17 setpws.jarを使用したデータベース・パスワードの更新

この章では、setpws.jarツールを使用して、director.propertiesのデータベース・パスワードを更新する方法について説明します。この情報は、Apache Tomcat環境にのみ適用されます。

スキーマ・パスワードは、多くの場合、暗号化された形式でdirector.propertiesファイルに格納されるため、スキーマ・パスワードがリフレッシュされるときに更新が困難なことがあります。EDQ 12.2.1.4.3では、構成スキーマと結果スキーマの新しいパスワードでEDQ構成を更新するために使用できるsetpws.jarというツールが導入されています。

次のコマンドを実行し、使用方法のサマリーを確認してツールを実行します:

$ java -jar setpws.jar -help
Updates EDQ configuration with new passwords for configuration and results schemas.

Available options:

-confdir          EDQ local configuration directory.
-setdb            Update schema passwords in database.  Current passwords must not be expired.
-setdbadmin       Update schema passwords in database using administrator account.
-adminpw          Database admin/system password.  Used if -setdbadmin is present.
-configpw         New password for configuration schema
                    Use - to leave password unchanged.
                    Use % to generate a random password.
-resultspw        New password for results schema.
                    Use - to leave password unchanged.
                    Use % to generate a random password.

Passwords not specified on the command line can be entered interactively.
The configuration directory defaults to /opt/edq/oedq.local.home on OCI systems.

ここで、

  • -confdirは、director.propertiesおよびkfileを含むEDQローカル構成ディレクトリの場所です。OCIシステムでは、これはデフォルトで/opt/edq/oedq.local.home (マーケットプレイス・イメージで使用される場所)に設定されます。
  • -setdbは、director.propertiesに対するその他の変更とともに、データベースのスキーマ・パスワードを更新します。このオプションは、1ステップでパスワードをリフレッシュするために使用できます。

    ノート:

    このオプションでは、期限切れのスキーマ・パスワードは更新されません。期限切れのパスワードを変更するには、-setdbadminを使用します。
  • -setdbadminは、管理者アカウント(Autonomous Databaseインスタンスのsystemまたはadmin)を使用して、データベースのスキーマ・パスワードを更新します。既存のパスワードの有効期限が切れている場合は、-setdbのかわりにこれを使用します。
  • -adminpwでは、データベース管理者パスワードを指定できます。これは-setdbadminとともに使用します。このオプションを省略すると、ツールから新しいパスワードの入力を求められます。
  • -configpwでは、新しい構成スキーマ・パスワードを指定できます。値が%の場合、ランダム・パスワードが生成されます。-setdbまたは-setdbadminでランダム・パスワードを使用することは、パスワードを更新する最も簡単な方法です。パスワードを変更しないままにするには、-を使用します。このオプションを省略すると、ツールから新しいパスワードの入力を求められます。
  • -resultspwでは、新しい結果スキーマ・パスワードを指定できます。このオプションを省略すると、ツールから新しいパスワードの入力を求められます。

Oracle Cloud Infrastructureから作成されたEDQインスタンスの場合、このツールはAutonomous Databaseスキーマのウォレットもリフレッシュします。このようなインスタンスでは、次のコマンドを使用してツールを実行します:

$ sudo -u tomcat /opt/java/bin/java -jar /opt/edq/edq/oracle.edq/setpws.jar ...