリースにアップグレードできないSOAコア拡張機能などのコンポーネントが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 |
チェックされたスキーマの名前 |
チェックに含まれるスキーマの名前および現在のバージョンとステータス。 |
スキーマのバージョン番号をレビューします。ドメインに、このリリースにアップグレードできないスキーマが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 |
個別のオブジェクトのテスト・ステータス: FAIL |
準備状況チェックのテストで、特定のオブジェクトに問題が検出されています。 |
失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 |
個別のオブジェクトのテスト・ステータス: PASS |
準備状況チェックのテストでは、特定のオブジェクトに問題が検出されませんでした。 |
準備状況チェック・レポートに「成功」ステータスのみが表示されている場合は、環境をアップグレードできます。ただし、準備状況チェックでは、ハードウェアやアップグレード時の接続性などの外部環境に関する問題を検出することはできません。アップグレードの進捗を常に監視する必要があります。 |
<オブジェクト>の準備状況チェックの完了ステータス: FAILURE | 準備状況チェックで、スキーマ、索引またはデータ型などの特定のオブジェクトに対して解決する必要がある1つ以上のエラーが検出されました。 | 失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 |
<オブジェクト>の準備状況チェックの完了ステータス: SUCCESS | 準備状況チェック・テストによって問題が検出されませんでした。 | 必要なアクションはありません。 |
This readiness check report was created on Wed Dec 02 05:47:33 PST 2020 Log file is located at:
/oracle/work/middleware_latest/oracle_common/upgrade/logs/ua2020-12-02-05-35-03AM.log
Readiness Check Report File:
/oracle/work/middleware_latest/oracle_common/upgrade/logs/readiness2020-12-02-05-47-33AM.txt
Domain Directory:
/oracle/work/middleware_1212/user_projects/domains/oim_domain
Starting readiness check of components.
Oracle Platform Security Services
Starting readiness check of Oracle Platform Security Services.
Schema User Name: DEV_OPSS
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: example.oracle.com:1521:oimdb
VERSION Schema DEV_OPSS is currently at version 11.1.1.9.0.
Readiness checks will now be performed.
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_TABLES Test that the schema contains all the required tables
Completed schema test: TEST_REQUIRED_TABLES --> Test that the schema contains all the required tables +++ PASS
Starting schema test: Test that the schema does not contain any unexpected tables TEST_UNEXPECTED_TABLES
Completed schema test: Test that the schema does not contain any unexpected tables --> TEST_UNEXPECTED_TABLES +++ Test that the schema does not contain any unexpected tables
Starting schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE Test that the schema tablespaces automatically extend if full
Completed schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE --> Test that the schema tablespaces automatically extend if full +++ PASS
Starting schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade
Completed schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA --> Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade +++ PASS
Starting schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE Test that schema tablespaces are online
Completed schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE --> Test that schema tablespaces are online +++ PASS
Starting permissions test: TEST_DBA_TABLE_GRANTS Test that DBA user has privilege to view all user tables
Completed permissions test: TEST_DBA_TABLE_GRANTS --> Test that DBA user has privilege to view all user tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_MISSING_COLUMNS Test that tables and views are not missing any required columns
Completed schema test: TEST_MISSING_COLUMNS --> Test that tables and views are not missing any required columns +++ PASS
Starting schema test: TEST_UNEXPECTED_COLUMNS Test that tables and views do not contain any unexpected columns
Completed schema test: TEST_UNEXPECTED_COLUMNS --> Test that tables and views do not contain any unexpected columns +++ PASS
Starting datatype test for table CT_29: TEST_COLUMN_DATATYPES_V2 --> Test that all table columns have the proper datatypes
Completed datatype test for table CT_29: TEST_COLUMN_DATATYPES_V2
--> Test that all table columns have the proper datatypes +++ PASS
Starting index test for table JPS_ENTITY_LOCK: TEST_REQUIRED_INDEXES
--> Test that the table contains all the required indexes
Completed index test for table JPS_ENTITY_LOCK:
TEST_REQUIRED_INDEXES --> Test that the table contains all the required indexes +++ PASS
Starting index test for table CT_9_3: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes
Completed index test for table CT_9_3: TEST_UNEXPECTED_INDEXES --> Test that the table does not contain any unexpected indexes +++ PASS
Starting schema test: UPGRADE_SCRIPT_TEST Test that the middleware contains the required Oracle Platform Security Services upgrade script
Completed schema test: UPGRADE_SCRIPT_TEST --> Test that the middleware contains the required Oracle Platform Security Services upgrade script +++ PASS
Starting schema test: PRIVILEGES_TEST Test that the Oracle Platform Security Services schema has appropriate system privileges
Completed schema test: PRIVILEGES_TEST --> Test that the Oracle Platform Security Services schema has appropriate system privileges +++ PASS
Starting schema test: SEQUENCE_TEST Test that the Oracle Platform Security Services schema sequence and its properties are valid
Completed schema test: SEQUENCE_TEST --> Test that the Oracle Platform Security Services schema sequence and its properties are valid
+++ PASS
Finished readiness check of Oracle Platform Security Services with
status: SUCCESS.
