2 このリリースでの新機能
この章では、Oracle HTTP Serverにおける機能と改善点について説明します。次のトピックでは、Oracle HTTP Serverの新機能と変更された機能、およびこのガイドにおけるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。
新機能
Oracle HTTP Server 14.1.2.0.0の新機能は次のとおりです:
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Oracle HTTP Serverでは、最新バージョンのTLS、バージョン1.3がサポートされるようになりました。
SSLProtocol
ディレクティブのデフォルト設定も変更されています。『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理』のSSLProtocolディレクティブに関する項を参照してください。 -
Oracle HTTP Serverでは、機能拡張と最新のセキュリティ修正が施されたApache HTTP Serverバージョン2.4.62がサポートされるようになりました。
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Oracle HTTP Serverでサポートされるのは、auto_login_onlyウォレットのみです。『Oracle HTTP Serverの管理』のWalletの作成に関する項を参照してください。
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Oracle HTTP Serverには、Oracle HTTP Server 12.2.1.4.0からアップグレードするときに、auto_loginウォレットをauto_login_onlyウォレットに変換するスクリプトが用意されています。詳細は、『Oracle HTTP Serverのアップグレード』のAuto_loginウォレットのAuto_login_onlyへの変換に関する項を参照してください。
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Server Name Indicationがサポートされるようになりました。これにより、クライアントが、SSLハンドシェイクの初期メッセージにリクエストされたホスト名を含めることができます。『Oracle HTTP Serverの管理』のServer Name Indicationを参照してください。
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Oracle HTTP Serverは、デフォルトのラウンドロビン方式の代替手段としてインテリジェント・ロード・バランシングを提供します。『Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグインの使用』のインテリジェント・ロード・バランシングのサポートを参照してください。
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WLSSLWalletは、Locationコンテナでは使用できなくなりました。『Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグインの使用』のWLSSLWalletに関する項を参照してください。
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Oracle HTTP Serverでは、基礎となる暗号化ライブラリとして、NZライブラリではなく、OpenSSLライブラリが使用されます。『Oracle HTTP Serverの管理』のセキュリティ機能に関する項を参照してください。
親トピック: このリリースの新機能
非推奨となった機能
この項では、Oracle HTTP Serverの非推奨になった機能について説明します。
非推奨になった機能は現在のリリースで引き続き機能しますが、将来のリリースでは削除される可能性があるため、できるだけ早く移行することをお薦めします。
mod_ora_auditモジュール
mod_ora_audit
モジュールは非推奨であり、このリリースから削除されています。かわりに、監査ログのためにmod_security
モジュールを使用します。『Oracle HTTP Serverの管理』の監査ロギングのためのmod_securityの構成を参照してください。
親トピック: 非推奨となった機能
削除されたディレクティブ
次のディレクティブは、Oracle HTTP Server 14.1.2.0.0でサポートされなくなり、削除されました。
SSLProxySessionCache
SSLRequire
SSLTraceLogLevel
SSLCRLCheck Off
OraAuditEnable
SSLInsecureRenegotiation
親トピック: 非推奨となった機能