4 Oracle Internet Directoryドメインの構成
Oracle Internet Directoryをインストールした後、ドメインを構成できます。これは、高可用性を実現するように拡張することもできます。
次の各項を参照してデータベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を検証します。
- データベース・スキーマの作成
ドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証済データベースに、必要なスキーマをインストールする必要があります。 - ドメインの構成
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。 - Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの前提条件
スタンドアロンおよびコロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、サーバーを起動する前にウォレット設定を変更し、クラスパスを更新する必要があります。 - サーバーおよびプロセスの起動
構成が完了したら、サーバーとプロセスを起動します。 - Oracle Internet Directoryの初期設定の実行
異なるターミナルからwlst
コマンドを使用して管理サーバーに接続し、Oracle Internet Directoryを設定します。 - 構成の検証
すべての構成ステップの完了後、ドメインが適切に構成されていることを検証する追加のステップを実行できます。
データベース・スキーマの作成
ドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証済データベースに、必要なスキーマをインストールする必要があります。
ノート:
Oracle Fusion Middleware 14c (14.1.2.1.0)では、デフォルトで有効になっているエディションベースの再定義(EBR)ビューを使用して新しいスキーマが作成されます。Oracle Internet DirectoryスキーマはEBRをサポートしていないため、非OAMスキーマでEBR機能を使用するには、RCUを2回実行する必要があります。
EBRが有効な場合、スキーマ・オブジェクトをダウンタイムなしで将来のFusion Middlewareリリースにオンラインでアップグレードできます。エディションベースの再定義の使用の詳細は、エディションベースの再定義の使用に関する項を参照してください。
- 動作保証されたデータベースのインストールと構成
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。 - リポジトリ作成ユーティリティの起動
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。 - 「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。
動作保証されたデータベースのインストールと構成
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)の場合、ウォレット設定を変更して環境変数を設定し、ORACLE HOME
にパッチを適用する必要があります。詳細は、Oracle Internet Directory用のAutonomous Transaction Processingデータベースに接続するための設定に関する項およびORACLE HOMEへのパッチの適用に関する項を参照してください。
親トピック: データベース・スキーマの作成
リポジトリ作成ユーティリティの起動
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。
RCUを起動するには:
親トピック: データベース・スキーマの作成
「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。
- RCUの概要
「ようこそ」画面は、RCUを起動したときに最初に表示される画面です。 - スキーマ作成の方法の選択
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。 - データベース接続の詳細の指定
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。 - カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択
- スキーマ・パスワードの指定
「スキーマ・パスワード」画面でデータベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。 - スキーマの作成の完了
残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。
親トピック: データベース・スキーマの作成
スキーマ作成の方法の選択
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)では、スキーマをNormal
ユーザーとして作成する必要がありますが、データベースに対するSYSまたはSYSDBAの完全な権限がない場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択する必要があります。
データベース接続の詳細の指定
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの場合は、tnsnames.ora
に指定されているデータベース・サービス名(<databasename>_tpurgent
または<databasename>_tp
)のうち1つのみを使用する必要があります。
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)にスキーマを作成する場合は、接続資格証明の指定に「接続文字列」オプションのみを使用できます。この画面には、警告メッセージが表示されます。警告を無視して、スキーマの作成を続行できます。詳細は、「パッチ適用後のSYS DBA権限の警告」を参照してください。
ノート:
RCUを2回起動する必要があります。1回目にRCUを起動するときは、「データベース・タイプ」で「Oracle Database (エディションベース再定義対応)」を選択し、EBR依存コンポーネント(STB、OPSS、IAU、IAU_Append、IAU_ViewerおよびWLS)をロードします。2回目にRCUを起動するときは、「データベース・タイプ」で「Oracle Database」を選択し、OIDをロードします。データベース接続の詳細を指定するには:
カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択
「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定してからOracle Internet Directoryスキーマを選択します。依存関係に応じて、次のスキーマが自動的に選択されます。
ノート:
Oracle Internet Directory (ODS)スキーマには接頭辞は不要です。接頭辞は、スキーマ作成プロセスで選択された他のスキーマには必要です。
1つのデータベースに1つのOracle Internet Directory (ODS)スキーマのみをロードできます。
-
共通インフラストラクチャ・サービス(STB)
Oracle Internet Directoryをコロケート・モードで構成する場合、次の依存スキーマが選択されます。
-
OPSS (Oracle Platform Security Services)
-
監査サービス(IAU)
-
監査サービス追加(IAU_Append)
-
監査サービス・ビューア(IAU_Viewer)
-
WebLogicサービス(WLS)
-
共通インフラストラクチャ・サービス(STB)
スキーマの共通インフラストラクチャ・サービス
も自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示され、選択または選択解除することはできません。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できるようになります。詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
ノート:
RCUを2回起動する必要があります。1回目にRCUを起動するときは、「データベース・タイプ」で「Oracle Database (エディションベース再定義対応)」を選択し、EBR依存コンポーネント(STB、OPSS、IAU、IAU_Append、IAU_ViewerおよびWLS)をロードします。2回目にRCUを起動するときは、「データベース・タイプ」で「Oracle Database」を選択し、1回目に使用した接頭辞を指定して、「Oracle Internet Directory」のみを選択します。カスタム接頭辞を使用して、そのドメインでのみ使用されるスキーマを論理的にグループ化します。各ドメインに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。ドメイン間でのスキーマの共有はサポートされません。
ヒント:
カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。
ヒント:
ここに入力するカスタム接頭辞は、ノートにとっておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマ・パスワードの指定
「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)の場合、スキーマ・パスワードは12文字以上で、大文字と小文字、数字をそれぞれ1つ以上使用する必要があります。
この画面で設定するパスワードは、ノートにとっておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
「次へ」をクリックします。
スキーマの作成の完了
残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの場合、「表領域のマップ」画面でデフォルトの表領域および一時表領域をオーバーライドし、必要に応じて追加の表領域もオーバーライドする必要があります。表領域のマップに関する項を参照してください。
「完了サマリー」画面が表示されたら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。
ノート:
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)でスキーマを作成する際に問題が発生した場合は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のAutonomous Transaction Processingデータベースでのスキーマ作成のトラブルシューティングのヒントに関する項、および『Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート』のAutonomous Databaseでの製品のインストールおよび構成に関連する問題に関する項を参照してください。
ドメインの構成
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。
ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。
- 構成ウィザードの起動
構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。 - ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート
トポロジ用のドメインを作成および構成するには、構成ウィザードの画面に必要な情報を入力します。
構成ウィザードの起動
構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。
ノート:
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの場合、構成ウィザードを開始する前に、次のコマンドを使用してTNS_ADMIN
プロパティを設定する必要があります:
export TNS_ADMIN=/<$ORACLE_HOME>/network/admin
。
$ORACLE_HOME
をOracleホームの場所に変更する必要があります。例: export TNS_ADMIN=/users/test/network/admin
ここで、/users/test/
はOracleホームの場所です。
構成ウィザードを起動するには:
親トピック: ドメインの構成
ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート
構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。
ノート:
この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ノート:
インストール後およびドメイン作成前に、OPatchを使用して、個別ADFパッチ(https://support.oracle.comでバグID 37376076を検索)をOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0) ORACLE_HOME
に手動で適用します。これは、コロケートOIDインストールにのみ適用され、スタンドアロンのOracle Internet Directory 14c (14.1.2.1.0)インストールには適用されません。
- 構成タイプおよびドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。 - Oracle Internet Directory用の構成テンプレートの選択
- 管理者アカウントの構成
「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインのデフォルトWebLogic管理者アカウント用のユーザー名とパスワードを指定します。 - ドメイン・モードおよびJDKの指定
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、本番環境のドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。 - データベース構成タイプの指定
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。 - JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。 - JDBC接続のテスト
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。 - 拡張構成の選択
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。 - 管理サーバーのリスニング・アドレスの構成
「管理サーバー」画面を使用して、リスニング・アドレスを選択し、管理サーバー・ポートを構成します。 - ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。 - 管理対象サーバーの構成
- クラスタの構成
Oracle Internet Directoryには該当しないため、この画面はスキップできます。 - サーバー・テンプレートの定義
これはOracle Internet Directoryには該当しないため、「次」をクリックして先に進みます。 - Coherenceクラスタの構成
Oracle Internet Directoryには該当しないため、この画面はスキップできます。 - Oracle Internet Directoryマシンの新規作成
「マシン」画面を使用して、画面にリストされているデフォルト・マシンを更新します —oidhost1
。ノード・マネージャでサーバーの起動と停止ができるようするために、マシンが必要です。 - Oracle Internet Directoryマシンへのサーバーの割当て
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、リストされているデフォルト・マシンoidhost1
に管理サーバーを割り当てます。 - 仮想ターゲット
