「コンポジット・テストの作成」ウィザードを使用したテスト・スイートとテスト・ケースの作成
この項では、SOAコンポジット・アプリケーション用のテスト・スイートとそのテスト・ケースを作成する方法について説明します。テスト・ケースは、テスト・インスタンスの実行時に実行される一連のコマンドで構成されています。
次に示す2つの方法のどちらかで、テスト・スイートとテスト・ケースを作成できます。
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「アプリケーション」ウィンドウで
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Oracle JDeveloperメイン・メニューから
どちらのオプションも、「コンポジット・テストの作成」ウィザードを起動します。このウィザードでは、開始操作、コールバック操作、および入出力メッセージを定義できます。
ノート:
テスト・スイート名またはテスト・ケース名としてマルチバイト文字列を入力しないでください。マルチバイト文字列を入力すると、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからテストを実行するときにエラーが発生します。
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次のいずれかのステップを実行して、新規テスト・スイートを作成するか、既存のテスト・スイート内に新規コンポジット・テストを作成します。表51-1に詳細を示します。
表51-1 テスト・スイートの作成または選択
場所 実行する手順 Oracle JDeveloperメイン・メニュー
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「ファイル」→「新規」→「アプリケーション」→「SOA層」→「テスト」→「コンポジット・テスト・スイート」を選択します。
「テスト・スイートの作成」ダイアログが表示されます。
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テスト・スイート名を入力し、「OK」をクリックします。
または
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「ファイル」→「ギャラリから」→「SOA層」→「テスト」→「コンポジット・テスト・スイート」を選択します。
「テスト・スイートの作成」ダイアログが表示されます。
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テスト・スイート名を入力し、「OK」をクリックします。
「アプリケーション」ウィンドウ
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testsuitesフォルダを右クリックして、「テスト・スイートの作成」を選択します。
「テスト・スイートの作成」ダイアログが表示されます。
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テスト・スイート名を入力し、「OK」をクリックします。
「構造」ウィンドウ
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「テスト・スイート」を右クリックし、「テスト・スイートの作成」を選択します。
「テスト・スイートの作成」ダイアログが表示されます。
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テスト・スイート名を入力し、「OK」をクリックします。
Oracle JDeveloperメイン・メニュー
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「ファイル」→「新規」→「アプリケーション」→「SOA層」→「テスト」→「コンポジット・テスト」を選択します。
または
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「ファイル」→「新規」→「コンポジット・テスト」を選択します。
ノート: どちらを選択した場合も、新規テスト・スイートを作成するか、または既存のテスト・スイートを選択して新規コンポジット・テストを組み込むかを選択するオプションがあります。
図51-1に示すように、「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「テスト名とテスト・スイート」ページが表示されます。
このウィザードを使用すると、「SOAコンポジット・エディタのテスト・モードによるテスト・ケースのコンテンツの編集」で説明するように、SOAコンポジット・エディタをテスト・モードで使用してテストの詳細を手動で作成することなく、単純なテストを作成できます。このエディタをテスト・モードで手動で使用する必要があるのは、エミュレーションなどの追加のテスト・メタデータを追加する場合のみです。
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表51-2で説明するように、環境に適した値を指定して、「次へ」をクリックします。
表51-2 「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「テスト名とテスト・スイート」ページ
フィールド 説明 テスト名
テストの名前を入力します。
説明
テストのオプション説明を入力します。この説明は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「ユニット・テスト」タブの「テスト・ケース」ページにある「説明」列に表示されます。
テスト・スイート
このテストを組み込む既存のテスト・スイートを選択するか、「テスト・スイートの作成」ダイアログで新規テスト・スイートを作成するためのアイコンをクリックします。
図51-2に示すように、「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「サービスと操作」ページが表示されます。
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表51-3で説明するように、環境に適した値を指定して、「次へ」をクリックします。
表51-3 「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「サービスと操作」ページ
フィールド 説明 サービス
テストするSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。
演算子
操作を選択します。
コールバック操作
オプションでコールバック(レスポンス)操作を選択します。
図51-3に示すように、「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「入力メッセージ」ページが表示されます。このページでは、操作をテストするための入力メッセージを指定できます。
