実行時フォルト

実行時フォルトは、BPELプロセス・サービス・コンポーネントまたはWebサービスの実行中に問題(変数名が正しくないためにデータを正しくコピーできないなど)が発生した結果です。この種のフォルトはユーザー定義ではなく、システムによりスローされます。それらは、次に示すような様々な理由で生成されます。

  • プロセスによって、値の不適切な使用が試行される。

  • 論理エラーが発生する(無限ループなど)。

  • SOAPコールでSimple Object Access Protocol (SOAP)フォルトが発生する。

  • サーバーによって例外がスローされる。

様々な実行時フォルトが自動的に提供されています。これらのフォルトは、http://schemas.oracle.com/bpel/extensionネームスペースにあります。また、messageType RuntimeFaultMessageに関連付けられています。次の例に示すように、messageTypeはWSDLファイルに定義されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> 
<definitions name="RuntimeFault"
  targetNamespace="http://schemas.oracle.com/bpel/extension"
  xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
  xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/">

  <message name="RuntimeFaultMessage">
   <part name="code" type="xsd:string" /> 
   <part name="summary" type="xsd:string" /> 
   <part name="detail" type="xsd:string" /> 
  </message>
</definitions>

フォルトの捕捉時に(messageType RuntimeFaultMessageの)faultVariableが使用される場合は、faultVariableからフォルト・サマリーおよび詳細とともにフォルト・コードを問合せできます。