基本テンプレート

3.5.1 基本テンプレート

Oracle APEXのテンプレートでは、情報を渡して文字列を別の値に置換するための置換文字列の使用がサポートされています。

テンプレート内の置換文字列を使用して、コンポーネント値を参照します。

テンプレート置換構文を使用して、情報を渡し、任意の文字列を別の値に置き換えます。特定のテンプレートについてサポートされている最新のリストの置換文字列を表示するには、テンプレート定義を表示し、「置換文字列」レポートを検索します。テンプレート・ページでのテンプレートの表示を参照してください。

次の表に、テンプレート置換構文への2つのアプローチをまとめます。

データ型説明 Example 結果

プレースホルダ置換

データ型	説明	Example	結果
プレースホルダ置換	コンポーネント値を参照するには、テンプレート内でプレースホルダ置換文字列構文を使用します。テンプレート内で使用可能なプレースホルダ置換文字列は、記号(#)で示します。	`Hello #NAME#`	`Hello APEX Community`
セッション・ステート置換	セッション・ステート置換文字列構文(`&ITEM.`構文とも呼ばれる)を使用して、ページまたはアプリケーション・アイテムを参照します: すべて大文字でページまたはアプリケーション・アイテムを参照しますアイテム名の先頭にアンパサンド(&)を追加します。末尾にピリオド(.)を追加します	`Hello &NAME.`	`Hello APEX Community`

コンポーネント値を参照するには、テンプレート内でプレースホルダ置換文字列構文を使用します。

テンプレート内で使用可能なプレースホルダ置換文字列は、記号(#)で示します。

Hello #NAME#

Hello APEX Community

セッション・ステート置換

セッション・ステート置換文字列構文(&ITEM.構文とも呼ばれる)を使用して、ページまたはアプリケーション・アイテムを参照します:

Hello &NAME.

Hello APEX Community

ヒント:

特殊文字または大/小文字の区別には、二重引用符を使用します。たとえば:

#"Name"#

&"Name".

関連項目:

親トピック: 基本テンプレート

置換値の特殊文字をエスケープする方法について学習します。

ページ名、アプリケーション・アイテム名、レポート列、またはその他の置換文字列に、感嘆符(!)の後に事前定義済のフィルタ名を追加することで、置換値内の特殊文字をエスケープします。出力のエスケープは、ブラウザでクロス・サイト・スクリプティング(XSS)攻撃を回避するための重要なセキュリティ手法です。

エスケープ・フィルタ	説明	クラシック構文	モダン構文
`ATTR`	`ATTR`は、HTML属性コンテキスト内の予約文字をエスケープします。	`#NAME!ATTR#`	`&NAME!ATTR.`
`HTML`	`HTML`は、予約済のHTML文字をエスケープします	`#NAME!HTML#`	`&NAME!HTML`.
`JS`	`JS`は、JavaScriptのコンテキストで予約済の文字をエスケープします。	`#NAME!JS#`	`&NAME!JS.`
`STRIPHTML`	`STRIPHTML`は、HTMLタグを出力から削除し、予約済のHTML文字をエスケープします	`#NAME!STRIPHTML#`	`&NAME!STRIPHTML.`
`RAW`	`RAW`は、元のアイテム値を保持し、文字をエスケープしません。	`#NAME!RAW#`	`&NAME!RAW.`