8 WebLogic Serverワーク・マネージャ
WebLogic Serverでは、管理者定義パラメータ、実際の実行時パフォーマンスおよびスループットを考慮に入れた実行モデルに基づいて作業の優先順位付けおよびスレッドの割当てを行います。
管理者は、一連のスケジューリング・ガイドラインを構成し、これらを1つ以上のアプリケーションまたは特定のアプリケーション・コンポーネントに関連付けることができます。たとえば、1つのアプリケーションの一連のスケジューリング・ガイドライン、および他のアプリケーションの別のガイドラインを関連付けることができます。WebLogic Serverでは、実行時にこれらのガイドラインを使用して、保留中の作業およびキューに入れられたリクエストを実行スレッドに割り当てます。
アプリケーションでの作業を管理するには、次の1つ以上のワーク・マネージャ・コンポーネントを定義します。
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大量リクエスト・クラス
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レスポンス時間リクエスト・クラス
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最小スレッド数制約
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最大スレッド数制約
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容量制約
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コンテキスト・リクエスト・クラス
アプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ内のコンポーネントの名前を参照することで、これらのワーク・マネージャ・コンポーネントのいずれかを使用してアプリケーションのパフォーマンスを制御できます。また、前述のすべてのコンポーネントをカプセル化するワーク・マネージャを定義し、アプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタ内のワーク・マネージャの名前を参照できます。
複数のワーク・マネージャを定義できます。その適切な数は、WebLogic Server上にホストされているアプリケーションにわたって存在する個別の需要プロファイルの数によって決まります。ワーク・マネージャは、次のいずれかの構成ファイル内で、ドメイン・レベル、アプリケーション・レベル、およびモジュール・レベルで構成できます。『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』のワーク・マネージャを使用したスケジュールされた作業の最適化に関する項を参照してください。
この章には次の項が含まれます: