5.12.2 セキュリティ属性の構成
セキュリティ・ページを使用して、アプリケーション全体のセキュリティを設定します。
ヒント:
アプリケーション・コンポーネントを直接編集し、より詳細な設定を管理します。セキュリティのベスト・プラクティスの詳細は、「アプリケーション・セキュリティの管理」を参照してください。- セキュリティ・ページへのアクセス
「セキュリティ」ページには、アプリケーションのホームページからアクセスします。 - セキュリティ・ページ
セキュリティ・ページは、「認証」、「認可」、「セッション管理」、「セッション・ステート保護」、「ブラウザ・セキュリティ」、「データベース・セッション」および「詳細」の各セクションに分かれています。
親トピック: アプリケーション属性の管理
5.12.2.1 セキュリティ・ページへのアクセス
「セキュリティ」ページには、アプリケーションのホームページからアクセスします。
セキュリティ・ページにアクセスするには、次のステップを実行します。
親トピック: セキュリティ属性の構成
5.12.2.2 「セキュリティ」ページ
セキュリティ・ページは、「認証」、「認可」、「セッション管理」、「セッション・ステート保護」、「ブラウザ・セキュリティ」、「データベース・セッション」および「詳細」の各セクションに分かれています。
セキュリティ・ページを使用して、アプリケーション全体のセキュリティを設定します。アプリケーション・コンポーネントを直接編集し、より詳細な設定を管理します。
ノート:
必須の値には赤いアスタリスク(*)が付いています。
5.12.2.2.1 認証
認証は、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、そのユーザーの本人確認を行うプロセスです。アプリケーションに対して複数の認証スキームを定義できますが、一度にカレントに設定できるスキームは1つだけです。
属性 | 説明 | さらに学習するには |
---|---|---|
パブリック・ユーザー |
データベース・アクセス記述子(DAD)を介したデータベースへの接続に使用するOracleスキーマ(またはユーザー)を示します。ユーザーの本人確認が行われると、Oracle APEXエンジンが組込み置換文字列
カレント・アプリケーション・ユーザー( たとえば、ユーザーがパブリック・ユーザーの場合はログイン・ボタンを表示し、ユーザーがパブリック・ユーザーでない場合にはログアウト・リンクを表示するように設定できます。この値を参照するには、 |
「HOME_LINK」および「条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解」を参照してください |
認証スキーム |
このアプリケーションが使用する現行の認証方式を識別します。認証の目的は、アプリケーション・ユーザーのアイデンティティを確認することです。認証スキームを作成するには、「認証スキームの定義」をクリックします。 |
「認証の仕組み」および「認証スキームの作成」を参照してください |
構成プロシージャ |
実行時に認証を構成するプロシージャの名前を入力します。 |
例については、プロシージャを使用した実行時の認証の構成を参照してください。 |
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.2 認可
アプリケーション認可スキームによって、アプリケーション内のすべてのページへのアクセスが制御されます。アプリケーションに不当にアクセスすると、リクエストしたページに関係なく、エラー・ページが表示されます。
関連項目:
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.3 セッション管理
セッション管理属性を使用して、Webブラウザが開いたまま放置されたコンピュータの露出をアプリケーション・レベルで減らします。
属性 | 説明 |
---|---|
セッションを再結合 |
このアプリケーション内のURLにセッションIDを含めるかどうかを、アプリケーションレベルで制御します。「セッションを再結合」が有効で、URLにセッションIDが含まれていない場合、APEXはセッションCookieを使用して既存のセッションを結合しようと試みます。 セッションの再結合をアプリケーション・レベルで使用するには、管理者がインスタンス・レベルで「セッションを再結合」を有効化する必要があります。アプリケーションおよびページ設定は、より制限の多いインスタンス・レベルの設定によってオーバーライドされます。 「セッションを再結合」のオプションは次のとおりです。
警告: セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。詳細は、「「セッションを再結合」について」を参照してください。 関連項目:
|
ディープ・リンク |
アプリケーションのディープ・リンクを有効または無効にします。オプションは次のとおりです。
たとえば、多くの場合、ブラウザは開いたタブのURLを保存し、再起動後にセッションをリストアしようとするため、ディープ・リンクが発生します。この動作は望ましくない場合があります(URLがマルチステップ・ウィザードの途中のページを指す場合など)。「無効」を選択すると、新しいセッションが開始され、アプリケーションのホームページにリダイレクトされます。 |
セッション・ステート・コミット |