Oracle Internet Directoryの構成では、この画面はスキップできます。 - パーティション
これはOracle Internet Directoryには該当しないため、「次」をクリックします。 - 構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、作成しているドメインの詳細な構成情報が表示されます。 - ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録
「構成の終了」画面には、構成したばかりのドメインについての情報が表示されます。
親トピック: ドメインの構成
構成タイプとドメイン・ホームの場所の選択
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択します。Oracleホーム・ディレクトリの外部が適しています。
ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:
- 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
- 「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の構成タイプを参照してください。
Oracle Internet Directory用の構成テンプレートの選択
「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Internet Directory (スタンドアロン) - [oid]
コロケート・モードの場合、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Internet Directory (コロケート) - [oid]
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
-
Oracle Directory Services Manager - [oid]
-
Oracle JRF -[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - [wlserver]
-
Oracle Enterprise Manager - [em]
-
-
Oracle Directory Integration Platform - [dip]
オプション。同じドメイン内のOIDおよびODIPを使用している場合は、このテンプレートを選択します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
管理者アカウントの構成
「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
この画面で入力したユーザー名およびパスワードをノートにとっておくことをお薦めします。これらの資格証明は後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります。
ドメイン・モードとJDKの指定
「ドメイン・モードとJDK」画面を使用して、本番環境のドメイン・モードとJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
-
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
-
セキュア・モードの無効化チェック・ボックスを選択して、ドメインのセキュア・モードを無効にします。
-
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
データベース構成タイプの指定
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
ノート:
この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)の場合、「RCUデータ」オプションのみを選択する必要があります。
「RCUデータ」を選択したら、次のフィールドに詳細を指定します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 例: |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 例: |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 例: |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(スキーマのパスワードの指定を参照)。 デフォルトのユーザー名は |
Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing専用(ATP-D)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:
jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=/<$ORACLE_HOME>/network/admin
接続文字列で、tnsnames.ora
にあるデータベース名としてのTNS_alias
と、TNS_ADMIN
プロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.properties
およびtnsnames.ora
の場所である<$ORACLE_HOME>/network/admin
に渡す必要があります。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:
jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/network/admin
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:
jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/network/admin
データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマについてを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。
JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
ノート:
スタンドアロン・モードを選択した場合は、「データソース」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定する必要があります。Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、接続資格証明は接続URL文字列オプションのみを使用して指定し、指定された接続文字列を、サービス名またはTNS_alias
のウォレット・ファイルの場所である/<$ORACLE_HOME>/network/admin
にあるtnsnames.ora
に入力します。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(CONNECT_TIMEOUT=120)(RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3)
(TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3)(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=on)(ADDRESS=(PROTOCOL=<protocol_name>)
(HOST=<host_name>)(PORT=<port_number>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>.atp.oraclecloud.com)))
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(CONNECT_TIMEOUT=120)=(RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3)(ADDRESS=(PROTOCOL=<protocol_name>)
