BPEL 2.0でのプロセス定義のインポート

import要素を使用して、BPELプロセスが依存する定義を指定できます。次の例に示すように、バージョン2.0のBPELプロセスを作成すると、import要素が.bpelファイルに追加されます。

<process name="Loan Flow"
   . . .
   . . .
   <import namespace="http://xmlns.oracle.com/SOAApplication/SOAProject/LoanFlow"
     location="LoanFlow.wsdl" importType="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/"/> 

次の例に示すように、import要素を使用して、ネームスペースのないスキーマをインポートすることもできます。

<process name="Loan Flow"
   . . .
   . . .
<import location="xsd/NoNamespaceSchema.xsd"
 importType="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"/>

次の例に示すように、import要素を使用して、ネームスペースを持つスキーマをインポートすることもできます。

<process name="Loan Flow"
   . . .
   . . .
<import namespace="http://www.example.org" location="xsd/TestSchema.xsd"
 importType="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"/>

import要素は、外部XMLスキーマまたはWSDL定義に対する依存性を宣言するために用意されています。任意の数のimport要素をprocess要素の子として表示できます。各import要素には次の属性を含めることができます。

  • namespace: インポートされた定義を指定する絶対URIを識別します。これはオプションの属性です。ネームスペースが指定されている場合、インポートされた定義はそのネームスペースに含まれている必要があります。ネームスペースが指定されていない場合、これはネームスペースで修飾されていない外部定義が使用中であることを示します。インポートされた定義にtargetNamespaceの指定を含めないでください。

  • location: 重要な定義を含むドキュメントの場所を指定するURIを識別します。これはオプションの属性です。相対URIを指定できます。location属性が指定されていない場合、プロセスでは外部定義が使用されます。ただし、これらの定義の配置先を示す文は指定されません。

  • importType: インポートするドキュメントのタイプを識別します。これは、ドキュメントで使用されるエンコーディング言語を指定する絶対URIである必要があります。これは必須属性です。

    • XMLスキーマ1.0ドキュメントをインポートする場合は、この属性の値を"http://www.w3.org/2001/XMLSchema"に設定する必要があります。

    • WSDL 1.1ドキュメントをインポートする場合は、値を"http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/"に設定する必要があります。この属性に他の値を指定することもできます。

詳細は、「Web Services Business Process Execution Language Specification Version 2.0」の第5.4項を参照してください。