10 オープン・バグおよび既知の問題
この項では、Oracle APEXリリース24.2でのバグおよび既知の問題について説明します。
ヒント:
このセクションは、このドキュメントを作成していた時点での最新です。変更された動作の最新のリストについては、次の場所の「Known Issues」ページを参照してください。
https://www.oracle.com/tools/downloads/apex-downloads/apex-242-known-issues/
または、アクセシビリティ適合レポート(ACR)を表示することもできます。ACRには、APEXに関するすべての既知の問題の詳細が含まれています。APEXの単一リリースでは、製品の特定の領域(「開発環境」、「コンポーネント」、「ドキュメント」など)に複数のコンポーネントACRが使用されています。Oracle APEXのACRは、アクセシビリティACR | Oracleのアクセシビリティ・プログラムに移動して参照してください。
- ドキュメント・ジェネレータの既知の問題
- テーマ分離に関する既知の問題
- BOSS RESTサービスの使用に関する既知の問題
- ORDS 24.1およびAPEX SQL Developer Webに関する既知の問題
- サブリストに関する既知の問題
- 作業用コピー機能に関する既知の問題
- ワークフロー・コンポーネントに関する既知の問題
- アップグレード時の「確認」または「アラート」動的アクション・メッセージに関する既知の問題
- 以前にインストールしたサンプル・アプリケーションで「ソース表示」リージョン・タイプのプラグインを使用した場合の既知の問題
- jQueryのアップグレードに関する既知の問題
- REST対応SQLでの対話グリッド・サポート
- 「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードでデフォルト・ビューが使用できなくなります
- データ・ジェネレータに関する既知の問題
10.1 ドキュメント・ジェネレータの既知の問題
APEX 24.1でDBMS_CLOUD
OCI APIキー資格証明を作成し、ドキュメント・ジェネレータの資格証明として使用すると、APEX 24.2へのアップグレード後に資格証明が失われます。
この問題の修正は、APEX 24.2.4に追加されています。APEX 24.2.4以降で作成された資格証明は、アップグレード後に失われることはありません。
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10.2 テーマ分離に関する既知の問題
- マスター・テーマ・アプリケーションと子テーマ・アプリケーションが、同じワークスペースで定義されています。
- マスター・テーマ・アプリケーションでは中央アプリケーションでのUTをサブスクライブしており、子テーマ・アプリケーションではマスター・テーマ・アプリケーションをサブスクライブしています。
- マスター・テーマ・アプリケーションでは、中央アプリケーションに存在しない、ローカルで定義されているテンプレートをホストしています。
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10.3 BOSS RESTサービスの使用に関する既知の問題
合計結果数が検索ビューでのみ機能する
合計結果数に関するBOSSサポートは、現在、検索ビューでのみ機能します。
RDBMS 19cにおいてOAuthで保護されたBOSSエンドポイントに対してRESTデータソースを定義するとエラーが発生する
APEXがOracle 19cデータベースで実行されている場合、OAuthで保護されているBOSSエンドポイントに対してRESTデータソースを最初に定義するときに、そのサービスの検出時にHTTP 401未認可
エラーが発生することがあります。返されたエラー・テキストで、OpenApiサービスでは匿名アクセスは許可されていません
と示される場合があります。
解決策は、バージョン・パス・セグメントの後にオプションの言語パス・セグメント(たとえば、$en
)と明示的なデプロイメントIDを両方とも含む、完全修飾BOSSエンドポイントURLを使用することです。たとえば、検出中に、.../v1/exampleobject
を参照するのではなく.../v1:99/$en/exampleobject
を使用します。RESTデータソースを作成した後に、そのサービスURLを編集して、その言語パス・セグメントと明示的なデプロイメントIDを削除してかまいません。
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10.4 ORDS 24.1およびAPEX SQL Developer Webに関する既知の問題
ORDSバージョン24.1.0を使用してアップグレードされたAPEX 24.1インスタンスで、APEXアプリケーション・ビルダーからSQL Developer Webへのリンクをクリックすると、エラー・メッセージ(メソッドは許可されていません)が表示されます。
このバグは、ORDSバージョン24.1.2で修正されました。
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題
10.5 サブリストに関する既知の問題
現在は、サブリストを参照するリストに対してリスト検索構成が定義されている場合にそのサブリストのエントリがリスト検索結果に含まれません。これは将来のリリースで修正される予定です。
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10.6 作業用コピー機能に関する既知の問題
- 「サーバー・エラー」メッセージ - Oracle Databaseリリース19cでAPEXを実行しており、新しい作業用コピー機能を使用している場合は、アクション「メインにマージ」、メインからリフレッシュまたは「変更の比較」を選択すると、基にあるORA-00600エラー・メッセージが原因の「サーバー・エラー」メッセージが表示されることがあります。次に例を示します。
このエラーを修正するには、19.16以上にアップグレードしてください。ORA-00600: internal error code, arguments: [qjsnplsDecDomRefCnt:noValP], [], [], [], [], [], [], [], [], [], [], []
- マージ中のORA-00001エラー - 作業用コピー機能では、一意でないコンポーネント名に変更した場合にその変更内容をマージしようとすると、ORA-00001一意制約エラーが発生します。このエラーの発生を防ぐために、作業用コピーとメイン・アプリケーションの間で共有コンポーネントのネーミングを調整することが重要です。
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10.7 ワークフロー・コンポーネントに関する既知の問題
- ワークフロー・タイトルでは、置換文字列としてワークフロー・パラメータのみを使用でき、その他のデータ・ソース列は使用できません
