FIFO再シーケンサの例

表23-3に、FIFO再シーケンサの動作を示します。msgX(Y,Z)は、メッセージがメディエータ・サービス・コンポーネントへのメッセージ番号Xとして着信し、そのメッセージにsequenceID YとグループZが格納されていることを意味します。

表23-3 FIFO 再シーケンサの動作

着信メッセージ 順序付けされたメッセージ

msg12(4,c)

msg05(9,a)

msg02(7,a)

msg10(3,c)

msg10(3,a)

msg07(5,a)

msg06(1,c)

msg03(2,c)

msg12(4,c)、msg10(3,c)、msg06(1,c)、msg03(2,c)

msg05(9,a)、msg02(7,a)、msg10(3,a)、msg07(5,a)

表23-3に示すように、メッセージは着信時刻に基づいて順序付けされ、sequenceIDは順序付けに使用されません。

ノート:

FIFO再シーケンサを使用する場合は、シングル・スレッドのインバウンド・アダプタを使用して不測の結果を回避してください。たとえば、FIFO再シーケンサとして構成されているメディエータ・サービス・コンポーネントの前で、ファイル/FTPアダプタ、データベース・アダプタまたはAQアダプタを使用する場合、シングル・スレッド処理のアダプタを構成してください。シングル・スレッド用に構成しないと、各メッセージの着信時刻がアダプタ・サービスへのメッセージ着信時ではなく、メディエータ・サービス・コンポーネントへの着信時に計算されるため、不測の結果が発生します。