F OIG-OAM統合環境のアップグレード
既存の11gおよび12cのOIG-OAM統合環境を最新の14c (14.1.2.1.0)リリース・バージョンにアップグレードできます。
F.1 OIM-OAM統合環境のアップグレードの開始ポイントについて
サポートされる11gまたは14cリリースからOIM-OAM統合環境の14c (14.1.2.1.0)にアップグレードできます。
OIM-OAM統合環境を14c (14.1.2.1.0)にアップグレードするステップは、次の既存の本番トポロジに応じて異なります:
- OIGおよびOAM 12c (12.2.1.3.0)のコネクタ・ベース統合環境(Oracle Unified Directory、Oracle Internet Directory、Active Directoryなどのディレクトリを使用)。
- 最新のバンドル・パッチが適用されたOAM 12c (12.2.1.3.0)およびバンドル・パッチ12.2.1.4.200505が適用されたOIG 14c (14.1.2.1.0) (Oracle Unified Directory 12.2.1.3.0やOracle Internet Directory 12.2.1.3.0などのサポートされるディレクトリを使用)。
- 最新のバンドル・パッチが適用されたOIG 12c (12.2.1.3.0)およびバンドル・パッチ12.2.1.4.200327が適用されたOAM 14c (14.1.2.1.0) (Oracle Unified Directory 12.2.1.3.0やOracle Internet Directory 12.2.1.3.0などのサポートされるディレクトリを使用)。
- OIGおよびOAM 11g (11.1.2.3.0)のLDAP同期統合環境(Oracle Unified Directory、Oracle Internet Directory、Active Directoryなどのディレクトリを使用)。
ノート:
11.1.2.3.0から14.1.2.1.0にアップグレードするには、最初に12.2.1.3.0にアップグレードしてから14.1.2.1.0にアップグレードする必要があります。
F.2 以前の12cリリースからのOAM-OIM統合環境のアップグレード
OAM-OIM統合環境を以前の12cリリースから14c (14.1.2.1.0)にアップグレードできます。
次の各項のステップを完了して、アップグレードを実行します。
ノート:
次のトピックに記載されている手順を使用して、Oracle Identity and Access Management高可用性12c (12.2.1.3.0)環境を14c (14.1.2.1.0)にアップグレードできます:
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『Oracle Identity and Access Managementのアップグレード』の「Oracle Access Management高可用性環境のアップグレード」。
バイナリをインストールする際に、OAMバンドル・パッチ12.2.1.4.200327または使用しているリリースで利用可能な最新のバンドル・パッチを適用する必要があります。
-
『Oracle Identity and Access Managementのアップグレード』の「Oracle Identity Manager高可用性環境のアップグレード」。
バイナリをインストールする際に、OIMバンドル・パッチ12.2.1.4.200505または使用しているリリースで利用可能な最新のバンドル・パッチを適用する必要があります。
F.2.1 タスク1: OAM環境のアップグレード
OAM環境をアップグレードするには、Oracle Identity and Access ManagementおよびOracle Fusion Middleware Infrastructure 14c (14.1.2.1.0)ソフトウェアをインストールし、最新のバンドル・パッチを適用して、必要なファイルをコピーします。
ノート:
OAM環境のアップグレードを開始する前に、すべての概要情報を確認して、Oracle Identity and Access Managementの標準のアップグレード・トポロジおよびアップグレード・パスについて理解します。詳細は、『Oracle Identity and Access Managementのアップグレード』のOracle Access Managerの14c (14.1.2.1.0)へのアップグレードの概要に関する項を参照してください。F.2.2 タスク2: OIG環境のアップグレード
OIG環境をアップグレードするには、必要な14c(14.1.2.1.0)ソフトウェアをインストールし、バンドル・パッチを適用して、製品スキーマおよびドメイン・コンポーネント構成をアップグレードするアップグレード・アシスタントを実行します。
ノート:
OIG環境のアップグレードを開始する前に、次を実行します:
- すべての基本情報を確認して、Oracle Identity and Access Managementの標準のアップグレード・トポロジおよびアップグレード・パスを理解してください。『Oracle Identity and Access Managementのアップグレード』のOracle Identity and Access Managementの14cへのアップグレードの概要に関する項を参照してください。