Oracle Metadata Services
Starting readiness check of Oracle Metadata Services.
Schema User Name: DEV_MDS
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: example.oracle.com:1521:oimdb
VERSION Schema DEV_MDS is currently at version 11.1.1.9.0.
Readiness checks will now be performed.
Starting schema test: TEST_REQUIRED_TABLES Test that the schema contains all the required tables
Completed schema test: TEST_REQUIRED_TABLES --> Test that the schema contains all the required tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES Test that the schema contains all the required stored procedures
Completed schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES --> Test that the schema contains all the required stored procedures +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS Test that the schema contains all the required database views
Completed schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS --> Test that the schema contains all the required database views +++ PASS
Starting index test for table MDS_ATTRIBUTES: TEST_REQUIRED_INDEXES
--> Test that the table contains all the required indexes
Starting schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade
Completed schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA --> Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade +++ PASS
Starting schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE Test that schema tablespaces are online
Completed schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE --> Test that schema tablespaces are online +++ PASS
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Finished readiness check of Oracle Metadata Services with status:
SUCCESS.
User Messaging Service
Starting readiness check of User Messaging Service.
Schema User Name: DEV_ORASDPM
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: example.oracle.com:1521:oimdb
VERSION Schema DEV_ORASDPM is currently at version 11.1.1.9.0. Readiness checks will now be performed.
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Starting column test for table RULE_SET:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns
Completed column test for table RULE_SET:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns +++ PASS
Starting column test for table STATUS: TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS
--> Test that the table does not contain any unexpected columns
Completed column test for table STATUS:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns +++ PASS
Starting column test for table STATUS_ORPHAN:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns
Completed column test for table STATUS_ORPHAN:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns +++ PASS
Starting column test for table USER_DEVICE:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns
Completed column test for table USER_DEVICE:
TEST_UNEXPECTED_TABLE_COLUMNS --> Test that the table does not contain any unexpected columns +++ PASS
Finished readiness check of User Messaging Service with status: SUCCESS.
Oracle SOA
Starting readiness check of Oracle SOA.
Schema User Name: DEV_SOAINFRA
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: example.oracle.com:1521:oimdb
VERSION Schema DEV_SOAINFRA is currently at version 11.1.1.9.0. Readiness checks will now be performed.
Starting schema test: TEST_DATABASE_VERSION Test that the database server version number is supported for upgrade
INFO Database product version: Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
Completed schema test: TEST_DATABASE_VERSION --> Test that the database server version number is supported for upgrade +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_TABLES Test that the schema contains all the required tables
Completed schema test: TEST_REQUIRED_TABLES --> Test that the schema contains all the required tables +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES Test that the schema contains all the required stored procedures
Completed schema test: TEST_REQUIRED_PROCEDURES --> Test that the schema contains all the required stored procedures +++ PASS
Starting schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS Test that the schema contains all the required database views
Completed schema test: TEST_REQUIRED_VIEWS --> Test that the schema contains all the required database views +++ PASS
Starting schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE Test that the schema tablespaces automatically extend if full
Completed schema test: TEST_ENOUGH_TABLESPACE --> Test that the schema tablespaces automatically extend if full +++ PASS
Starting schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE Test that schema tablespaces are online
Completed schema test: TEST_ONLINE_TABLESPACE --> Test that schema tablespaces are online +++ PASS
Starting schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade
Completed schema test: TEST_USER_TABLESPACE_QUOTA --> Test that tablespace quota for this user is sufficient to perform the upgrade +++ PASS
Starting schema test: SOA_TABLESPACE_VALIDATION Test SOAINFRA schema for enough default table space and temp table space.
