Oracle SOA Suiteテンプレートの概要
テンプレートとは、Oracle SOA Suiteプロジェクトの再利用可能な部分で、新規プロジェクトの作成に使用できます。表40-1に示すように、テンプレートには3種類あります。
表40-1 テンプレート・タイプ
テンプレート・タイプ | 説明 |
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SOAプロジェクト |
SOAプロジェクトがすべてパッケージされ、新規プロジェクトの開始に使用されます。このテンプレートを使用して、新規SOAコンポジット・アプリケーションを作成できます。 |
サービス・コンポーネント |
BPEL 2.0プロセス(センサーを含む)など、他のプロジェクトへのインポート用にパッケージされたサービス・コンポーネントです。すべての依存コンポーネントおよび接続もパッケージされます。SOAコンポジット・アプリケーションの「コンポーネント」ウィンドウに、カスタム・サービス・コンポーネントとして表示されます。 |
カスタムBPELスコープ・アクティビティ |
「コンポーネント」ウィンドウでカスタム・アクティビティとしてパッケージされ、他のBPELプロジェクトにインポートできる、BPELプロセスのスコープ・アクティビティです。このカスタム・アクティビティは、「コンポーネント」ウィンドウのBPELアクティビティ・パレットに表示できる可能性があります。 |
Oracle SOA Suiteテンプレートには、次の利点があります。
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アプリケーション、コンポジットおよびプロセス間で共通のコード(プロセスまたはスコープのサブパート)を共有します。一度作成すれば、他と共有できます。テンプレートは、何度も再使用できます。
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Oracle Metadata Servicesリポジトリ(MDSリポジトリ)からテンプレートを保存および再使用します。
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消費時にすべて編集できます。
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Oracle JDeveloperでテンプレートを自動的に検出します。テンプレートは保存されると、「コンポーネント」ウィンドウに表示されます。
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継承はありません。つまり、将来的にソース・テンプレートを変更しても、アプリケーションには表示されません。ソース・テンプレートを変更しても、テンプレートの現在のユーザーには変更されたことがわかりません。
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コンポーネント・スコープ・テンプレートにカスタム・アイコンが用意されます。
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テンプレートのバージョニングはありません。バージョン間の区別をするには、テンプレート名でバージョン番号を指定します。
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BPELバージョン1.1および2.0の両方のテンプレートをサポートします。
特定のテンプレートに対する変更は、以前にそのテンプレートを使用して作成されたプロジェクトには伝播されません。この機能は、レイヤー・カスタマイズで実現できます。
新しい注釈がコンポジット/BPELプロセスに追加され、テンプレートのリレーションシップが識別されます。
テンプレート使用の詳細は、「SOAプロジェクト・テンプレートの作成および使用」、「サービス・コンポーネント・テンプレートの作成および使用」および「BPELスコープ・アクティビティ・テンプレートの作成および使用」を参照してください。