アクセス・ルールの概要

アクセス・ルールは、次の詳細に基づいて算定されます。

  • アクセス・ルールに対応して構成されていないロールの権限は、アクセス・ルールで構成された属性によって却下されます。たとえば、割当て先が読み取るペイロードを構成するとします。このアクションでは、割当て先のみの読取り権限が有効になり、他の誰も対象になりません。割当て先も含めて、誰にも書込み権限はありません。

  • アクセス・ルールで構成されていない属性には、すべての権限があります。

  • ペイロードのメッセージ属性がアクセス・ルールで構成されている場合は、競合の可能性があるためにペイロード自体の構成は無視されます。この場合、APIが返すマップにはペイロードの入力項目は含まれません。読取り権限は、書込み権限によって自動的に提供されます。

  • メッセージ属性のサブセットのみがアクセス・ルールで構成されている場合、影響を受けないすべてのメッセージ属性には、すべての権限があります。

  • 追加権限があるのは、コメントと添付のみです。

  • 特定の属性への書込み権限は意味がありません。たとえば、履歴の書込み権限によって、履歴に対する権限が付与されたり、却下されることはありません。

  • 次の日付属性は、ヒューマン・タスク・エディタでは1つの属性として構成されます。TaskMetadataService.getVisibilityRules()が返すマップには、それぞれ1つのキーがあります。同様に、参加者にDATESの読取り権限がない場合、タスクには次のタスク属性のいずれも含まれません。

    • START_DATE

    • END_DATE

    • ASSIGNED_DATE

    • SYSTEM_END_DATE

    • CREATED_DATE

    • EXPIRATION_DATE

    • ALL_UPDATED_DATE

  • 次の割当て先属性は、ヒューマン・タスク・エディタでは1つの属性として構成されます。TaskMetadataService.getVisibilityRules()が返すマップには、次の割当て先属性のそれぞれに対して1つのキーがあります。同様に、参加者にASSIGNEESの読取り権限がない場合、タスクには次のタスク属性のいずれも含まれません。

    • ASSIGNEES

    • ASSIGNEE_USERS

    • ASSIGNEE_GROUPS

    • ACQUIRED_BY

  • マップ済属性には、TaskMetadataService.getVisibilityRules()が返すマップ内に個別の表示はありません。

  • TaskMetadataService.getVisibilityRules()が返すマップにあるすべてのメッセージ属性には、ITaskMetadataService.TASK_VISIBILITY_ATTRIBUTE_PAYLOAD_MESSAGE_ATTR_PREFIX (PAYLOAD)の接頭辞が付きます。

アプリケーションでは、アクセス・ルールに基づいてタスク属性を表示するページ(または表示しないページ)も作成できます。これは、次の例に示すように、oracle.bpel.services.workflow.metadata.ITaskMetadataServiceでAPIをコールして参加者のアクセス・ルールを取得することで実行できます。

public Map<String, IPrivilege> getTaskVisibilityRules(IWorkflowContext context,
                                      String taskId)
   throws TaskMetadataServiceException;

このメソッドの詳細は、『Oracle SOA Suiteワークフロー・サービスJava APIリファレンス』を参照してください。