個人ビジネス・オブジェクト

個人ビジネス・オブジェクトは、個人の特定の詳細を含む複数の小さいオブジェクトの階層型コレクションです。ここでは、個人ビジネス・オブジェクトに関する情報を示します。

個人子オブジェクトの名前は、住所オブジェクトを除き、すべて個人で始まります。ビジネス・オブジェクトには、簡単にその内容を判別し、検証ルールを作成できるような名前が付けられています。
個人オブジェクト・ファミリは、親レベルにある個人オブジェクトと、親個人オブジェクトと子個人詳細オブジェクト間の1対1の関係で構成されます。
個人パスポート、個人市民権、個人運転免許などのその他の子個人オブジェクトの場合は、1人の個人が複数のパスポート、市民権、運転免許などを持っている場合があるため、個人オブジェクトと1対多の関係を持ちます。

HCMアプリケーション・スイート全体が、これらのオブジェクトを様々なフローで使用します。すべてのルールの開始点は、フィールドを含むオブジェクトです。個人オブジェクトでは、オブジェクト検証ルール・タイプのみを使用できます。オブジェクト・レベルまたはフィールド・レベルのいずれでも値をデフォルト設定することはできず、個人オブジェクト・ファミリ全体でオブジェクト・フィールド検証ルール・タイプを使用することもできません。

ほとんどの場合、開始点は検証されるフィールドを含むオブジェクトですが、常にそうとはかぎりません。個人オブジェクト・ファミリの場合は特にそうです。 Eメール・アドレスまたは国別識別子を検証するユースケースがある場合は、検証対象と検証基準を理解するために要件を詳細に分析することをお薦めします。

たとえば、1つの子オブジェクトのみに関連する国別識別子、住所行、名前、電話番号などの書式を検証することが要件である場合は、対応する子オブジェクトから開始する必要があります。一方、追加の基準の有無は関係なく、個人が国別識別子を1つ以上入力している必要があることが要件であり、検証対象が個人で、基準はタイプにかかわらず、1つ以上の国別識別子を持っていることだとします。この場合、開始点は個人国別識別子オブジェクトではなく個人オブジェクトになります。個人ビジネス・オブジェクトのファミリは、別のオブジェクトにいるときに任意の他のオブジェクトに移動して、その値を取得できるように構成されています。