バーティカル・アプリケーションのカスタマイズ方法

バーティカル・アプリケーションをカスタマイズするには:

  1. 次のいずれかの方法を使用して、カスタマイズ・レイヤーのレイヤー値を追加します。

    1. アプリケーション固有のレイヤー値を追加するには、図53-3に示すように、「デザインタイム・カスタマイズ・レイヤー値の構成」リンクをクリックします。

      図53-3 「デザインタイム・カスタマイズ・レイヤー値の構成」リンク

      図53-3の説明が続きます
      「図53-3 「デザインタイム・カスタマイズ・レイヤー値の構成」リンク」の説明
    2. レイヤー値を追加します。

      値を指定してファイルを保存すると、「アプリケーション・リソース」のMDS DTフォルダにCustomizationLayerValues.xmlファイルが表示されます。カスタマイズ・クラスはレイヤー名を提供し、CustomizationLayerValues.xmlファイルはレイヤー値を提供します。どちらも必要です。この場所のファイルをダブルクリックすると、その他の変更を行うためのエディタが開きます。

    または

    1. すべてのアプリケーションに適用可能なグローバル値を追加するには、$JDEV_HOME/jdeveloper/jdevCustomizationLayerValues.xmlファイルを開き、カスタマイズ・レイヤーのレイヤー値を追加します。たとえば、値Communicationsindustryレイヤーに追加します。

      <cust-layers xmlns="http://xmlns.oracle.com/mds/dt">
        <cust-layer name="industry">
          <cust-layer-value value="communications" display-name="Communications"/>
        </cust-layer>
      </cust-layers>
      
  2. Oracle JDeveloperを起動し、「デフォルトのロール」を選択します。

  3. コア・アプリケーションとは異なる名前で新しいSOAアプリケーションを作成します。

  4. 「ファイル」メニューから、「インポート」「SOAアーカイブをSOAプロジェクトへ」の順に選択します。

  5. 「参照」をクリックし、「カスタマイズ可能なコンポジットの作成」でコア・アプリケーション・チームが作成したコンポジット・アーカイブのJARファイルを選択します。

  6. 「コンポジット名」フィールドで、コアSOAプロジェクトとは別の名前を入力します。

    ノート:

    SOAプロジェクトは選択しないでください。インポートするJARファイルには、新規SOAプロジェクトを作成する必要があります。

  7. 「カスタマイズ用にインポート」チェック・ボックスを選択します。

  8. 「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを右クリックし、「SOA」「カスタマイズ可能」の順に選択します。

  9. Oracle JDeveloperを再起動します。

    「カスタマイズ・コンテキスト」ダイアログに、使用可能なカスタマイズ・レイヤーとレイヤー値が表示されます。

  10. 図53-4に示すように、カスタマイズするレイヤーおよび値を選択します(この例では、レイヤーindustryおよび値Communicationsが選択されています)。

    図53-4 カスタマイズ・コンテキスト

    図53-4の説明が続きます
    「図53-4 カスタマイズ・コンテキスト」の説明
  11. SOAコンポジット・エディタで、BPELプロセスをダブルクリックしてOracle BPELデザイナにアクセスします。

    編集できるのは、カスタマイズ可能に設定されているscopeアクティビティのみです。図53-5に示す例では、コア・アプリケーション・チームが1つのスコープのみをカスタマイズ可能に設定しています。BPELプロセスのその他のアクティビティは無効になり、編集できません。

    図53-5 カスタマイズ可能な1つのスコープ

    図53-5の説明が続きます
    「図53-5 カスタマイズ可能な1つのスコープ」の説明
  12. 「アプリケーション」ウィンドウで「SOAプロジェクト」を右クリックし、「デプロイ」を選択してカスタマイズ・コンポジット(SAR)のJARファイルを作成します。

    デプロイメントはカスタマイズ・ロールが使用可能な状態で起動されるため、現在のカスタマイズ・コンテキストに基づいて適切なレイヤーの基本コンポジットが自動的にマージされます。

  13. アプリケーションをソース・コード・コントロール・システムにチェックインします。

    JARファイルには、次のカスタマイズ・レベルの基本プロセスとして順に機能するマージされたコンポジットが格納されます。これで、JARファイルを顧客に提供できるようになりました。

ノート:

「カスタマイズ開発者」ロールでOracle JDeveloperにログインしているときに、WSDLファイルおよびXSDファイルを作成できます。「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクト名を右クリックし、「SOA」「WSDLドキュメントの作成」または「SOA」「XMLスキーマの作成」の順に選択します。