20.5 ワークフロー・バージョンの管理

ワークフローごとに、アクティブなワークフロー・バージョンは1つのみです。

20.5.1 ワークフロー・バージョンの作成

ワークフロー・バージョンを作成するには、ワークフローを右クリックして「作成」を選択します。

ワークフロー・バージョンを作成するには:

  1. ワークフロー・バージョンを右クリックして、「バージョンの作成」を選択します。
    すでにワークフローにアクティブ・バージョンがある場合は、既存のバージョンを複製することも、新しいバージョンを作成することもできます。
  2. (オプション)「プロパティ・エディタ」で、ワークフロー・バージョンを設定します。
    ワークフロー・バージョンには、名前(New)または数値(1.0)を指定できます。
  3. (オプション)「追加データ」のソースを選択します。
    ワークフローの実行中に、ワークフローがバインド変数に使用するSQL問合せまたは表を指定できます。ソースが表の場合は、主キー列を特定する必要があります。
  4. (オプション)「デバッグ・レベル」を設定します:
    • 情報 - ワークフロー・バージョンのデフォルトのデバッグ・レベル。
    • 警告 - 重要度の低いエラーを記録するためのデバッグ・レベル。
    • エラー - クリティカル・エラーをログに記録するデバッグ・レベル。
    • トレース - プロシージャとファンクションでメッセージをトレースするデバッグ・レベル。
  5. 「メッセージの表示」をクリックして、エラーを表示および修正します。
    「メッセージの表示」アイコンは、ワークフロー・モデリング・エラーまたはワークフロー構成エラーがあるかどうかを示します。アイコンをクリックすると、APEXにエラーのリストが表示されます。個々のエラーをクリックすると、ワークフロー内のそのアクティビティにフォーカスできます。エラーに対処するまで、ワークフローは保存できません。
  6. 「保存」をクリックして変更を保存します。

20.5.2 ワークフロー・バージョンの保存とアクティブ化

ワークフロー・バージョンをアクティブ化するには、ワークフロー・バージョンを右クリックして「アクティブ化」を選択します。

開発中ワークフローをアクティブ化するには、ワークフローに参加者が定義されている必要があります。
ワークフローに「ワークフローの起動」アクティビティが1つ以上ある場合は、起動されたワークフローにアクティブ・バージョンがある必要があります。ワークフローは、それによって起動されたワークフローのどれかが「開発中」である場合はアクティブ化できません。

ワークフローのエラーを解決するには:

  1. 「メッセージの表示」をクリックします。
    エラーのリストが表示されます。エラーごとに、エラーの場所とエラー・メッセージが示されます。
  2. 特定のエラーをクリックして、ワークフロー・デザイナ内のエラーの場所に移動します。
  3. 各エラーを解決するために必要な変更を加えます。
    「メッセージの表示」は、すべてのエラーが解決されると消えます。

ワークフロー・バージョンへの変更を保存するには:

  1. 「保存」をクリックします。

開発中ワークフロー・バージョンをアクティブ化するには:

  1. ワークフロー・バージョンを右クリックして、「アクティブ化」を選択します。
    または、「プロパティ・エディタ」で、「状態」プロパティの横にある「アクティブ化」をクリックします。

    すでにワークフローにアクティブ・バージョンがある場合、既存のアクティブなバージョンは「非アクティブ」に移行し、現在のバージョンが「アクティブ」になります。

    現在のワークフローに「ワークフローの起動」アクティビティがあり、起動されたワークフローにアクティブ・バージョンがない場合は、現在のワークフローをアクティブ化できません。

  2. 「OK」をクリックして確定します。
  3. 「保存」をクリックします。
ワークフロー・バージョンが「アクティブ」になりました。

20.5.3 ワークフロー・バージョンの編集

ワークフロー・バージョンを編集するには、それをワークフロー・ツリーでクリックします。

開発中ワークフローを編集するには:

  1. デザイナのツリーで、ワークフローの開発中バージョンをクリックします。
  2. 次のようにワークフローを編集します:
    • アクティビティと接続を追加および削除します
    • 新しい変数を追加します
    • 既存の変数を削除します
    • ワークフロー・バージョンを削除します
    ワークフロー・バージョンを削除すると、APEXは、そのバージョンに基づいたワークフロー・インスタンスをすべて削除します。ワークフローが別のワークフローの「ワークフローの起動」アクティビティで使用されている場合は、そのワークフローの開発中バージョンを削除できません。
  3. 「保存」をクリックします。

アクティブ・ワークフローを編集するには:

  1. デザイナのツリーで、ワークフローのアクティブ・バージョンをクリックします。
  2. 次のようにワークフローを編集します:
    • アクティビティにローカルなアクティビティ変数を追加します
    • 切替えアクティビティのブランチ条件を変更します
    • 新しいワークフロー参加者を追加します
    アクティブなワークフローの既存の参加者は削除できません。また、ワークフロー・バージョンも削除できません。
  3. 「保存」をクリックします。

20.5.4 ワークフロー・バージョンのコピー

ワークフロー・バージョンをコピーするには、アクティブなワークフローを右クリックして「複製」を選択します。

コピーを作成するには、ワークフローのアクティブ・バージョンが必要です。

ワークフロー・バージョンをコピーするには:

  1. デザイナのツリーで、ワークフローのアクティブ・バージョンを見つけます。
  2. ワークフロー・バージョンを右クリックして、「複製」を選択します。
APEXは、アクティブなワークフローを複製します。複製されたワークフローは、開発中になりました。

ノート:

同時に開発中にできるバージョンは1つのみです。アクティブなワークフローを複製することで、2つの開発中ワークフローが作成される場合、続行するには1つを削除する必要があります。

20.5.5 ワークフロー・バージョンの非アクティブ化

ワークフロー・バージョンを非アクティブ化するには、アクティブなワークフローを右クリックして「非アクティブ化」を選択します。

ワークフローが別のワークフローの「ワークフローの起動」アクティビティで使用されている場合は、使用可能な開発中バージョンがないかぎり、そのワークフローのアクティブ・バージョンを非アクティブ化できません。

ワークフロー・バージョンを非アクティブ化するには:

  1. ワークフローのアクティブ・バージョンを見つけます。
  2. ワークフロー・バージョンを右クリックして、「非アクティブ化」を選択します。
    また、ワークフロー・バージョンを選択して、プロパティ・エディタで「非アクティブ化」をクリックすることもできます。
  3. ワークフローを非アクティブ化することを確定するには、「OK」をクリックします。
ワークフローが非アクティブになりました。このワークフロー定義に基づく実行中のワークフロー・インスタンスは実行を継続しますが、新しいワークフロー・インスタンスの起動はできません。

20.5.6 ワークフローを含む新しいアプリケーション・バージョンのインポート

アプリケーションを置き換えると、実行中のワークフロー・インスタンスは自動的に一時停止され、ワークフロー管理者が再開する必要があります。

アプリケーションの既存のバージョンを同じアプリケーションの新しいバージョンに置き換えると、実行中のワークフロー・インスタンスは自動的に一時停止されます。その後、ワークフロー管理者は、既存のワークフロー・インスタンスのうち、どれを再開し、どれを終了するかを決定できます。

インポートされたアプリケーションのワークフロー定義が大幅に変更されている可能性があるため、APEXでは、一時停止されたワークフロー・インスタンスが自動的に再開されません。ワークフロー定義が変更されている場合、ワークフロー・インスタンスを自動的に再開すると、不規則な結果になる可能性があります。