2.3.2 RoCE Network FabricによるAccess VLANサポート
Oracle Exadataでは、RoCEネットワーク・ファブリック全体でサーバー・レベルの分離を実装するために、Access VLAN設定を使用できます。
デフォルトでは、Oracle Exadataは、サーバーre0
およびre1
のインタフェースで、すべてのRoCEネットワーク・ファブリック・プライベート・ネットワーク・トラフィックにAccess VLAN ID 3888を使用します。この設定により、すべてのデータベース・サーバーとストレージ・サーバーは相互に無制限の通信が可能になります。これは、多くのシステム構成に適しています。ただし、Access VLAN IDは、サーバー・レベルの分離を実装するためにデフォルト以外の値に変更できます。
この機能は、Oracle Exadata X8Mシステム内に隔離されたサーバーのグループを作成するために使用できます。たとえば、ハーフ・ラックX8M-2システム内に2つの隔離されたサーバー・グループを作成できます。
- データベース・サーバー1および2、ストレージ・サーバー1、2および3は、VLAN ID 3888を使用
- データベース・サーバー3および4、ストレージ・サーバー4、5、6および7は、VLAN ID 3889を使用
この構成では次のようになります:
- データベース・サーバー1および2は、ストレージ・サーバー1、2および3にのみアクセスできます。ただし、ストレージ・サーバー4、5、6または7にはアクセスできません。
- データベース・サーバー3および4は、ストレージ・サーバー4、5、6および7にのみアクセスできます。ただし、ストレージ・サーバー1、2および3にはアクセスできません。
- データベース・サーバー1および2のOracle Linux KVMゲストは相互に通信できますが、データベース・サーバー3および4のゲストとは通信できません。
- データベース・サーバー3および4のOracle Linux KVMゲストは相互に通信できますが、データベース・サーバー1および2のゲストとは通信できません。