16 ユーザー・ガベージ・コレクション・ツールを使用した削除済ユーザーの管理
この章では、usergc.jar
ツールを使用して、削除されたユーザーを識別およびクリーンアップする方法について説明します。
内部ストアまたは任意の外部ストア(LDAPなど)から削除されたユーザーは、dn_usergraveyard表にレコードを生成することがあります。このようなユーザーは、検索により割当てや変更が行われるケース管理に表示され、クリーンアップできません。
EDQ 14.1.2.0.0では、削除されたユーザーが構成スキーマ表のいずれかで参照されているかどうかを確認できるusergc.jarツールが導入されています。
次のコマンドを実行して、ツールを実行します:
$ java -jar usergc.jar [-tables list] [-summary] [-clean file] dbspecifier
最後の引数は、構成スキーマへの接続を指定します。
Oracleの場合、指定子の形式は次のとおりです:
oracle:SID@HOST:PORT/USER/PASSWORD
または
oracle:#SERVICE@HOST:PORT/USER/PASSWORD
ここで、
- SIDは、データベースSIDです。
- SERVICEは、データベース・サービス名です。
- HOSTは、データベース・ホスト名です。
- PORTは、リスナー・ポートです。ポートがデフォルトの1521の場合は、:PORT部分を省略できます。
- USERおよびPASSWORDは、構成スキーマの資格証明です。
Derbyの場合、指定子の形式は次のとおりです:
derby:(PATHTODB)
ここで、PATHTODBは、Derbyデータベース・ディレクトリの場所です。
usergc.jarツールは、データベース内の表をスキャンし、dn_usergraveyard表で削除済としてマークされているユーザーによる使用状況を記録します。監査ログ表およびセッション履歴表の使用状況は、機能に影響しないため、このツールでは考慮されません。
使用できるその他のコマンド・パラメータは、次のとおりです:
-tables list - カンマ区切りリスト内の表のみをチェックします。このパラメータを使用すると、特定の表のみの使用状況が必要な場合にチェックを高速化できます。
-summary - 各表のユーザーごとの出現数のみをリストします。-summaryを使用しない場合、各使用状況の詳細が出力されます。たとえば、dn_case表での使用状況の場合、各レコードの外部IDが出力されます。ケース管理で詳細なリストを使用して、ユーザーへの参照を削除するための更新を支援できますが、これは初期スキャンでは冗長すぎる可能性があります。
-clean file - ファイルにSQLを生成して、どの表でも参照されていないユーザーを削除します。これを-tables listと一緒に使用しないでください。ユーザーへの参照が欠落する可能性があるためです。