バインディング・コンポーネントの概要

バインディング・コンポーネントは、SOAコンポジット・アプリケーションと外部との接続を確立します。バインディング・コンポーネントには、次の2種類があります。

  • サービス

    外部に対してSOAコンポジット・アプリケーションへのエントリ・ポイントを提供します。サービスのWSDLファイルによって、そのサービスの機能が外部のアプリケーションに通知されます。これらの機能は、SOAコンポジット・アプリケーション・コンポーネントとの接続に使用されます。サービスのバインディング接続性には、サービス(SOAP/HTTPやRESTバインディングなど)と通信できるプロトコルが記述されています。

  • 参照

    SOAコンポジット・アプリケーションから外部にある外部サービスに送信するメッセージを有効にします。RESTバインディングでは、Web Application Description Language (WADL)ファイルによって機能を外部アプリケーションに通知します。

図36-1は、OrderBookingCompositeプロジェクトを示しており、ここでは「公開されたサービス」スイムレーンのサービス(UpdateOrderStatus)がコンポジットへのエントリ・ポイントを提供し、「外部参照」スイムレーンの参照(BAM_OrderDO)によって、外部のOracle BAMサーバーへ情報を送信できます。

図36-1 サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント

図36-1の説明が続きます
「図36-1 サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント」の説明

バインディング・コンポーネントを使用すると、次のタイプのテクノロジをSOAコンポジット・アプリケーションに統合できます。

  • SOAP Webサービス

  • HTTPバインディング

  • JCAアダプタ

  • Oracle E-Business Suite

  • Oracle BAM 11g (このアダプタはOracle BAM 11gサーバーにのみ接続できます。)

  • Oracle B2B

  • Oracle Healthcare

  • Oracle Managed File Transfer (MFT)

  • ADF-BCサービス

  • EJBサービス

  • 直接バインディング・サービス

  • RESTバインディング

  • クラウド・アダプタ

次の各項では、これらのテクノロジについて説明します。