Completed schema test: SOA_TABLESPACE_VALIDATION --> Test SOAINFRA schema for enough default table space and temp table space. +++ PASS
Starting schema test: SOA_INSTANCE_VALIDATION Test SOAINFRA schema for inconsistencies of instance data.
Completed schema test: SOA_INSTANCE_VALIDATION --> Test SOAINFRA schema for inconsistencies of instance data. +++ PASS
Finished readiness check of Oracle SOA with status: SUCCESS.
Oracle Identity Manager
Starting readiness check of Oracle Identity Manager.
Schema User Name: DEV_OIM
Database Type: Oracle Database
Database Connect String: example.oracle.com:1521:oimdb
Starting schema test: examine Calling examine method
INFO Examine is successful
Completed schema test: Examine --> Testing schema version +++ PASS
Starting schema test: TEST_MDS_BACKUP Taking backup of MDS data related to OIM to handle any unseen situation during upgrade.
INFO MDSBackup passes. Backup of MDS data related to OIM is here:
/oracle/work/middleware_latest/oracle_common/upgrade/temp/mdsBackup/
Completed schema test: TEST_MDS_BACKUP --> Taking backup of MDS data related to OIM to handle any unseen situration during upgrade. +++ PASS
Finished readiness check of Oracle Identity Manager with status:
SUCCESS.
User Messaging Service
Starting readiness check of User Messaging Service.
Starting config test: TEST_USERMESSAGINGCONFIG Test that configuration file usermessagingconfig.xml is accessible, in place and valid.
Completed config test: TEST_USERMESSAGINGCONFIG --> Configuration file usermessagingconfig.xml is accessible, in place and valid. +++ PASS
Starting config test: TEST_ALREADY_UPGRADED Test that configuration is not already upgraded.
Completed config test: TEST_ALREADY_UPGRADED --> Configuration is not already upgraded. +++ PASS
Finished readiness check of User Messaging Service with status: SUCCESS.
Oracle Identity Manager
Starting readiness check of Oracle Identity Manager.
INFO There are no configuration readiness tests for Oracle Identity Manager.
Finished readiness check of Oracle Identity Manager with status:
SUCCESS.
Oracle JRF
Starting readiness check of Oracle JRF.
Finished readiness check of Oracle JRF with status: SUCCESS.
System Components Infrastructure
Starting readiness check of System Components Infrastructure.
Starting config test: TEST_SOURCE_CONFIG Checking the source configuration.
INFO
/oracle/work/middleware_1212/user_projects/oim_domain/opmn/topology.xml
was not found. No upgrade is needed.
Completed config test: TEST_SOURCE_CONFIG --> Checking the source configuration. +++ PASS
Finished readiness check of System Components Infrastructure with
status: ALREADY_UPGRADED.
Common Infrastructure Services
Starting readiness check of Common Infrastructure Services.
Starting config test: CIEConfigPlugin.readiness.test This tests the readiness of the domain from CIE side.
Completed config test: CIEConfigPlugin.readiness.test --> This tests the readiness of the domain from CIE side. +++ PASS
Finished readiness check of Common Infrastructure Services with
status: SUCCESS.
Oracle Web Services Manager
Starting readiness check of Oracle Web Services Manager.
Completed config test: BOOTSTRAP_PROPERTIES_CHECK --> Bootstrap properties check +++ PASS
Completed config test: CONFIGURATION_PROPERTIES_CHECK --> Configuration properties check +++ PASS
Completed config test: TOKEN_TRUST_PROPERTIES_CHECK --> Trust issuer properties check +++ PASS
Completed config test: MDS_REPOSITORY_CONNECTIVITY_CHECK --> MDS repository connectivity check +++ PASS
Finished readiness check of Oracle Web Services Manager with status:
SUCCESS.
Finished readiness check of components.