Oracle APEXは、は、クイック・アクセスのためのPL/SQLグローバル変数とデータベース表の両方でセッション状態を保持します。この属性を使用して、セッション状態がデータベースに書き込まれてコミットされる時期を構成します。オプションは次のとおりです。
このコンテキストでは、セッション状態には、セッション自体の項目値および属性(アイドル・タイムアウトなど)が含まれます。コレクションはセッション状態の一部でもありますが、「セッション・ステート・コミット」属性の影響は受けません。 |
最大セッションの長さ | セッションが存続してこのアプリケーションで使用できる期間(秒単位)を定義します。
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セッション・タイムアウトURL |
最大セッション存続期間を超えた際にリダイレクトされるオプションのURLを入力します。このURLのターゲット・ページは、APEXで実装された場合、パブリック・ページである必要があります。 このページの一般的な用途は、ユーザーにセッションの有効期間を知らせ、ログイン・リンクや他のオプションを表示することです。URLが入力されていない場合、ユーザーには、メッセージ「セッションがタイムアウトしました。」およびアプリケーションのホームページのリンクが表示されます。#LOGOUT_URL# を入力すると、APEXは、ユーザーがアプリケーションのログアウト・リンクをクリックした場合と同じようにログアウトを実行します。
次の3つの置換アイテムのみがサポートされます。
このURLは特別な目的を持つため、リンクに |
最大セッション・アイドル時間 | セッション・アイドル時間は、最後のページ・リクエストと次のページ・リクエストの間の時間です。オプションは次のとおりです。
|
セッション・アイドル・タイムアウトURL |
最大セッション・アイドル時間を超えた際にリダイレクトされるオプションのURLを入力します。このURLのターゲット・ページは、APEXで実装された場合、パブリック・ページである必要があります。このページの一般的な用途は、ユーザーにセッションの有効期間を知らせ、ログイン・リンクや他のオプションを表示することです。URLが入力されていない場合、ユーザーには、メッセージ「セッションがタイムアウトしました。」およびアプリケーションのホームページのリンクが表示されます。 このURLでは次の3つの置換アイテムのみがサポートされます:
このURLは特別な目的を持つため、リンクに |
セッション・タイムアウト警告(秒) |
セッション・タイムアウト警告は、セッションがタイムアウトになるまでの時間(最大セッションの長さ、または最大セッション・アイドル時間のいずれか)を秒単位で定義して、ユーザーに警告します。最大セッション・アイドル時間の警告の場合、ユーザーはセッションを延長する機会が与えられます。最大セッションの長さの警告の場合、セッション最大時間に達したときにデータが失われないよう、ユーザーに作業の保存が求められます。
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関連項目:
- セッション・タイムアウトの使用について
- 『Oracle APEX管理ガイド』のワークスペースのセッション・タイムアウトの構成およびインスタンスのセッション・タイムアウトの構成
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.4 セッション・ステート保護
セッション・ステート保護を有効にすると、ハッカーがアプリケーション内のURLを改ざんするのを防ぐことができます。URL改ざんにより、プログラム・ロジック、セッション・ステートの内容および情報プライバシが悪影響を受ける可能性があります。この表は、「セッション・ステート保護」で使用可能な属性について説明しています。
関連項目:
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.5 ブラウザ・セキュリティ
この表は、「ブラウザ・セキュリティ」で使用可能な属性について説明しています。
ヒント:
「キャッシュ」および「フレームへの埋込み」のいずれにも、HTTPヘッダー・レスポンス変数X-Frame-Optionsをサポートする最新のブラウザが必要です。
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.6 データベース・セッション
この表は、「データベース・セッション」で使用可能な属性について説明しています。
親トピック: セキュリティ・ページ
5.12.2.2.7 詳細
属性 | 説明 |
---|---|
ランタイムAPIの使用状況 |
このアプリケーションでOracle APEX PL/SQL API (アプリケーションとワークスペース・データをその実行中に変更する)にアクセスできるようにするかどうかを制御します。 使用可能なランタイムAPIの使用オプションは次のとおりです。
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ECIDを渡す |
「ECIDを渡す」属性を有効にして、( 「ECIDを渡す」が有効になっている場合:
ヒント: 「ECIDを渡す」を上書きするには、「共有コンポーネント」、「RESTデータ・ソース」、「YourDataSource」、「拡張」、「ECIDを渡す」の下のアプリケーションで特定のRESTデータ・ソースを構成するか、 関連項目:
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親トピック: セキュリティ・ページ