表51-4で説明するように、環境に適した値を指定して、「次へ」をクリックします。
表51-4 「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「入力メッセージ」ページ
フィールド 説明 パート
入力を含むメッセージ・パート(たとえば、payload)を選択します。操作入力メッセージが複数のパートからなる場合は、パート名を1つずつ変更してそれぞれのメッセージ・パートを指定します。
メッセージ・パートごとに、XMLドキュメントのコンテンツを手動で入力することも、XMLファイルからドキュメントをロードすることもできます。
値
次の方法で、Webサービス・パートナに送信するシミュレート済入力メッセージを作成します。
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手動で入力
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のメッセージ・パート・スキーマからサンプル・ファイルが自動的に生成されます。同じテスト、または同じテスト・スイート内の他のテストに後で使用するためにサンプル・ファイルを保存するには、「別名保存」をクリックします。
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ファイルからロード
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。このファイルは、「アプリケーション」ウィンドウの「メッセージ」フォルダに追加されます。
図51-4に示すように、「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「出力メッセージ」ページが表示されます。このページは、操作またはコールバック操作から発行されることが予期される出力メッセージを指定します。
表51-5の説明に従って環境に適した値を指定して、「終了」をクリックします。
表51-5 「コンポジット・テストの作成」ウィザードの「出力メッセージ」ページ
フィールド 説明 送信元
メッセージを受信する元の外部Webサービスを選択します。
パート
出力を含むメッセージ・パート(たとえば、payload)を選択します。操作入力メッセージが複数のパートからなる場合は、パート名を1つずつ変更してそれぞれのメッセージ・パートを指定します。
メッセージ・パートごとに、XMLドキュメントのコンテンツを手動で入力することも、XMLファイルからドキュメントをロードすることもできます。
値
次の方法で、Webサービス・パートナから返されるシミュレート済出力メッセージを作成します。
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手動で入力
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。
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ファイルからロード
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。このファイルは、「アプリケーション」ウィンドウの「メッセージ」フォルダに追加されます。
テスト・スイートが作成され、SOAコンポジット・エディタのテスト・モードでテストが表示されます。図51-5に詳細を示します。必要な場合は、エミュレーションなどのテスト・メタデータを追加できます。現在のテストが完了した場合は、ツールバーのテスト・イメージ・ボタンをクリックして、別のテストの作成に進むことができます。テストを実行する場合は、緑色の矢印ボタンを押すことができます。
次のサブフォルダとともに、テストが「アプリケーション」ウィンドウに作成されます。
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componenttests
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includes
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messages
テスト・モード・ユーザー・インタフェースを使用してこのディレクトリにロードしたメッセージ・テスト・ファイルが格納されます。
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tests
テスト・スイート用のXMLファイルを含んでいます。
テスト・スイートに基づく名前が付けられたフォルダも「構造」ウィンドウに表示されます。これは、SOAコンポジット・エディタのテスト・モードであることを示しています。テストの開始、アサーションおよびエミュレーションをテスト・モードで作成できます。テスト・モードでは、他の変更(サービス・コンポーネントのプロパティ・ダイアログの編集、サービス・コンポーネントのエディタへのドロップなど)は実行できません。
次のオペレーティング・システム・テスト・スイート・ディレクトリも作成されます。
C:\JDeveloper\mywork\application_name\project_name\testsuites\test_suite_name
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テスト・モードを終了してSOAコンポジット・エディタの設計モードに戻るには、デザイナ上部の最後にあるアイコンをクリックします。図51-6に詳細を示します。
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プロンプトが表示されたら変更内容を保存します。
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「アプリケーション」ウィンドウの「テスト・スイート」フォルダにあるXMLファイル名をダブルクリックして、テスト・モードに戻ります。図51-7に詳細を示します。
ノート:
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testsuitesフォルダのサブフォルダの下に表示されるfilelist.xmlファイルは編集しないでください。これらのファイルは設計時に自動的に作成され、実行時にテスト・ケースの数を計算するために使用されます。
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テスト・スイート内に別のテスト・スイートを作成することはできません。ただし、テスト・スイートをサブディレクトリに編成することは可能です。
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