ノート:
準備状況レポートの欠落している索引に関するエラーは無視してもかまいません。これは既知の問題です。欠落している索引に対応するものが、スキーマのアップグレード操作時に追加されます。このエラーは、アップグレードするスキーマがRCUを使用して12cで作成されていた場合は発生しません。親トピック: アップグレード前の準備状況チェックの実行
製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後に、Upgrade Assistantを使用して、サポートされている製品スキーマをOracle Fusion Middlewareの現在のリリースにアップグレードします。
Upgrade Assistantを使用すると、個別に選択したスキーマまたはドメインに関連付けられているすべてのスキーマをアップグレードできます。選択したオプションによって、表示されるUpgrade Assistantの画面は異なります。
ノート:
12.2 RAC環境でデータポンプ・ワーカー(DW)プロセスの'ライブラリ・キャッシュ・ロック' (サイクル)<='ライブラリ・キャッシュ・ロック'が原因で、長い待機時間およびパフォーマンスの低下が見られる場合があります。この問題を解決するには、次のコマンドを使用してS最適化を無効にする必要があります:ALTER SYSTEM SET "_lm_share_lock_opt"=FALSE SCOPE=SPFILE SID='*';
alter system reset "_lm_share_lock_opt" scope=spfile sid='*';
- アップグレードに対応可能な既存のスキーマの特定
アップグレード前にこのオプションのステップを使用して、スキーマ・バージョン・レジストリ表を問い合せることができます。この表には、スキーマ所有者、バージョン番号、コンポーネント名とID、作成日と変更日、カスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれています。 - Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。 - Upgrade Assistantを使用したOracle Identity Managerスキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、製品スキーマをアップグレードします。 - スキーマのアップグレードの確認
すべてのアップグレード・ステップを完了したら、schema_version_registry
のスキーマ・バージョンが適切に更新されていることをチェックして、アップグレードの成功を検証します。
アップグレードに対応可能な既存のスキーマの特定
アップグレード前にこのオプションのステップを使用して、スキーマ・バージョン・レジストリ表を問い合せることができます。この表には、スキーマ所有者、バージョン番号、コンポーネント名とID、作成日と変更日、カスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれています。
Upgrade Assistantでドメイン内のすべてのスキーマをアップグレードすることも、アップグレードするスキーマを個別に選択することもできます。この判断には、次に示すステップを実行して、アップグレードに対応可能なすべてのスキーマのリストを表示することが役立ちます。
-
Oracleデータベースを使用している場合、Oracle DBA権限を持つアカウントを使用してデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行します。
SET LINE 120 COLUMN MRC_NAME FORMAT A14 COLUMN COMP_ID FORMAT A20 COLUMN VERSION FORMAT A12 COLUMN STATUS FORMAT A9 COLUMN UPGRADED FORMAT A8 SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY WHERE OWNER LIKE UPPER('<PREFIX>_%');
-
生成されたレポートを調査します。
ノート:
-
アップグレード後、レポートを再度生成して、更新されたバージョンのスキーマを表示できます。アップグレードの必要がないスキーマがある場合は、そのスキーマのアップグレード前のバージョンが
schema_version_registry
表に維持されます。 -
既存のスキーマが、サポートされているバージョンからのものでない場合、14c (14.1.2.1.0)のアップグレード手順を使用する前に、それらをサポートされているバージョンにアップグレードする必要があります。詳細は、アップグレード前のバージョンのドキュメントを参照してください。
-
以前のバージョンでOIDベースのポリシー・ストアを使用していた場合、アップグレードを実行する前に新しいOPSSスキーマを必ず作成します。アップグレード後も、OPSSスキーマはLDAPベース・ストアのままです。
-
Oracle Fusion Middlewareリリース14c (14.1.2.1.0)でアップグレード可能な製品のスキーマのみをアップグレードできます。まだ14c (14.1.2.1.0)へのアップグレードが可能になっていないコンポーネントを含むドメインをアップグレードしないでください。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、JVMの文字エンコーディングが、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームでUTF-8に設定されていることを確認してください。文字エンコーディングがUTF-8に設定されていないと、名前にUnicode文字を含むファイルをダウンロードできません。これにより、アップグレードに失敗する可能性があります。文字エンコーディングを設定するには、次を実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
export UA_PROPERTIES="-Dfile.encoding=UTF-8 ${UA_PROPERTIES}"
Windowsオペレーティング・システムの場合:
set UA_PROPERTIES=-Dfile.encoding=UTF-8 %UA_PROPERTIES%
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantを起動します。
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
コマンドラインに指定可能なその他のパラメータ(ロギングのパラメータなど)の詳細は、次を参照してください。
Upgrade Assistantのパラメータ