- 現在の環境のクローニングやシステムが動作保証要件を満たしていることの確認など、アップグレード前のタスクを実行します。『Oracle Identity and Access Managementのアップグレード』のアップグレード前の要件に関する項を参照してください。
F.3 11gリリースからのOAM-OIM統合環境のアップグレード
OAM-OIG LDAP同期統合環境の11gリリース2 (11.1.2.3.0)バージョンを最新の14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードできます。14c (14.1.2.1.0)にアップグレードするには、最初に12c (12.2.1.3.0)にアップグレードしてから14c (14.1.2.1.0)にアップグレードする必要があります。
ノート:
11gリリース2 (11.1.2.3.0)バージョンから最新の14c (14.1.2.1.0)にアップグレードする場合、LDAP同期統合環境を無効にして、LDAPコネクタ・ベース統合環境に移行する必要があります。次の各項のステップを完了して、アップグレードを実行します。
F.3.2 タスク2: Oracle HTTP Serverの構成
OIG上のリソースをフロントエンドするようにOracle HTTP Serverを構成できます。
ノート:
以前のバージョンのOracle HTTP Serverを14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードできます。アップグレードの詳細は、『Oracle HTTP Serverのアップグレード』のOracle HTTP Serverの14c (14.1.2.1.0)へのアップグレードの概要に関する項を参照してください。次のステップを実行して、統合環境用にOracle HTTP Serverを構成します:
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「Oracle HTTP ServerのインストールおよびOracle HTTP Server WebGateの構成」の項の説明に従って、Oracle Access Management用にOracle HTTP Server WebGateを構成します。
- 「自動スクリプトを使用したOHSルールの移入」の説明に従って、Oracle HTTP Serverルールを移入します。
-
11gリリースまたは以前の12cリリースを14c (14.1.2.1.0)リリースにアップグレードした場合は、次を実行します:
-
テキスト・エディタを開き、以前のリリースの古い
oim.conf
ファイルを、OIGOAMIntegration.sh
スクリプトを実行して生成した新しいoim.conf
ファイルと比較します。 -
不足しているすべてのパラメータを古い
oim.conf
ファイルから新しいoim.conf
ファイルに追加します。 -
終了後、ファイルを保存します。
-
OHSサーバーを再起動します。
-
F.3.3 タスク3: コネクタ・ベースの統合の前提条件
LDAP同期統合環境からコネクタ・ベースの統合環境への移行を開始する前に、環境変数の設定、データソースの更新、コネクタ・バンドルのダウンロードなどの前提条件を満たす必要があります。
F.3.5 タスク5: WLS認証プロバイダの構成
WLS認証プロバイダを構成して、OIGドメインのSSOログアウトおよびセキュリティ・プロバイダを設定する必要があります。SSOログインとOIMクライアントベース・ログインが適切に動作するようにします。
「自動スクリプトを使用したWLS認証プロバイダの構成」の項で説明されているステップを実行して、WLS認証プロバイダを構成します。
F.3.7 タスク7: SSO統合の構成
SSO統合を構成して、OIMをOAMのTAPパートナとして登録し、OIG-OAM通信用のリソース・ポリシーを追加し、MDSのSSOIntegrationMXBean
値を更新する必要があります。
F.3.8 タスク8: OAM通知の有効化
OAM通知ハンドラを有効化し、OIGシステム管理者を登録してOAM REST APIを使用します。
OAM通知を有効にするには、「自動スクリプトを使用したOAM通知の有効化」の項で説明されているステップを実行します。
F.3.9 タスク9: 不足しているオブジェクト・クラスの追加
OIGOAMIntegration.sh
自動スクリプトを使用して、LDAPディレクトリ(Oracle Internet DirectoryまたはOracle Unified Directory)内の既存のユーザーに対して不足しているオブジェクト・クラスを追加します。
ノート:
この機能は、Active Directoryでは使用できません。不足しているオブジェクト・クラスを追加するには、「自動スクリプトを使用した不足オブジェクト・クラスの追加」の項で説明されているステップを実行します。
F.3.12 タスク12: 統合環境の検証
アップグレード後、「Access ManagerとOracle Identity Governance統合の検証」の項で説明されているタスクを実行して、統合環境を検証できます。
発生する可能性のある一般的な問題については、「Access ManagerとOIGの統合に関する一般的な問題のトラブルシューティング」の項を参照してください。
既知の問題および制限事項については、「OIG-OAM統合の既知の制限事項と回避方法」を参照してください。