23 トピック管理

Coherenceは、Coherenceクラスタ内のトピックの管理およびモニターに役立つ様々な機能を提供します。トピック、トピック・サブスクライバおよびトピック・サブスクライバ・グループのMBeanは、データの経時的な表示に使用できる3つのレポートとともにこれらの機能の中核です。

RESTを介した管理では、トピックのすべての側面にアクセスして管理するためのエンドポイントが提供されます。最新バージョンのCoherence CLIおよびCoherence VisualVMプラグインでは、コマンドラインおよびVisualVMを使用したモニターおよび管理もそれぞれサポートされています。

Coherenceメトリックは、トピック、トピック・サブスクライバおよびトピック・サブスクライバ・グループ関連のメトリックを発行します。一定期間のトピック・メトリックを表示するには、4つのGrafanaダッシュボードを使用できます。

この章の内容は次のとおりです。

トピックMBean

トピックを構成すると、関連するトピックMBeanが使用可能になります。

次のトピックMBeanがあります:

  • PagedTopic MBean - クラスタで実行されているトピック・サービスの統計を提供します。
  • PagedTopicSubscriber MBean - クラスタで実行されているトピック・サブスクライバの統計を提供します。
  • PagedTopicSubscriberGroup MBean - クラスタで実行されているトピック・サブスクライバ・グループの統計を提供します。

これらのMBeanの詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』の次のトピックを参照してください:

トピック・レポート

トピック、トピック・サブスクライバおよびトピック・サブスクライバ・グループに関する詳細情報を提供する3つのレポートを使用できます。

次のトピック・レポートがあります:

  • トピック・レポート(report-topics.xml) - クラスタ内で定義されたトピックの詳細なメトリックを提供します。
  • トピック・サブスクライバ・レポート(report-subscribers.xml - クラスタ内で定義されたトピック・サブスクライバの詳細なメトリックを提供します。
  • トピック・サブスクライバ・グループ・レポート(report-subscriber-groups.xml) - クラスタ内で定義されたトピック・サブスクライバ・グループの詳細なメトリックを提供します

これらのレポートの詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』の次のトピックを参照してください:

RESTを介した管理

REST APIを介した管理を使用して、トピック、トピック・サブスクライバおよびトピック・サブスクライバ・グループを表示および管理できます。

『Oracle CoherenceのマネージングのためのREST API』を参照してください。

VisualVMプラグインおよびCLIを使用したトピックの管理

Coherence VisualVMプラグインおよびCoherence CLIは、Coherenceクラスタ内のトピックの管理およびモニターを行うために使用されます。

各ツールの詳細は、次のリソースを参照してください:

トピックのGrafanaダッシュボード

Coherenceメトリックを有効にすると、これらのメトリックを4つのGrafanaダッシュボードでスクレイプおよび表示できます。

次のGrafanaダッシュボードがあります:

  • トピックのサマリー - すべてのトピックのサマリーが表示されます。
  • トピックの詳細 - 個々のトピックの詳細を表示します。
  • トピック・サブスクライバの詳細 - サブスクライバの詳細を表示します。
  • トピック・サブスクライバ・グループの詳細 - サブスクライバ・グループの詳細を表示します。

これらのダッシュボードは、Coherence Operator GitHubリポジトリにあります。

メトリックの構成の詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』Oracle Coherenceメトリックの使用に関する項を参照してください。

永続性が設定されたトピックの使用

Coherenceトピックは、アクティブとオンデマンドの両方の永続性を有効にして機能します。オンデマンド永続性を使用する場合、いくつかの注意事項があります。スナップショットからのリカバリ機能を使用して永続記憶域からトピックの状態をリカバリする場合、データにはサブスクライバおよびサブスクライバ・グループに関連付けられた状態が含まれます。リカバリが発生したときに、トピックに接続してトピックからサブスクライブしているアクティブなサブスクライバが存在する場合、サブスクライバの内部状態が破損して、失敗したり、不正なデータが返される可能性があります。スナップショットからのリカバリは、現在トピックからサブスクライブしているサブスクライバがないことが保証される場合にのみ使用してください。

フェデレーションが設定されたトピックの使用

Coherenceトピックはフェデレーションを使用するように構成できないため、トピックのコンテンツおよびメタデータを別のCoherenceクラスタにフェデレートできません。Coherenceでのフェデレーションは非同期です。したがって、トピックをフェデレートすると、トピックが提供する配信と順序付けの保証が失われます。