ルーティング・ルールの概要
ルーティング・ルールは、必要な仲介を実行するために定義する仲介ロジックまたは実行ロジックです。メディエータを使用すると、サービス・コンシューマとサービス・プロバイダの間でデータをルーティングできます。データはサービス間をフローするため、トランスフォーメーションが必要です。ルーティングとトランスフォーメーションの2つのタスクは、メディエータの中核となる処理内容です。ルーティング・ルールにより、メディエータで処理されたメッセージを次の宛先にどのように送信するかを指定できます。ルーティング・ルールは、メディエータによるメッセージの送信先、メッセージの送信方法、およびターゲット・サービスへの送信前にメッセージ構造に加える必要がある変更の内容を指定します。
ルーティング・ルールは、サービス操作またはイベント・サブスクリプションのいずれかでトリガーできます。サービス操作は、同期、非同期または一方向のいずれかです。ルーティング・ルールには、次の2つのタイプがあります。
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静的ルーティング・ルール
起動コンテキストによって変更されることのない一貫して適用される静的ルールです。
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動的ルーティング・ルール
Oracle Rules Dictionaryへのルーティング・ロジックの外部化を可能にする動的ルールです。Oracle Rules Dictionaryは、ルーティング・ロジックの動的変更を可能にします。
ルーティング・ルールの作成の詳細は、「静的ルーティング・ルールの作成方法」および「動的ルーティング・ルールの作成方法」を参照してください。標準のメッセージ交換パターンの詳細とそれらのメディエータでの処理方法は、「Oracle Mediatorのメッセージ交換パターンの理解」を参照してください。