4.3.21.1 ALTER MACHINE

このコマンドは、物理サーバーまたは仮想マシン(VM)ゲストであるエンジニアド・システム・マシンの属性を変更します。

構文

ALTER MACHINE
   { { DNSSERVERS='dnsservers' | 
       GATEWAYADAPTER=gatewayadapter |
       HOSTNAMEADAPTER=hostnameadapter | 
       NTPSERVERS='ntpservers' |
       TIMEZONE=timezone | 
       VSWITCH={ true | false } |
       TYPE=newmachinetype |
       ORADISKSIZE=oradisksize |
       ORADISKPATH=oradiskpath }...
     | ACTION={ START [ WAIT={ true | false } ] |
                  STOP [ WAIT={ true | false } ] |
                  RESTART [ WAIT={ true | false } ] |
                  CREATEIMAGE  IMAGEFILE=imagefile SIZE=size [ FILESYSTEM=filesystem ] [ ZIPFILE=zipfile ] |    
                  ATTACHDISK IMAGEFILE=imagefile MOUNTPATH=mountpath [ FILESYSTEM=filesystem ] |
                  DETACHDISK IMAGEFILE=imagefile [ DELETE=delete ] |
                  SETVCPU [ VCPU=vcpu ] [ MAXVCPU=maxvcpu ] [ REBOOT={ true | false } ] |
                  SETVMEM VMEM=vmem [ REBOOT={ true | false } ] } } 
WHERE
   { ID=id | 
     HOSTNAME=hostname |     
     CLUSTERNUMBER=clusternumber { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber }  |
     CLUSTERNAME=clustername { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber } |
     CLUSTERID=clusterid { COMPUTENUMBER=computenumber | STORAGENUMBER=storagenumber } }

引数

マシンについて次の引数を指定できます。

  • DNSSERVERS: マシンのDNSサーバーのカンマ区切りリスト。リストを一重引用符(')で囲みます。

  • GATEWAYADAPTER: マシン・ゲートウェイに使用するネットワーク・アダプタ(ADMINまたはCLIENT)

  • HOSTNAMEADAPTER: マシン・ホスト名に使用するネットワーク・アダプタ(ADMINまたはCLIENT)

  • NTPSERVERS: マシンのNTPサーバーのカンマ区切りリスト。リストを一重引用符(')で囲みます。

  • TIMEZONE: マシンのタイムゾーン指定

  • VSWITCH: マシンがvswitchに接続されるかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

  • TYPE: マシンを新しいタイプとして設定します。たとえば: X8XT

  • ORADISKSIZE: Oracleソフトウェア・ボリュームのサイズ(GB) (通常は/u01)。デフォルトは20、最小値は10です。

  • ORADISKPATH: Oracleソフトウェア・ボリュームのマウント・ポイント。デフォルトは/u01です。デフォルト以外の値については、細心の注意を払って他のパスが設定と互換性があることを確認してください。

  • ACTION: 指定されたVMゲスト・マシンに対して実行するアクション。次のいずれか1つを使用します。

    • START: 指定されたゲストを起動します。マシンのSSH接続の準備が完了すると、アクションは完了します。マシンがすでに起動されている場合、エラーは発生しません。

    • STOP: 指定されたゲストを停止します。マシンが停止すると、アクションは完了します。マシンがすでに停止されている場合、エラーは発生しません。

    • RESTART: 指定されたゲストを停止してから起動します。マシンのSSH接続の準備が完了すると、アクションは完了します。マシンがすでに停止されている場合、エラーは発生しません。

    • CREATEIMAGE: 後続のATTACHDISKコマンド用のディスク・イメージをハイパーバイザに作成します。

    • ATTACHDISK: ハイパーバイザから実行中のゲストにディスク・イメージをアタッチし、ゲストにファイル・システムをマウントします。デフォルト(xfs)を使用しない場合、FILESYSTEMを指定する必要があります。

