インスタンス再試行回数を超過した場合のフォルト管理動作に関する必知事項
インスタンスをリカバリするフォルト・ポリシーをora-retryアクションで構成し、指定したインスタンス再試行回数を超過すると、そのインスタンスはopen.faulted(進行中)としてマークされます。このインスタンスは引き続きアクティブです。
               
インスタンスをopen.faultedとしてマークすることで、そのインスタンスの消失が防止されます。フォルト・ポリシー・ファイルのora-retryアクションの後には、次のような別のフォルト処理アクションを構成できます。
               
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                     ora-human-interventionアクションを構成して、インスタンスのリカバリをOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから手動で実行します。
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                     ora-terminateアクションを構成し、インスタンスをクローズ(closed.faultedとしてマーク)して再試行されないようにします。
ただし、フォルト・ポリシー・ファイルでora-retryアクションの後に実行されるアクションを設定していない場合に、インスタンス再試行回数を超過すると、インスタンスはopen.faultedとしてマークされたままになり、リカバリはインスタンスの処理を試行します。
               
たとえば、次のコードに示すフォルト・ポリシー・ファイルでは、ora-retryの後にアクションが定義されていません。
               
<Action id="ora-retry">
       <retry>
          <retryCount>2</retryCount>
          <retryInterval>2</retryInterval>
          <exponentialBackoff/>
       </retry>
  </Action>
この場合は、次のアクションが実行されます。
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                     (前述のフォルト・ポリシー・コードを使用してフォルトを処理する)invokeアクティビティが試行されます。 
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                     間隔を増やして2回の再試行(2秒後、次に4秒後)が実行されます。 
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                     すべての再試行に失敗した場合は、次のアクションが実行されます。 - 
                           詳細なフォルト・エラー・メッセージが監査証跡に記録されます。 
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                           インスタンスが open.faulted(進行中)としてマークされます。
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                           インスタンスが選択され、invokeアクティビティが再試行されます。 
 
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                     リカバリにも失敗する場合があります。その場合は、invokeアクティビティが再実行されます。追加の監査メッセージが記録されます。