4 追加のデータベース接続の構成

この章では、ディレクタで使用するために追加のデータベース接続を構成する方法について説明します。

ディレクタでデータ・ストアに接続するための標準オプションは、オンライン・ヘルプに記載されています。一度実装すると、これらのオプションは、ディレクタの新規データ・ストア・ウィザードの「データ・ストア構成」ステップに表示されます。このウィザードの使用に関するヘルプは、ディレクタのオンライン・ヘルプを参照してください。

4.1 JNDIを使用したデータ・ストアへの接続

Java Naming and Directory Interface (JNDI)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。

  1. JNDIデータ・ストアを定義します。JNDIは、ホストするアプリケーション・サーバーによって提供されます。Oracle WebLogic ServerにおけるJNDIデータ・ソースの定義の詳細は、DataSourceリソース定義の使用に関する項を参照してください。
  2. EDQデータ・ストア・ウィザードで、データ・ストアのタイプとしてJNDIを指定し、次にJNDI名を指定します。

4.2 tnsnames.oraを使用したOracle Databaseへの接続

Oracle Transparent Network Substrate (TNS)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。この接続方法を使用するには、データソース・ウィザードの使用時にデータソースとしてtnsnames.oraファイルからの名前を指定します。tnsnames.oraファイルのみが必要です。他のOracleクライアント・ソフトウェアは不要です。

4.2.1 TNSを介して接続するためのEDQの構成

TNSを介してEDQに接続するには:

  1. oracle.net.tns_admin Javaシステム・プロパティに、tnsnames.oraファイルを含むローカル・ディレクトリを設定します。
  2. EDQローカル構成ディレクトリ(デフォルトではoedq_local_home)にjvm.propertiesというファイルを作成し、oracle.net.tns_admin = c:\\tempなどのエントリを追加します。このプロパティは、EDQのインストール時にアプリケーション・サーバーですでに設定されている可能性があります。

詳細は、「ローカル・ネーミング・メソッドの構成」の説明に従って、tnsnames.oraファイルを参照してください。

4.3 Oracle Internet Directory (LDAP)を使用したOracle Databaseへの接続

必要なJavaシステム・プロパティを設定して、Oracle Lightweight Direct Access Protocol (LDAP)データ・ストア接続を使用するようにEDQを構成できます。これらのプロパティは次のとおりです。

dn.oracle.directory.servers = ldap://servername:port

dn.oracle.default.admin.context = dc=domaincontext1,dc=domaincontext2

最初のプロパティでは、LDAPサーバーの場所を指定します。2番目のプロパティでは、LDAPツリー内のコンテキストを設定します。これらのプロパティの組合せにより、EDQでは、次のようなOracleとLDAP JDBCの接続文字列を構成できます。

jdbc:oracle:thin:@ldap://servername:port/unicode,cn=Oraclecontext,dc=domaincontext1,dc=domaincontext2