BPELプロセスへのビジネス・ルールの追加

デシジョン・コンポーネント(ビジネス・ルール・サービス・コンポーネントとも呼ばれます)を使用すると、BPELプロセスでビジネス・ルールを実行できます。

ビジネス・ルールは、「Business Rule」コンポーネントを使用してBPELプロセスに追加します。ビジネス・ルール・コンポーネントをBPELプロセスに追加する場合は、ルールに対して入力を提供し、ビジネス・ルールから結果を取得するために、入力変数と出力変数を指定する必要があります。

ビジネス・ルール・コンポーネントを使用して、ビジネス・ルールを実行し、ルールに基づいてビジネス上の意思決定を作成できます。ビジネス・ルール・コンポーネント(デシジョン・コンポーネントとも呼ばれます)を作成するには、「コンポーネント」ウィンドウから「ビジネス・ルール」をBPELプロセスにドラッグ・アンド・ドロップします。

ビジネス・ルールをBPELプロセスに追加するには:

  1. BPELプロセス・サービス・コンポーネントを作成します。詳細は、「BPELプロセス・サービス・コンポーネントの概要」を参照してください。
  2. プロセス項目をダブルクリックして、BPELプロセスを開きます。たとえば、図25-4に示すように、BPELプロセスを開いてreceiveInputおよびcallbackClientを表示します。

    図25-4 BPELプロセスへのビジネス・ルールの追加

    図25-4の説明が続きます
    「図25-4 BPELプロセスへのビジネス・ルールの追加」の説明
  3. 「コンポーネント」ウィンドウにある「SOAコンポーネント」セクションで「ビジネス・ルール」を選択し、ビジネス・ルールを必要としている場所まで「ビジネス・ルール」をドラッグ・アンド・ドロップします。たとえば、図25-5に示すようにreceiveInputcallbackClientの間に「Business Rule」をドラッグ・アンド・ドロップします。

    図25-5 BPELプロセスへの「Business Rule」のドラッグ・アンド・ドロップ

    図25-5の説明が続きます
    「図25-5 BPELプロセスへの「Business Rule」のドラッグ・アンド・ドロップ」の説明
  4. ビジネス・ルールがOracle JDeveloperのダイアグラムに表示されます。ビジネス・ルール・コンポーネントをダブルクリックすると、「ルール」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ルール」ダイアログ・ボックスには、「一般」、「ディクショナリ」、「相関セット」などのタブがあり、既存のOracle Business Rulesディクショナリを選択するか、新たに作成するディクショナリの名前を入力できます。「一般」タブの「名前」フィールドに、ビジネス・ルールの名前を入力します。たとえば、図25-6に示すように、GetCreditRatingと入力します。事前にディクショナリを作成した場合は、「ディクショナリ」タブの「ディクショナリ」フィールドで、既存のディクショナリを選択します。

    図25-6 自動融資BPELプロセスに追加されたビジネス・ルール

    図25-6の説明が続きます
    「図25-6 自動融資BPELプロセスに追加されたビジネス・ルール」の説明
  5. ビジネス・ルール領域の「ビジネス・ルール ディクショナリ」で、「ディクショナリの作成」アイコンをクリックし、「ビジネス・ルールの作成」ダイアログを表示します。
  6. 「ビジネス・ルールの作成」ダイアログで、次の操作を実行します。
    • Oracle Business Rulesディクショナリの名前とパッケージ名を指定します。

    • ビジネス・ルールの入力および出力データ要素を指定します。たとえば、GetCreditRatingというサンプル・デシジョン・コンポーネントでは、入力は信用格付け申込書です。出力はビジネス・ルールの実行時に生成されます。この例では信用格付け文書です。たとえば、GetCreditRatingルールの入力および出力データを受け渡すRatingRequestRatingという新しい2つの変数をBPELで作成できます。

    Oracle Business Rulesディクショナリの名前を入力します。たとえば、図25-7に示すように、GetCreditRatingと入力します。

    図25-7 GetCreditRatingビジネス・ルール・ディクショナリの追加

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    「図25-7 GetCreditRatingビジネス・ルール・ディクショナリの追加」の説明