(PORT=<port_number>)(HOST=<host_name>))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>.adb.oraclecloud.com))
(security=(ssl_server_cert_dn="CN=example.com,
OU=<organizational_unit>, O=<organization>, L=<city>, ST=<state>, C=<country>")))
高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
JDBC接続のテスト
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。
拡張構成の選択
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。
「拡張構成」画面で、次を選択します。
-
管理サーバー
管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
-
ノード・マネージャ
ノード・マネージャの構成に必要です。
-
トポロジ
マシンを構成してマシンに「管理サーバー」を割り当てる場合に、「トポロジ」を選択します。古いシステム・コンポーネントは、構成ウィザードを使用して構成できません。古いインスタンスは、ドメインの構成後に構成されます。Oracle Internet Directoryの初期設定の実行を参照してください。
使用するインストール環境での必要に応じて、その他の使用可能なオプションも選択できます。このガイドのステップでは、標準のインストール・トポロジについて説明していますが、別の方法を選択して実行することもできます。インストール要件がこのガイドの範囲を超えて追加のオプションに及ぶ場合は、それらのオプションを構成するための追加画面が表示される可能性があります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成ウィザードの画面を参照してください。
管理サーバーのリスニング・アドレスの構成
「管理サーバー」画面を使用して、リスニング・アドレスを選択し、管理サーバー・ポートを構成します。
ノート:
デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変更される可能性があります。デフォルト値のリストについては、製品およびコンポーネント別のポート番号に関する項を参照してください。
- 管理サーバーの名前を指定します。「名前」フィールドはnullまたは空にできません。また、特殊文字を含めることはできません。
- 「リスニング・アドレス」の横のドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが置かれるホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。
「すべてのローカル・アドレス」
を使用しないでください。 - ポートの設定を確認します。ドメイン・タイプが「本番」に設定されている場合、「SSLリスニング・ポートの有効化」オプションはデフォルトで有効になります。管理サーバーのサーバー・グループは指定しないでください。
ノート:
必要に応じてポート値を変更できますが、一意である必要があります。異なるポートに同じポート番号が使用されている場合は、構成ウィザードの次のステップに進めません。
詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のリスニング・アドレスの指定を参照してください。
ノード・マネージャの構成
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のノード・マネージャを参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャについてを参照してください。
管理対象サーバーの構成
インストール中にWebLogic管理対象サーバーを作成する予定がない場合は、「次へ」をクリックして続行します。WebLogic管理対象サーバーはOIDでは必須ではなく、Oracle Directory Services Manager (ODSM)は管理サーバーにデプロイされます。
ノート:
Oracle Internet DirectoryとOracle Directory Integration Platformを同じドメイン内に構成する場合は、管理対象サーバーを構成する必要があります。デフォルトでは、wls_ods1
がOracle Directory Integration Platformの管理対象サーバーです。
インストール中にWebLogic管理対象サーバーを作成する予定の場合は、サーバー・グループを管理対象サーバーに関連付けてください。このステップでは、ODSM/oiddms
を管理サーバーにデプロイします。
ノート:
サーバー・グループは、ホスト名などのリソースを「マシン」の一部に編成するために使用されるWebLogicサーバー構造です。管理対象サーバーのサーバー・グループを選択せず、ODSM/oiddms
が管理対象サーバーにデプロイされている場合は、管理サーバー・コンソールを使用して管理対象サーバーからoiddms
を削除し、管理サーバーにデプロイします。
クラスタの構成
Oracle Internet Directoryには該当しないため、この画面はスキップできます。
「次へ」をクリックします。
ヒント:
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のクラスタを参照してください。
Oracle Internet Directoryマシンの新規作成
「マシン」画面を使用して、画面にリストされているデフォルト・マシンを更新します — oidhost1
。ノード・マネージャでサーバーの起動と停止ができるようするために、マシンが必要です。
高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウトのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。
oidhost1
を選択し、ノード・マネージャのリスニング・ポート番号に基づいて「リスニング・ポート」を適切な値に更新します。
ノート:
デフォルト・マシンの名前(oidhost1
)は変更しないでください。(「Oracle Internet Directoryの初期設定の実行」の説明に従って)後から構成後段階でOIDインスタンスを設定するために実行されるWLSTコマンドoid_setup()
は、この名前に依拠するためです。
この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のマシンを参照してください。
Oracle Internet Directoryマシンへのサーバーの割当て
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、デフォルト・リストされているマシンoidhost1
に管理サーバーを割り当てます。
「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。
パーティション
これはOracle Internet Directoryには該当しないため、「次」をクリックします。
この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のパーティションに関する項を参照してください。
構成の指定内容の確認とドメインの構成
「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。
画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。
この画面上のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの前提条件
スタンドアロンおよびコロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、サーバーを起動する前にウォレット設定を変更してクラスパスを更新する必要があります。
構成モードに基づいて、次のトピックを参照してください。
- Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースを使用したスタンドアロンOracle Internet Directory構成の前提条件
スタンドアロンOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、ノード・マネージャを起動する前にウォレット設定を変更してクラスパスを更新する必要があります。 - Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースを使用したコロケートOracle Internet Directory構成の前提条件
コロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、管理サーバーおよびノード・マネージャを起動する前にウォレット設定を変更する必要があります。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースを使用したスタンドアロンOracle Internet Directory構成の前提条件
スタンドアロンOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、ノード・マネージャを起動する前にウォレット設定を変更してクラスパスを更新する必要があります。
- ウォレット・ファイルを
<$ORACLE_HOME>/network/admin
から<$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config
にコピーします。 ojdbc.properties
を次のように更新します:# Connection property while using Oracle wallets. #oracle.net.wallet_location=(SOURCE=(METHOD=FILE)(METHOD_DATA=(DIRECTORY=${TNS _ADMIN}))) SSL_SERVER_DN_MATCH=yes # FOLLOW THESE STEPS FOR USING JAVA KEYSTORE (JKS) # (1) Uncomment the following properties to use JKS. # (2) Comment out the oracle.net.wallet_location property above # (3) Set the correct password for both trustStorePassword and keyStorePassword. # The keyStorePassword and trustStorePassword are the passwords you specified when downloading the wallet from OCI Console or the Service Console.. javax.net.ssl.trustStoreType=JKS javax.net.ssl.trustStore=<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/truststor e.jks javax.net.ssl.trustStorePassword=<trustStorePassword> javax.net.ssl.keyStoreType=JKS javax.net.ssl.keyStore=<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/keystore.jk s javax.net.ssl.keyStorePassword=<keyStorePassword>
ノート:
ojdbc.properties
でウォレット関連プロパティをコメントにしてくださいたとえば:
#oracle.net.wallet_location=(SOURCE=(METHOD=FILE)(METHOD_DATA=(DIRECTORY=${TNS_ADMIN})))
- ウォレットの場所
<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/
にファイルojdbc_OIDDB.properties
を作成し、ojdbc.properties
の内容を新しいファイルojdbc_OIDDB.properties
にコピーします。 sqlnet.ora
ファイル内のウォレットの場所を次のように変更します:WALLET_LOCATION = (SOURCE=(METHOD=FILE)(METHOD_DATA=(DIRECTORY="<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/")))
<$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config
にあるtnsnames.ora
のすべての内容を次のように置き換えます:OIDDB=<connect string given in RCU>
Autonomous Transaction Processingデータベースの接続資格証明に関する項を参照してください。
たとえば:
OIDDB=(DESCRIPTION=(CONNECT_TIMEOUT=120)=(RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3)(ADDRESS=(PROTOCOL=<protocol_name>) (PORT=<port_number>)(HOST=<host_name>))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>.adb.oraclecloud.com)) (security=(ssl_server_cert_dn="CN=adwc.uscom-east-1.oraclecloud.com, OU=Oracle BMCS US, O=Oracle Corporation, L=Redwood City, ST=California, C=US")))
<$DOMAIN_HOME>/bin/startNodeManager.sh
のクラスパスを更新します。更新前のクラスパスは次のようになっています:
POST_CLASSPATH="/home/opc/idm/mwoc5/oid/../jdbc/lib/ojdbc7_g.jar${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
更新後のクラスパスは次のようになります:
PRE_CLASSPATH="<ORACLE_HOME>/oracle_common/modules/oracle.jdbc/ojdbc8.jar" export PRE_CLASSPATH POST_CLASSPATH="<ORACLE_HOME>/oracle_common/modules/oracle.jdbc/ojdbc8.jar${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}" export POST_CLASSPATH
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースを使用したコロケートOracle Internet Directory構成の前提条件
コロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ドメインの構成後、管理サーバーおよびノード・マネージャを起動する前にウォレット設定を変更する必要があります。
- ウォレット・ファイルを
<$ORACLE_HOME>/network/admin
から<$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config
にコピーします。 <$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config
にあるtnsnames.ora
のすべての内容を次のように置き換えます:OIDDB=<connect string given in RCU>
Autonomous Transaction Processingデータベースの接続資格証明に関する項を参照してください。
たとえば:
