18.4.8.6 BOSS RESTサービスのベースURLを構成する際のベスト・プラクティス

BOSS RESTサービスのベースURLを構成する際のベスト・プラクティスについて学習します

多くの開発者は、APEXアプリケーションを構築するときに、別々の開発環境(DEV)と本番環境(PROD)を使用します。そのアプリケーションでRESTデータ・ソースを使用する場合は、通常、DEVとPRODでは異なるRESTエンドポイントURLを使用します。この方法を使用すると、PRODのエンド・ユーザーやPRODのデータを妨げることなく、DEVにおいてアプリケーションをテストできます。Oracle APEXのリモート・サーバー機能により、RESTデータ・ソース(BOSS RESTデータ・ソースなど)の使用時にこの使用パターンに簡単に対応できるようになります。

RESTデータ・ソースを定義するときに、エンドポイントURLを指定します。APEXでは、このURL値を2つの部分からなる文字列として管理します。先頭の部分はベースURLであり、それは特定のリモート・サーバー定義から取得されます。エンドポイントURLの末尾の部分は、サービスURLパスです。APEXにより、アプリケーションを別の環境にデプロイするときにリモート・サーバーのベースURLの値を簡単に変更できるようになります。リモート・サーバーのベースURLの値はターゲット・デプロイメント環境に"スティッキーな"ままであるため、アプリケーションの更新済バージョンをDEVからPRODに簡単にデプロイでき、PRODでのリモート・サーバーのベースURL定義はPROD用に構成されたままになります。

操作が必要なRESTエンドポイントのURLを調べ、DEV環境とPROD環境との切替え時にそれらをどのように変更する必要があるかを判断します。これにより、そのエンドポイントURLのどの位置で、変更可能なベースURL部分と、両方の環境で同一の静的なサービスURLパスとに"分割"するかを決めることができます。「RESTデータ・ソースの作成」ウィザードの使用中に「リモート・サーバー」ステップで、アプリケーションを別のAPEXインスタンスにデプロイするときに変更する必要があるRESTサービスのエンドポイントURLの前半部分をそのリモートサーバーのベースURLでカプセル化するように、「リモート・サーバー」と「サービスURLパス」を調整できます。その後、そのサービスのエンドポイントURLの後半部分を保持するように「サービスURLパス」を調整できます。この部分は、デプロイメント間で常に同一に保たれます。どのようにRESTデータ・ソースのエンドポイントURLをベースURLとサービス・パスURLに分割するかは、後でいつでも調整できます。