    • DETACHDISK: ファイル・システムをアンマウントし、ゲストからディスク・イメージをデタッチし、オプションでディスク・イメージを削除します。

    • SETVCPU: ゲストのCPUリソース割当てを変更します。このアクションでは、vm.cfgファイルのmaxcpu値で指定された制限内で割当ての増減が可能です。このアクションは、実行中のゲストに対して機能できます。変更を有効にするために再起動は必要ありません。

    • SETVMEM: ゲストのRAMリソース割当てを変更します。変更を有効にするには、再起動が必要です。

    使用できるACTION引数は、次のとおりです。

    • WAIT: オプションで、関連付けられたアクションが完了するまで待機するかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。WAIT=falseを指定すると、アクションは非同期的に開始され、コマンドはすぐに戻り、成功の兆候を示すことも保証することもありません。

    • IMAGEFILE: ディスク・イメージ・ファイルの名前

    • SIZE: ディスク・イメージ・ファイルのサイズ(GB)

    • FILESYSTEM: ディスク・イメージで使用されるファイル・システム・タイプ。デフォルトはxfsです。代替はext4です。

    • ZIPFILE: オプションで新しいディスク・イメージの移入に使用されるzipファイル

    • MOUNTPATH: ディスク・イメージのマウントに使用されるゲスト・ディレクトリ

    • DELETE: オプションで、ディスク・イメージを削除するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

    • VCPU: ゲスト・マシンに割り当てられた仮想CPUの数

    • MAXVCPU: ゲスト・マシンに割り当てられた仮想CPUの最大数

    • VMEM: ゲスト・マシンに割り当てられたRAMの量(GB)

    • REBOOT: オプションで、ゲストを自動的に再起動するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • ID: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンの識別子を指定します

  • HOSTNAME: ターゲット・マシンの現在のホスト名を指定します。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタ番号

  • CLUSTERNAME: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタの名前

  • CLUSTERID: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたクラスタのID

  • COMPUTENUMBER: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたコンピュート・ノード番号。コンピュート・ノードの採番は、クラスタごとに1から始まります。

  • STORAGENUMBER: OEDA XMLファイル(es.xml)のターゲット・マシンに関連付けられたストレージ・サーバー番号。ストレージ・サーバーの採番は、クラスタごとに1から始まります。

例4-29 ACTIONの例

次の各例では、ACTION引数を使用するコマンドを示します。

  • ゲストの起動:
    ALTER MACHINE ACTION=START WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ゲストの停止:
    ALTER MACHINE ACTION=STOP WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ゲストの再起動:

    ALTER MACHINE ACTION=RESTART WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ディスク・イメージの作成:

    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 ZIPFILE=data.zip WHERE HOSTNAME=node1hostname 
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 FILESYTEM=ext4 WHERE HOSTNAME=node1hostname 
    ALTER MACHINE ACTION=CREATEIMAGE IMAGEFILE=example.img SIZE=2 FILESYTEM=ext4 ZIPFILE=data.zip WHERE HOSTNAME=node1hostname 
  • ディスク・イメージのアタッチ:

    ALTER MACHINE ACTION=ATTACHDISK IMAGEFILE=/EXAVMIMAGES/example.img MOUNTPATH=/u02 WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=ATTACHDISK IMAGEFILE=/EXAVMIMAGES/example.img MOUNTPATH=/u02 FILESYSTEM=ext4 WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • ディスク・イメージのデタッチ:

    ALTER MACHINE ACTION=DETACHDISK IMAGEFILE=example.img WHERE HOSTNAME=node1hostname
    ALTER MACHINE ACTION=DETACHDISK IMAGEFILE=example.img DELETE=true WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • CPUリソース割当ての変更:

    ALTER MACHINE ACTION=SETVCPU MAXVCPU=12 VCPU=12 WHERE HOSTNAME=node1hostname
  • RAMリソース割当ての変更:

    ALTER MACHINE ACTION=SETVMEM VMEM=9 WHERE HOSTNAME=node1hostname