OIDDB=(DESCRIPTION=(CONNECT_TIMEOUT=120)=(RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3)(ADDRESS=(PROTOCOL=<protocol_name>) (PORT=<port_number>)(HOST=<host_name>))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>.adb.oraclecloud.com)) (security=(ssl_server_cert_dn="CN=adwc.uscom-east-1.oraclecloud.com, OU=Oracle BMCS US, O=Oracle Corporation, L=Redwood City, ST=California, C=US")))
sqlnet.ora
ファイル内のウォレットの場所を次のように変更します:WALLET_LOCATION = (SOURCE=(METHOD=FILE)(METHOD_DATA=(DIRECTORY="<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/")))
サーバーおよびプロセスの起動
構成が完了したら、サーバーとプロセスを起動します。
ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。
構成モードに基づいて、次のトピックを参照してください。
- スタンドアロンOracle Internet Directoryのサーバーの起動
スタンドアロンOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ノード・マネージャを起動します。OIDインスタンスは、後半の項で初期OID設定を実行するときに起動されます。 - コロケートOracle Internet Directoryのサーバーおよびプロセスの起動
コロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、管理サーバーとノード・マネージャを起動します。OIDインスタンスは、後半の項で初期OID設定を実行するときに起動されます。
スタンドアロンOracle Internet Directoryのサーバーの起動
スタンドアロンOracle Internet Directory (OID)構成の場合、ノード・マネージャを起動します。OIDインスタンスは、後半の項で初期OID設定を実行するときに起動されます。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの場合、ノード・マネージャを起動する前に、ウォレット設定を変更し、クラスパスを更新する必要があります。「Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースを使用したスタンドアロンOracle Internet Directory構成の前提条件」を参照してください。
ノード・マネージャを起動するには、次のコマンドを使用します。
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd
ノート:
ノード・マネージャを起動する前に、nodemanager.properties
でデフォルト・ポートに加えた変更が、対応する関連マシンにも反映されていることを確認します。
Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの場合、ノード・マネージャを起動する前に、次のコマンドを使用してTNS_ADMIN
プロパティを<$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config/
に設定します:
export TNS_ADMIN=<$DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OID/config
。
親トピック: サーバーおよびプロセスの起動
コロケートOracle Internet Directoryのサーバーおよびプロセスの起動
コロケートOracle Internet Directory (OID)構成の場合、管理サーバーとノード・マネージャを起動します。OIDインスタンスは、後半の項で初期OID設定を実行するときに起動されます。
コンポーネントは相互に依存していることがあるため、適切な順序で起動する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。
リリース14c (14.1.2.0.0)以降、WebLogic Server管理コンソールは削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。
Fusion Middleware環境を起動するには、次のステップに従います。
ノート:
既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効なドメインを管理するために、追加の構成が必要な場合があります。詳細は、WebLogicリモート・コンソールを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください
.ステップ1: 管理サーバーの起動
管理サーバーを起動するには、startWebLogic
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd
ノート:
保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のWLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。
プロンプトが表示されたら、管理サーバーのユーザー名、パスワードおよびURLを入力します。
ステップ2: ノード・マネージャを起動する
ノード・マネージャを起動するには、startNodeManager
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh
-
(Windows)
DOMAIN_HOME\bin\startNodeManager.cmd
ノート:
ノード・マネージャを起動する前に、nodemanager.properties
でデフォルト・ポートに加えた変更が、対応する関連マシンにも反映されていることを確認します。
ステップ3: システム・コンポーネントを起動する
システム・コンポーネントを起動するには、startComponent
スクリプトを使用します。
-
(UNIX)
NEW_DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh component_name
-
(Windows)
NEW_DOMAIN_HOME\bin\startComponent.cmd component_name
システム・コンポーネントは任意の順序で起動できます。
親トピック: サーバーおよびプロセスの起動
Oracle Internet Directoryの初期設定の実行
異なるターミナルからwlst
コマンドを使用して管理サーバーに接続し、Oracle Internet Directoryを設定します。
ノート:
WLSTコマンドを使用したOracle Internet Directoryコンポーネントの管理の詳細は、『Oracle Internet Directoryの管理』のWLSTコマンドを使用したOracle Internet Directoryコンポーネントの管理に関する項を参照してください。構成の検証
すべての構成ステップが完了したら、追加のステップを実行して、ドメインが適切に構成されていることを検証できます。
Oracle Internet Directory (OID)が正常に構成されたことを検証するには、次のようにします。
-
環境変数
ORACLE_HOME
を新しい14c ORACLE_HOMEの場所に設定します。 -
次のコマンドを実行して、OIDインスタンスを確認します。
ORACLE_HOME/bin/ldapbind -h OID_HOST -p OID_PORT
追加の構成タスクおよび管理タスクについては、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。