コマンドラインからUpgrade Assistantを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表3-4 アップグレード・アシスタントのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須またはオプション | 説明 |
---|---|---|
|
準備状況チェックの場合は必須
ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 |
アップグレードの準備状況チェックを実行します(実際のアップグレードは実行しません)。 スキーマと構成がチェックされます。
|
|
オプション |
スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
|
サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
Upgrade AssistantがGUIモードで実行されているときに入力したデータから生成されるレスポンス・ファイルに保存されている入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード(Upgrade Assistantの画面表示なし)で実行されます。 |
|
オプション |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
|
|
オプション |
次のいずれかの属性を指定して、ログイン・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
|
|
オプション |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。Upgrade Assistantによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (UNIX)
(Windows)
|
|
オプション |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |
親トピック: Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを使用したOracle Identity Managerスキーマのアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、製品スキーマをアップグレードします。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
スキーマのアップグレードの確認
すべてのアップグレード・ステップを完了したら、schema_version_registry
のスキーマ・バージョンが適切に更新されていることをチェックして、アップグレードの成功を検証します。
Oracle Databaseを使用する場合、Oracle DBAを持つユーザーとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行して現行のバージョン番号を取得します。必ず<PREFIX>をスキーマ接頭辞に置き換えてください。
SET LINE 120
COLUMN MRC_NAME FORMAT A14
COLUMN COMP_ID FORMAT A20
COLUMN VERSION FORMAT A12
COLUMN STATUS FORMAT A9
COLUMN UPGRADED FORMAT A8
SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, EDITION NAME, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY where owner like '<PREFIX>_%';
問合せ結果について:
EDITION NAME
列がORA$BASE
として表示されることを確認します。-
VERSION
列の数値が、そのスキーマの最新のバージョン番号に一致していることを確認します。たとえば、スキーマ・バージョン番号が14.1.2.1.0であることを確認します。ノート:
すべてのスキーマ・バージョンが更新されるわけではありません。一部のスキーマではこのリリースへのアップグレードが必要なく、アップグレード前のバージョン番号が保持されます。
-
STATUS
フィールドは、スキーマのパッチ適用操作中はUPGRADING
またはUPGRADED
のどちらかになり、パッチ適用操作が完了するとVALID
になります。 -
ステータスが
「INVALID」
と表示された場合は、ステータスの更新が失敗しています。ログ・ファイルを調べて、失敗した理由を判定する必要があります。 -
IAU_APPEND
とIAU_VIEWER
が所有するシノニム・オブジェクトは、INVALID
と表示されますが、失敗を意味するものではありません。これらは、シノニムの作成後にターゲット・オブジェクトが変更されるため無効になります。シノニム・オブジェクトは、アクセスされるときに有効になります。これに該当する
INVALID
オブジェクトは、無視しても問題ありません。
親トピック: 製品スキーマのアップグレード
ドメインの再構成
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を14c (14.1.2.1.0)にあわせて再構成します。
WebLogic Serverドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。
-
WebLogic Serverコア・インフラストラクチャ
-
ドメイン・バージョン
ノート:
ドメインの再構成を開始する前に、次の制限事項に注意してください。
- 元のMiddlewareホームに、エラーを引き起こす可能性のあるデプロイメントが含まれていないことを確認します。
-
再構成ウィザードでは、ドメインに含まれる独自のアプリケーションは更新されません。
-
アップグレード・プロセス中に、非動的クラスタ・ドメインを動的クラスタ・ドメインに変換することはサポートされていません。
動的クラスタ機能は、再構成ウィザードの実行中に使用できますが、サポートされているアップグレードは非動的クラスタのアップグレードのみで、その後で動的クラスタを追加することになります。アップグレード・プロセス中に動的クラスタを追加することはできません。
-
ドメインの
config.xml
ファイルのドメイン・バージョン番号は、管理サーバーのインストール済WebLogic Serverバージョンに更新されます。 -
すべてのインストール済Oracle製品の再構成テンプレートは、自動的に選択されてドメインに適用されます。これらのテンプレートは、WebLogicドメインが現在のWebLogic Serverバージョンと互換性を持つために必要な再構成タスクを定義します。
-