- Safariブラウザで「ワークフロー・デザイナ」を使用している場合は、ワークフロー・ダイアグラム・ビルダーで矢印が直線になり、ワークフロー・バージョンの追加データ・プロパティの下にあるタイプ・テキストが消えます。
- ワークフローを終了しても、ワークフローの実行中に作成されたヒューマン・タスクは自動では取り消されません。
- キーボードで[
Delete
]キーを使用してワークフローを削除する場合は、警告メッセージは表示されません。ワークフローを右クリックし「削除」を選択すると、警告メッセージ、およびユーザー確認のプロンプトが表示されます。
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10.8 アップグレード時の「確認」または「アラート」動的アクション・メッセージに関する既知の問題
問題
APEX 21.2以前からのアップグレード時に、既存の「確認」または「アラート」動的アクション・メッセージは、長すぎると切り捨てられて、データが失われる可能性があります。これは、APEXでメッセージがHTMLエスケープされることが原因であり、これにより、上限である4000バイトを超えてメッセージのサイズが大きくなる可能性があります。
解決方法
select *
from apex_application_page_da_acts
where action_name in ('Alert', 'Confirm')
and ( lengthb( attribute_01 )
+ ( 4 * nvl( regexp_count( attribute_01, '&|"|<|>' ), 0 ) )
) > 4000;
問合せで行が戻されなければ、アップグレードを続行します。
問合せで行が返された場合は、アップグレードを続行する前に、影響を受ける行をアプリケーションのテキスト・メッセージに変換し、置換構文でそれらを参照します。
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10.9 以前にインストールしたサンプル・アプリケーションで「ソース表示」リージョン・タイプのプラグインを使用した場合の既知の問題
問題
APEXの以前のリリースでインストールされたサンプル・アプリケーションで使用されていた「ソース表示」リージョン・タイプのプラグインは機能しなくなりました。この問題は、AnyChartチャートおよびAnyMapマップ・チャートに関連付けられたビューが削除されたことが原因です。
解決方法
- アプリケーションを開いて編集します。
- 「共有コンポーネント」に移動し、「他のコンポーネント」で「プラグイン」およびソース表示を選択します。
- PL/SQLコードを更新して、次のコード行(35から48行目)を削除します。
union all select reg.source_type, fs.series_seq, fs.series_name, fs.series_query source from apex_application_page_regions reg, apex_application_page_flash5_s fs where reg.application_id = :APP_ID and reg.page_id = :APP_PAGE_ID and reg.static_id = d_region_static_id and fs.application_id = reg.application_id and fs.page_id = reg.page_id and fs.region_id = reg.region_id and reg.source_type in ( 'Flash Chart', 'Map' )
- 変更の適用をクリックします。
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題
10.10 jQueryのアップグレードに関する既知の問題
jQuery 3は、以前の2.xバージョンとの互換性がなくなります。アプリケーションが削除された2.x機能に依存している場合は、jQuery移行プラグインを使用できます(このプラグインを含めるには、デスクトップ・ユーザー・インタフェースの詳細属性「jQuery移行を含める」を「はい」に設定します)。
アプリケーションが、削除された1.x jQuery APIに依存している場合は、その機能がApplication Expressリリース18.1以降で動作しなくなります。jQuery 3.5以降のAPIのみを使用するようにJavaScriptを更新する必要があります。さらに学習するには、次のjQuery移行ガイドを参照してください。
- 1.xから2.xに移行するには、http://jquery.com/upgrade-guide/1.9/を参照してください
- 2.xから3.5.xに移行するには、 https://jquery.com/upgrade-guide/3.5/を参照してください
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題
10.11 REST対応SQLでの対話グリッド・サポート
問題
Oracle REST Data Services (ORDS)のREST対応SQLでは、REST対応SQLリクエストでのバインド変数は1000個までに制限されています。その結果、対話グリッドのDMLで1000個を超える列値が送信されると、次のエラーが表示されます。「内部ORDS OUTバインド制限を超えました。
解決方法
DML行の総数を減らしてください。」
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題
10.12 「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードでデフォルト・ビューが使用できなくなります
問題
ページ・デザイナから処理順序でソートおよび「コンポーネント・タイプ別にグループ化」が削除されたため、開発者はデフォルト・ビュー(処理順序でソート)に戻る方法がなく「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードから抜け出せなくなることがあります。
解決方法
-
ページ・デザイナで、ブラウザから開発者コンソールを開いて、次のコマンドを実行します。
pageDesigner.saveBoolPref( "GROUP_BY_COMPONENT_TYPE", true );
- ページをリフレッシュします。
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題
10.13 データ・ジェネレータに関する既知の問題
- APIが「パーセント・ブランク」の値として100を受け付けません。
- 数値データ型を返す一部のビルトインでは、最小値、最大値、および値の精度に設定された値が無視されます。
- 列のすべての値がNULLの場合はプレビューでそれらの列が無視されます。
- データを生成し、1x以外の行スケーリングを使用すると、余分な行が追加されることがあります。
親トピック: オープン・バグおよび既知の問題