14.4.2 サンプル・ログ・メッセージ

サンプル・ログ・メッセージとその構文を表示します。

メッセージは、「ログ・メッセージの構文の定義」の説明に従って、パーサー・フィルタに指定した構文に基づいてログに記録されます。

MicroTxコーディネータによって生成されるログの構文

MicroTxコーディネータ・ログ・ファイルはJSON形式です。次のログ・スニペットに示すように、コーディネータによって生成されるすべてのログはtransactionIdフィールドに関連付けられます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。msgフィールドには、トランザクションIDに関連付けられた実際のログが示されます。

{
  "level": "debug",
  "ts": 1695737654.51672,
  "caller": "xa/server.go:409",
  "msg": "set xa tx expiry timer",
  "transactionId": "9f3efc1c-a831-4d9d-bb53-52337363fcc4"
}

Helidonアプリケーション用のMicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるログの構文

次のスニペットに示すように、MicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるすべてのログ・メッセージはtransactionIdに関連付けられます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。

2024-10-30 10:31:57.009  INFO  --- [helidon-server-2] oracle.tmm.jta.common.TrmXAResource  : [microtx-log] e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1 : new CTX allocate xaOp: PREPARE GTRID: e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1 bqual: TCS01-0001 rmid: 4F58D282-0DE1-453C-B872-291FDBF49CFF

説明

  • 2024-10-30 10:31:38.454は、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS形式のタイムスタンプです。
  • INFOは、ログ・レベルです。
  • helidon-server-2は、ログが生成されたJavaアプリケーションの名前です。
  • oracle.tmm.jta.common.TrmXAResourceは、ログが生成されたクラスの名前です。
  • [microtx-log]: MicroTxライブラリによって生成されたログ・メッセージの先頭に付けられます。これにより、MicroTxライブラリによって生成されたログ・メッセージと、アプリケーションによって生成されたメッセージを区別できます。[microtx-log]を使用してMicroTxライブラリによって生成されたすべてのログ・メッセージをフィルタします。
  • e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1は、一意のトランザクションIDです。
  • new CTX allocate xaOp: PREPARE GTRID: e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1 bqual: TCS01-0001 rmid: 4F58D282-0DE1-453C-B872-291FDBF49CFFは、トランザクションIDに関連付けられた実際のログ・メッセージです。

Mapped Diagnostic Context (MDC)キーを使用して、ログ内のトランザクションIDの位置を変更できます。「ログ・メッセージの構文の定義」を参照してください。

Spring RESTアプリケーション用のMicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるログの構文

次のスニペットに示すように、Spring RESTアプリケーション用のMicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるすべてのログ・メッセージはtransactionIdに関連付けられます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。

2024-10-30 10:31:56.785 DEBUG 30201 --- [nio-8082-exec-3] c.o.microtx.common.HeaderPropagation  : [microtx-log] e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1 : Authz Header Propagated: oracle-tmm-tx-token

説明

  • 2024-10-30 10:31:56.785は、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS形式のタイムスタンプです。
  • DEBUGは、ログ・レベルです。
  • nio-8082-exec-3は、ログが生成されたSpring RESTアプリケーションの名前です。
  • c.o.microtx.common.HeaderPropagationは、ログが生成されたクラスの名前です。
  • [microtx-log]: MicroTxライブラリによって生成されたログ・メッセージの先頭に付けられます。これにより、MicroTxライブラリによって生成されたログ・メッセージと、アプリケーションによって生成されたメッセージを区別できます。[microtx-log]を使用してMicroTxライブラリによって生成されたすべてのログ・メッセージをフィルタします。
  • e9cd912b-323c-4798-91b4-fa81b096adb1は、一意のトランザクションIDです。
  • Authz Header Propagated: oracle-tmm-tx-tokenは、トランザクションIDに関連付けられた実際のログ・メッセージです。

Mapped Diagnostic Context (MDC)キーを使用して、ログ内のトランザクションIDの位置を変更できます。「ログ・メッセージの構文の定義」を参照してください。

MicroTx Node.jsクライアント・ライブラリのログの構文

次のスニペットに示すように、MicroTx Node.jsクライアント・ライブラリによって生成されるすべてのログ・メッセージには、トランザクションIDの接頭辞が付きます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。

2023-09-28 6:53:56.678 :: edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80 - Service Enlisted with LRA : http://localhost:9000/api/v1/lra-coordinator/edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80

説明

  • 2023-09-28 6:53:56.678は、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS形式のタイムスタンプです。
  • edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80は、トランザクションの一意のIDです。
  • Service Enlisted with LRA : http://localhost:9000/api/v1/lra-coordinator/edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80は、メッセージです。