大規模ペイロード(Oracle Mediator)でのXSLTトランスフォーメーションの使用

11gリリース1 11.1.1.3までは、Oracle MediatorでのXSLT操作は、結果のドキュメント全体がバイナリXML形式でメモリーにキャッシュされていました。これは、大規模ドキュメント処理の場合、メモリー不足エラーの原因となりました。11g リリース1 11.1.1.4からは、streamResultToTempFileプロパティが追加されました。このプロパティでは、XSLTの結果が一時ファイルにストリーミングされ、一時ファイルからロードされます。大規模ペイロードをXSLTを使用して処理する場合は、streamResultToTempFileyesに設定します。デフォルト値はnoです。

ノート:

このプロパティは、大規模なペイロードを処理する場合にのみお薦めします。このプロパティを有効にすると、通常のペイロードのパフォーマンスが低下する可能性があります。

大きなXML文書をXSLTを使用して処理するよう構成するには:

  1. Oracle MediatorコンポーネントでOracle SOA Suiteプロジェクトを作成します。
  2. 「ソース」ビューでプロジェクトのcomposite.xmlファイルを開きます。
  3. composite.xmlファイルで、大規模なXMLドキュメントを処理するOracle Mediatorコンポーネントを定義するコンポーネント要素までスクロールし、streamResultToTempFileプロパティを追加します。次に示すように、プロパティをyesに設定します。
    <component name="Mediator1">
       <implementation.mediator src="Mediator1.mplan"/>
       <property name="streamResultToTempFile">yes</property>
    </component>
    
  4. ファイルを保存して閉じます。