起動スクリプトが更新されます。
変更済の起動スクリプトを維持する場合は、そのスクリプトをバックアップしてから、再構成ウィザードを開始してください。
ノート:
ドメイン再構成プロセスが開始されると、そこで行われた変更は元に戻せません。再構成ウィザードの実行前には、アップグレード前チェックリストで説明しているように、ドメインのバックアップが作成されていることを確認してください。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、再構成前の元の状態にドメインを復元するための唯一の方法です。- ドメインのバックアップ
- 再構成ウィザードの起動
- Oracle Identity Managerドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を通じて、既存のドメインを再構成します。
ドメインのバックアップ
再構成ウィザードの実行前に、ドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
- ドメイン・ディレクトリのバックアップを作成します。
- 各リモート管理対象サーバーのドメインを更新する前に、各リモート・マシンのドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
- ドメインのバックアップしたバージョンが完全であることを確認します。
親トピック: ドメインの再構成
再構成ウィザードの起動
ノート:
- 再構成プロセスを開始する前に管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを停止します。「サーバーとプロセスの停止」を参照
- ソースがクラスタ環境である場合は、再構成ウィザードをプライマリ・ノードでのみ実行します(ここで、プライマリ・ノードは管理サーバーです)。
Pack
/Unpack
ユーティリティを使用して、ドメイン内の他のクラスタ・メンバーに変更を適用します。
再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動するには:
親トピック: ドメインの再構成
Oracle Identity Managerドメインの再構成
再構成ウィザードの各画面を通じて、既存のドメインを再構成します。
親トピック: ドメインの再構成
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantを使用して、ドメイン内のドメイン・コンポーネント構成を、更新されたドメイン構成に一致するようにアップグレードします。
- Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。 - Oracle Identity Managerドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、WebLogicドメインのコンポーネント構成をアップグレードします。
Upgrade Assistantの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品のスキーマ、ドメイン・コンポーネント構成、またはスタンドアロンのシステム・コンポーネントを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、JVMの文字エンコーディングが、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームでUTF-8に設定されていることを確認してください。文字エンコーディングがUTF-8に設定されていないと、名前にUnicode文字を含むファイルをダウンロードできません。これにより、アップグレードに失敗する可能性があります。文字エンコーディングを設定するには、次を実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
export UA_PROPERTIES="-Dfile.encoding=UTF-8 ${UA_PROPERTIES}"
Windowsオペレーティング・システムの場合:
set UA_PROPERTIES=-Dfile.encoding=UTF-8 %UA_PROPERTIES%
oracle_common/upgrade/bin
ディレクトリに移動します。- (UNIX)
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows)
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
- (UNIX)
- Upgrade Assistantを起動します。
- (UNIX) ./ua
- (Windows) ua.bat
コマンドラインに指定可能なその他のパラメータ(ロギングのパラメータなど)の詳細は、次を参照してください。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Oracle Identity Managerドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantの各画面を通じて、WebLogicドメインのコンポーネント構成をアップグレードします。
Upgrade Assistantを実行して、ドメイン・コンポーネント構成を、更新されたドメイン構成に一致するようにアップグレードします。
親トピック: ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
ユーザー・インタフェースに対するアプリケーション・モジュールのチューニング
Oracle Identity Manager中間層のアップグレードに成功したら、アプリケーション・モジュール(AM)をチューニングします。
パラメータjbo.ampool.maxavailablesizeは、OIMにアクセスすると予想される同時ユーザーの数をOIMに知らせるために使用されます。デフォルト値を確認するには、$DOMAIN_HOME/setDomainEnv.sh
に移動し、パラメータjbo.ampool.maxavailablesizeを検索します。
設定されている値が予想される同時ユーザーの数と一致しない場合は、setUserOverridesLate.sh
ファイルでその値を更新する必要があります。setDomainEnv.sh
ファイルは直接変更しないでください。将来の更新時に変更が失われる可能性があります。setUserOverridesLate.sh
に対する変更はアップグレード後も保持されるため、ユーザーが定義する値はすべてこのファイルで設定する必要があります。
パラメータjbo.ampool.maxavailablesizeの推奨値は、予想される同時ユーザー数+ 20%です。
推奨アプリケーション・モジュール設定を追加するには、次を実行します:
ノート:
setUserOverridesLate.sh
ファイルが存在しない場合は、作成する必要があります。
12c Oracleホームからのoracle.iam.ui.custom-dev-starter-pack.warのコピー
oracle.iam.ui.custom-dev-starter-pack.war
ファイルを、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのバックアップから、14c (14.1.2.1.0) Oracleホーム(ORACLE_HOME/idm/server/apps/
)に手動でコピーする必要があります。
14c (14.1.2.1.0) Oracleホームへのフォルダのコピー
14cにアップグレードする際に、一部のフォルダにファイル・システム依存データがある場合は、それらのフォルダを新しいOracleホームに手動でコピーする必要があります。
たとえば、plugins
、ScheduleTask
、XLIntegrations
、JavaTasks
、connectorResources
などです。
次のコマンドを実行します。
cp -r 12c_MW_HOME/<product_idm>/server/plugins/* ORACLE_HOME/<product_idm>/server/plugins/
ORACLE_HOME
は、14c Oracleホームです。
サーバーとプロセスの起動
アップグレードが成功した後、管理サーバーおよび管理対象サーバーを含め、すべてのプロセスおよびサーバーを起動します。
コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。「管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。
リリース14c (14.1.2.0.0)以降、WebLogic Server管理コンソールは削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。
Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。
ノート:
既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効なドメインを管理するために、追加の構成が必要な場合があります。詳細は、WebLogicリモート・コンソールを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください
.ステップ1: ノード・マネージャを起動する
ノード・マネージャを起動するには、startNodeManager
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd
ステップ2: 管理サーバーの起動
管理サーバーを起動するには、startWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名とパスワード、およびURLを入力します。
ステップ3: 管理対象サーバーを起動する
WebLogic Server管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理対象サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理の起動スクリプトを使用した管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。
ノート:
通常、管理対象サーバーを起動すると、そのサーバーにデプロイされているアプリケーションが開始されます。したがって、管理対象サーバーの起動後にアプリケーションを手動で開始する必要はありません。ステップ4: システム・コンポーネントを起動する
Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントを起動するには、startComponent
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name
システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、リモート・コンソールにサインインし、アップグレードされた各コンポーネントのバージョン番号が14.1.2.1.0になっていることを確認します。
ノート:
ホストされたWebLogicリモート・コンソールにアクセスする前に、ホストされたWebLogicリモート・コンソールをデプロイする必要があります。詳細は、Remote Consoleオンライン・ヘルプを参照してください。
リモート・コンソールにサインインするには、http://hostname:port/rconsole
、またはHTTPSの場合は https://hostname:port/rconsole
に移動します。
ノート:
アップグレードに成功したら、管理ツールは、前のOracleホーム・ディレクトリではなく新しい14c (14.1.2.1.0)のOracleホーム・ディレクトリから必ず実行してください。
アップグレード・プロセス時に、一部のOWSMドキュメント(ポリシー・セット、ポリシーおよびアサーション・テンプレートなどの事前定義ドキュメント)のアップグレードが必要な場合があります。ポリシー・セットまたは事前定義ドキュメントがアップグレードされると、バージョン番号が1増分されます。
Upgrade Assistantを実行するためにFMWユーザーを作成した場合は、アップグレードが成功したことを確認してからアカウントを削除してください。
setDomainEnv.shファイルの更新
Oracle Identity Governance (OIG)を12c (12.2.1.4.0)から14c (14.1.2.1.0)にアップグレードするためには、setDomainEnv.sh
ファイル内のプロパティを削除する必要があります。
次のステップを実行します。
Oracle_Home/domains/<domain name>/bin/
にあるsetDomainEnv.sh
ファイルを開きます。- 次のように開始する行から次のパラメータを削除します:
EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-Djavax.net.ssl.trustStore=${WL_HOME}/server/lib/DemoTrust.jks
パラメータは次のとおりです:
-Doracle.xdkjava.compatibility.version=11.1.1
setDomainEnv.sh
ファイルを保存して閉じます。
ノート:
- SOAの場合、
EXTRA_JAVA_PROPERTIES="${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}
