メッセージをフィルタリングする式の指定方法

フィルタ式ルーティング・ルールを使用すると、ペイロードに基づいてメッセージをフィルタリングできます。特定のメッセージ・インスタンスに対してフィルタ式がtrueと評価されると、そのメッセージはルーティング・ルールに指定されているターゲット・サービスまたはイベントに送信されます。

たとえば、アメリカとカナダのような異なる2国にいる顧客にデータをルーティングする場合、アメリカの顧客には携帯の製品系列に関する通知のみを、カナダの顧客には固定電話の製品系列の通知のみを送信するとします。このルーティングのためには、メッセージをターゲット顧客に送信するコンポーネントと操作の各組合せについてルーティング・ルールを定義する必要があります。さらに、アメリカまたはカナダの顧客にメッセージを送信するルーティング・ルールには、フィルタ式を指定します。

フィルタ式のメッセージ・プロパティまたはメッセージ・ヘッダーを定義することもできます。

フィルタ式のメッセージ・プロパティ

次に、フィルタ式のメッセージ・プロパティの例を2つ示します。

$in.property.custom.Priority = '1'

$in.property.tracking.ecid = '2'

フィルタ式のメッセージ・ヘッダー

次に、フィルタ式のメッセージ・ヘッダーの2つ例を示します。

$in.header.wsse_Security/wsse:Security/Priority = '234'

$in.header.wsse_Security/wsse:Security/Priority = '234'

このフィルタ式のメッセージ・ヘッダーが機能するには、.mplanファイルのルート要素に次の例に示す属性を追加する必要があります。

wsse = "http://docs.oasis-open.org/wss/2004/01/oasis-200401-wss-wssecurity-
 secext-1.0.xsd"