Oracle EmailとOracle Salesの統合
営業チームは、Oracle Emailとの統合を使用して、Oracle SalesアプリケーションでEメールを送受信できます。 Eメールは、「担当者」、「アカウント」、「商談」または「リード」作業領域から直接送信できます。
この機能を設定するには、いくつかのステップを実行する必要があります。
- Oracle Salesのメール・サーバーとしてOracle Emailサービスを設定するには、ORA_ZCA_DS_EMAIL_OPTIONSプロファイル・オプションを設定します。
- アクセス・ポイントを登録します。 これには、SVC_INBOUND_EMAIL_ADDRESSESプロファイル・オプションの設定が含まれます。
- Eメール・チャネルを構成します。
- 「インバウンドEメール・メッセージの取得」プロセスをスケジュールして、インバウンドEメールを取得します。
- 3つのプロファイル・オプションを設定して、アウトバウンドEメールに過去の会話を表示します。
これらのステップについては、すべてこのトピックで説明します。
Oracle Salesのメール・サーバーとしてのOracle Emailサービスの設定
Oracle Salesのメール・サーバーとしてOracle Emailサービスを使用するには、ORA_ZCA_DS_EMAIL_OPTIONSプロファイル・オプションを設定します:
- 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスク( )を使用します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_ZCA_DS_EMAIL_OPTIONSプロファイル・オプションのサイト値として「Oracle Email」を選択します。
アクセス・ポイントの登録
Eメールを正常に処理するには、SVC_INBOUND_EMAIL_ADDRESSESプロファイル・オプションのEメール・アドレスをアクセス・ポイントとして登録する必要があります。
- 「Eメール構成、登録および検証の管理」タスクに移動します。 「アクセス・ポイント設定」リージョンの「アクセス・ポイント値」には、SVC_INBOUND_EMAIL_ADDRESSESプロファイル・オプションで指定されたEメール・アドレスが表示されます。
- Eメール・アドレスで「登録」をクリックして登録します。 サーバーを再起動して、新しく登録したEメール・アドレスがアクティブであることを確認します。 サーバーを再起動するには、Oracleサポートに連絡してください。 Eメール・アドレスを登録解除すると、そのアドレスへのすべてのインバウンドEメールが失われます。
Eメール・チャネルの構成
ユーザーがEメールを送受信できるように、Eメール・チャネルを設定します:
- 「通信チャネルの管理」に移動します。
- 「サービス・チャネル」ページで、「チャネルの作成」をクリックします。
- 「チャネルの作成」ウィンドウで、ストライプ・コードを選択します。
外部顧客との間でEメールを処理するには、「CRM」を選択します。
- 「チャネル・タイプ」に「Eメール」を選択します。
- 「目的」に「営業」を選択します。
- 会社の営業EメールIDをアカウント名として使用します。 例:
sales@mycompanydomain.com
。転送ルールが構成されている場合は、指定した営業EメールIDに送信されるすべてのEメールがOracleインバウンドEメールIDに転送されます。 アウトバウンドEメールが構成されている場合は、指定した営業EメールIDとして、顧客にEメールが送信されます。
- 生成されたチャネル・コードが一意であることを確認します。
チャネル・コードは自動生成され、ある環境から別の環境にチャネルをエクスポートまたはインポートするときに通信チャネルを識別します。
- 自動生成されたチャネル・コードが一意の場合は、変更しないでそのままにできます。
- 自動生成されたチャネル・コードが一意でない場合は、コードに一連の文字を追加します。
- (オプション)チャネルの組織名など、チャネルに関する情報を示す表示名を入力します。 作成した新しいチャネルはデフォルトでアクティブになります。
- 「保存」をクリックします。
この表は、Eメール設定の詳細をまとめたものです:
Eメール | 説明 |
---|---|
インバウンドEメール | 担当者から受信したEメールを示します。 実装の一環として、会社のEメール・サーバーで転送ルールを設定して、これらのEメールをOracleインバウンドEメールIDにリダイレクトします。 これは、プロビジョニング時にOracleから提供されたEメール・アカウントです。 たとえば、 SVC_INBOUND_EMAIL_ADDRESSESプロファイル・オプションで指定されたEメールIDのいずれかに営業Eメールを転送します。 |
アウトバウンドEメール | 営業担当が担当者に送信するEメールを示します。 アウトバウンドEメールが外部受信者に正常に配信されるようにするには、ドメインにSender Policy Framework (SPF)ポリシーを設定します。 認証メカニズムとしてドメインにSPFポリシーを設定します。 SPFポリシーを設定する厳密な方法は、ドメイン・プロバイダによって異なります。 例: |
Eメールを取得するための「インバウンドEメール・メッセージの取得」プロセスのスケジュール
定期的にEメールを取得するには、「インバウンドEメール・メッセージの取得」プロセスの実行をスケジュールします:
- 「ナビゲータ」メニューから「スケジュール済プロセス」オプションを選択します。
- 「スケジュール済プロセス」画面で、「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
- 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「タイプ」に「ジョブ」を選択します。
- 「名前」ドロップダウン・リストから「インバウンドEメール・メッセージの取得」オプションを検索して選択します。
- 「OK」をクリックします。
「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「拡張」をクリックします。
- 「スケジュール」タブの「実行」オプションで、スケジュールの使用オプションを選択します。
- 「頻度」を選択し、開始日を指定します。
- 「発行」をクリックします。
アウトバウンドEメールに過去の会話を表示するためのプロファイル・オプションの設定
営業チームがEメール・スレッドで過去の会話を確認できるようにするには、「管理者プロファイル値の管理」タスクで次のプロファイル・オプションを構成します。 この表は、プロファイル・オプションとその設定を示しています。
プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
SVC_EMAIL_ENABLE_PAST_CONVERSATIONS | 過去の会話を表示するためのプロファイル・オプションです。 デフォルトでは「いいえ」に設定されています。過去の会話を有効にするには、値を「はい」に変更します。 |
SVC_EMAIL_NO_OF_PAST_CONVERSATIONS | このプロファイル・オプションは、Eメール・スレッドに含める過去の会話の数を設定します。 デフォルト値は、1です。 1から10までの値を指定できます。 値を0に設定すると、過去の会話は含まれません。 10より大きい値を設定すると、最大10件の会話のみが表示されます。 |
ORA_SVC_EMAIL_PAST_CONVERSATION_SHOW_MSG_TYPES | 過去の会話にメッセージ・タイプを含めるためのプロファイル・オプションです。 デフォルト値は「Y」です。 メッセージ・タイプは、ユーザーのロケールに基づいて翻訳されます。 デフォルト言語はローカル言語とは異なる場合があります。 たとえば、ユーザー・ロケールが日本語で、デフォルト言語が中国語の場合は、すべてが中国語に翻訳されますが、メッセージ・タイプのみが日本語で表示されます。 |