メディエータのエラー・グループ

フォルト・ポリシーに条件を定義する一方で、エラー・タイプやエラー・グループにはアクションを指定できます。前述の例にあるmedns:mediatorFaultは、エラーがメディエータ・エラーであることを表しているのに対し、medns:TYPE_FATAL_MESHは、エラー・グループを表しています。エラー・グループは、1つ以上の子エラー・タイプで構成されています。TYPE_ALLは、すべてのメディエータ・エラーを含むエラー・グループです。

次のリストでは、TYPE_ALLエラー・グループに含まれる様々なエラー・グループについて説明します。

  • TYPE_DATA: データ処理に関するエラーが含まれます。

    • TYPE_DATA_ASSIGN: データの割当に関するエラーが含まれます。

    • TYPE_DATA_FILTERING: データのフィルタ処理に関するエラーが含まれます。

    • TYPE_DATA_TRANSFORMATION: トランスフォーメーション中に発生したエラーが含まれます。

    • TYPE_DATA_VALIDATION: ペイロード検証中に発生したエラーが含まれます。

  • TYPE_METADATA: メディエータのメタデータに関するエラーが含まれます。

    • TYPE_METADATA_FILTERING: フィルタ処理の条件の処理中に発生したエラーが含まれます。

    • TYPE_METADATA_TRANSFORMATION: トランスフォーメーション用のメタデータの取得中に発生したエラーが含まれます。

    • TYPE_METADATA_VALIDATION: メディエータ用のメタデータ(.mplanファイル)の検証中に発生したエラーが含まれます。

    • TYPE_METADATA_COMMON: メタデータの処理中に発生したその他のエラーが含まれます。

  • TYPE_FATAL: 容易にリカバリできない致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_DB: Datasource not foundエラーなど、データベース関連の致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_CACHE: メディエータのキャッシュ関連の致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_ERRORHANDLING: Resubmission queues not availableなど、エラー処理中に発生した致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_MESH: Invoke service not availableなど、サービス・インフラストラクチャから発生した致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_MESSAGING: サービス・インフラストラクチャから発生した致命的なメッセージ・エラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_TRANSACTION: Commit can't be called on a transaction which is marked for rollbackなど、トランザクションに関する致命的なエラーが含まれます。

    • TYPE_FATAL_TRANSFORMATION: トランスフォーメーション時に使用するXPath関数によって発生したエラーなど、致命的なトランスフォーメーション・エラーが含まれます。

  • TYPE_TRANSIENT: 再試行でリカバリできる一時エラーが含まれます。

    • TYPE_TRANSIENT_MESH: サービス・インフラストラクチャに関するエラーが含まれます。

    • TYPE_TRANSIENT_MESSAGING: エンキューやデキューなど、JMSに関するエラーが含まれます。

  • TYPE_INTERNAL: 内部エラーが含まれます。