scopeアクティビティ
このアクティビティは、独自のローカル変数、フォルト・ハンドラ、補正ハンドラなどを含めることができる、ネストされたアクティビティの集合で構成されます。scopeアクティビティは、プログラミング言語の{
}
ブロックに似ています。
各スコープには、その動作を定義するプライマリ・アクティビティがあります。1次アクティビティは、その中に多数のアクティビティが任意の深さにネストされている複雑な構造化アクティビティでもかまいません。スコープは、すべてのネストされたアクティビティによって共有されます。
図A-36は、BPEL 2.0での「Scope」ダイアログを示しています。scopeアクティビティ内に適切なアクティビティを定義します。
フォルト処理はscopeアクティビティに関連付けられています。その目的は、フォルトが発生したscopeアクティビティの失敗した不完全な処理を元に戻すことです。scopeアクティビティでcatchアクティビティを定義すると、カスタム・フォルト処理アクティビティのセットを作成できます。各catchアクティビティは、特定のタイプのフォルトを捕捉するように定義します。
図A-37に、scopeアクティビティ内の「Catchの追加」アイコンを示します。図A-38は、「Catchの追加」アイコンをクリックすると表示されるcatchアクティビティ領域を示しています。「アクティビティをここにドロップ」という領域に、追加のアクティビティをドラッグし、例外の捕捉と管理を行うフォルト処理ロジックを作成します。
たとえば、顧客は融資の申請の際に信用格付けサービスに社会保障番号を提示します。この番号を使用して信用調査が行われます。信用履歴に問題があることが確認された場合や、社会保障番号が無効であると認識された場合は、catchアクティビティ内のassignアクティビティにより、融資提案が却下されたことが顧客に通知されます。融資申請プロセス全体がterminateアクティビティで終了します。
scopeアクティビティおよびフォルト処理の詳細は、次を参照してください。