既存のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳のレポート通貨とセカンダリ元帳の定義
既存の元帳のレポート通貨またはセカンダリ元帳を定義する場合は、「レポート通貨またはセカンダリ元帳での期首残高仕訳の作成」プロセスを使用して、新しいレポート通貨またはセカンダリ元帳ごとに勘定科目残高を初期化できます。
この表は、残高初期化に関連する用語について説明しています。
用語 | 定義 |
---|---|
前日付トランザクション |
残高初期化プロセスの実行後に、指定された初期化期間より前の既存のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳の期間に転記された仕訳。 |
残高初期化期間または初期化期間 |
仕訳が新しいレポート通貨またはセカンダリ元帳に換算される初期期間。ここで、勘定科目残高も初期化されます。 この期間の値リストには、既存のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳の最初の先日付入力可能期間または過去未オープン期間が事前移入されます。 |
初期化レート |
既存のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳の各入力通貨と、新しいセカンダリ元帳またはレポート通貨の元帳通貨の間で定義された通貨換算レート。これは、設定時に指定された残高初期化換算日とレート・タイプに基づいて決定されます。このレートは、換算プロセス中に残高を換算し、新しいセカンダリ元帳またはレポート通貨で勘定科目残高を初期化するために使用されます。 経済通貨同盟(EMU)通貨を含む換算では、このレートは使用されません。かわりに、レポート通貨またはセカンダリ元帳は、トライアンギュレーションと端数処理に関連する規制に従って、ユーロ通貨とEMU通貨の間の固定レート関係に準拠します。 |
ソース元帳 |
既存のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳。 |
ターゲット元帳 |
新しいセカンダリ元帳またはレポート通貨。 |
このプロセスは、ソース元帳の勘定科目残高に基づいて初期化仕訳を自動的に作成し、新しいターゲット元帳の最初の会計期間の実績、平均および予算引当残高の期首残高を記録するのに役立ちます。
ターゲット元帳は、仕訳レベルまたは補助元帳レベルにできます。このプロセスは、セカンダリ元帳に関連付けられている仕訳レベルのレポート通貨にも適用されます。
既存の元帳に対してレポート通貨を定義すると、アプリケーションにより、ソース元帳に転記した新しい仕訳のレポート通貨への換算が開始されます。ただし、レポート通貨の定義時に、レポート通貨の勘定科目残高が自動的に初期化され、ソース元帳の勘定科目残高と同期されることはありません。そのため、「レポート通貨またはセカンダリ元帳での期首残高仕訳の作成」プロセスを実行して残高を初期化する必要があります。
既存の元帳のセカンダリ元帳を定義した後、通貨が異なる場合は、アプリケーションにより、ソース元帳に転記した新しい仕訳の換算が開始されます。ただし、セカンダリ元帳の定義時に、勘定科目残高が自動的に初期化され、元帳の勘定科目残高と同期されることはありません。そのため、「レポート通貨またはセカンダリ元帳での期首残高仕訳の作成」プロセスを実行して残高を初期化する必要があります。
ただし、次のような場合があります:
- ソース元帳とターゲット元帳の勘定体系が異なる場合は、ソース元帳とターゲット元帳の間に定義されたマッピングが使用され、残高がマッピングに従って初期化されます。
- ソース元帳とターゲット元帳の間の会計処理基準が異なる場合は、ソース元帳からターゲット元帳への残高の初期化による影響はありません。
- ソース元帳とターゲット元帳の間の会計カレンダが異なる場合は、ターゲット元帳に、ソース元帳の最初の先日付入力可能期間または過去未オープン期間の開始日と同じ開始日を持つ期間が必要です。指定された基準が満たされると、初期化期間には、元帳オプション設定での選択のための事前移入された値が含まれます。満たされない場合、空白になります。