2.3.1 カスタマ向けネットワークのVLANサポート

Oracle Exadataでは、クライアント、バックアップ、管理およびILOMの各ネットワークと同時にネットワーク・パーティション化を実装するためにVLANを使用できます。

デフォルトでは、ネットワーク・スイッチは最小限に構成されていて、VLANタグ付けはありません。VLANタグ付けを使用する場合は、最初のデプロイメント時にお客様が構成できます。また、お客様は最初のデプロイメント後にVLANタグ付けを構成することもできます。これは、物理マシンと仮想マシン(VM)の両方のデプロイメントに当てはまります。

ノート:

  • Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は物理デプロイメントとVMデプロイメントの両方でVLANタグ付けをサポートしています。

  • ネットワークVLANタグ付けは、パブリック・ネットワーク上のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)でサポートされます。

  • クライアント・ネットワークとバックアップVLANネットワーク・ネットワークが結合されている必要があります。管理ネットワークが結合されることはありません。

  • バックアップ・ネットワークが、タグ付けされたVLANネットワーク上にある場合、クラスタ・ネットワークは、タグ付けされた異なるVLANネットワークにある必要があります。

  • バックアップおよびクライアント・ネットワークは、同一のネットワーク・ケーブルを共有できます。

  • クライアント・ネットワークおよびバックアップ・ネットワークでのVLANタグ付けは、すべてのハードウェア・モデルのIPv4およびIPv6でサポートされます。Oracle Databaseバージョン12.1.0.2以降のIPv6サポートには、パッチ22289350も必要になります。

  • VMデプロイメントでは、IPv6 VLANがサポートされません。

  • 管理ネットワークでのVLANタグ付けは、2ソケット・サーバーについてはX3-2以上、および8ソケット・サーバーについてはX4-8以上のIPv4アドレスによってのみサポートされます。

  • クライアント・ネットワークでVLANタグ付けを使用するときに、システムで使用するOracle Clusterware仮想IP (VIP)アドレスが10個を超える場合は、3桁のVLAN IDを使用する必要があります。VLAN名がオペレーティング・システムのインタフェース名制限(15文字)を超える可能性があるため、4桁のVLAN IDは使用しないでください。