で始まる行のsetSOADomainEnv.sh
ファイルに、引数として次のエントリを追加する必要があります。-Doracle.xdkjava.compatibility.version=11.1.1
- すべてのOIMホスト・マシンで、これらのステップを繰り返します。
Oracle Identity Manager Design Consoleのアップグレード
Oracle Identity Manager (OIM)ドメイン・コンポーネント構成をアップグレードした後、Oracle Identity Manager Design Consoleをアップグレードします。
- 14c (14.1.2.1.0)
designconsole/config/xlconfig.xml
を12c (12.2.1.4.0)designconsole/config/xlconfig.xml
ファイルで置換します。 - 以前のバージョンでDesign Consoleが構成されていない場合、Design Consoleを起動すると、OIM管理対象サーバーのホスト名とポート値がデフォルト変数に変更されます。デザイン・コンソールの起動ウィンドウで、URLをインストールに適した値に更新します。
アップグレード後タスク
Oracle Access Managerを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードした後、必要に応じてこの項にまとめられたタスクを完了する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
- カスタム構成のコピー
- カスタム・アプリケーションの処理
- ADF DI Excelプラグインの再インストール
Oracle Identity Managerを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードした後、ADF DI Excelプラグインをアンインストールした後再インストールしてから、Excelを再ダウンロードします。 - レガシー・コネクタのシステム・プロパティの定義
- WebLogic Serverセッション・レプリケーションの最大メッセージ・サイズの増加
- setDomainEnv.shのmaxdepth値を増やす
- アップグレード後のJMSおよびTLOG永続ストアの変更
カスタム構成のコピー
12c (12.2.1.4.0) Oracleホーム内にカスタム構成を設定した場合は、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのバックアップに存在するカスタム構成を14c (14.1.2.1.0) Oracleホームにコピーする必要があります。
例: 12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのバックアップにある標準ディレクトリ(XLIntegrations
やconnectorResources
など)のすべての内容を、14c (14.1.2.1.0) Oracleホームの対応するディレクトリにコピーします。
同様に、スケジュール・ジョブ・パラメータが12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのものを参照している場合、それを12c (12.2.1.4.0) Oracleホームのバックアップから14c (14.1.2.1.0) Oracleホームの対応するディレクトリにコピーします。
ノート:
「OIMHOST上の12c (12.2.1.4.0) Oracleホーム・フォルダのバックアップ」で作成したカスタム構成のバックアップは、このステップでリストアされます。親トピック: アップグレード後のタスク
カスタム・アプリケーションの処理
Oracle Identity Governance (OIG) 12c (12.2.1.4.0)のデプロイメントにカスタム・アプリケーションおよびライブラリが存在する場合は、Oracle Identity Governance (OIG) 14c (14.1.2.1.0)へのアップグレード後に手動で更新することをお薦めします。
親トピック: アップグレード後のタスク
ADF DI Excelプラグインの再インストール
Oracle Identity Managerを14c (14.1.2.1.0)にアップグレードした後、ADF DI Excelプラグインをアンインストールした後再インストールしてから、Excelを再ダウンロードします。
親トピック: アップグレード後のタスク
レガシー・コネクタのシステム・プロパティの定義
tcITResourceInstanceOperationsBean.getITResourceInstanceParameters
メソッドを使用するリソース・アクセス制御ファシリティ(RACF)などのレガシー・コネクタの場合、次の2つのシステム・プロパティを作成し、その値をTrue
に更新する必要があります:
- サービス・アカウント暗号化パラメータ値
- サービス・アカウント・パラメータ値ストア
これらのシステム・プロパティの詳細は、『Oracle Identity Governanceの管理』のOracle Identity Governanceのデフォルト以外のシステム・プロパティに関する項の表18-2を参照してください。
レガシー・コネクタまたは古いカスタム・コードにレガシー動作が必要な場合にのみ、これらのシステム・プロパティを作成することをお薦めします。
親トピック: アップグレード後のタスク
WebLogic Serverセッション・レプリケーションの最大メッセージ・サイズの増加
最大メッセージ・サイズをデフォルト値の10MBから100MBに変更することをお薦めします。この値は、ノード間でセッション・データをレプリケートするために使用されます。すべての管理対象サーバーおよび管理サーバーに対してこのステップを実行する必要があります。
- WebLogic Server管理コンソールにログインします。
- 「サーバー」に移動し、「プロトコル」を選択して、「一般」をクリックします。
- 「最大メッセージ・サイズ」の値を100MBに設定します。
親トピック: アップグレード後のタスク
アップグレード後のJMSおよびTLOG永続ストアの変更
JMSおよびTLOG永続ストアは、Oracle Identity Manager 14c (14.1.2.1.0)へのアップグレード後も同じままです。つまり、永続ストアがアップグレード前にファイルベースである場合は、アップグレード後もファイルベースになります。
永続ストアをファイルベースのシステムからデータベースベースのシステムに変更する場合は、ステップを手動で実行する必要があります。「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対する永続ストアの使用」を参照してください。
親トピック: アップグレード後のタスク