4.3.5.2 CREATE CLUSTER

このコマンドを使用して、Oracle RACデータベースを構成およびデプロイするステップを含む、仮想マシン(VM)クラスタの仮想ゲストを作成します。

構文

CREATE CLUSTER 
   [ STEPS='step_short_names' [ DELETEDB={ true | false } ] |
     SKIPSTEPS='step_short_names' [ DELETEDB={ true | false } ] |
     DELETEDB={ true | false } ]
[ WHERE
     { CLUSTERNAME=cluster_name |
       CLUSTERNUMBER=cluster_number | 
       ID=cluster_id } ]

引数

  • STEPS: オプションで、実行するステップを指定します。

    リストはスペース区切りのステップ短縮名で構成され、リスト全体が一重引用符で囲まれます。

    LIST STEPSコマンドを使用して、使用可能なステップを表示します。

  • SKIPSTEPS: オプションで、スキップするステップを指定します。

    リストはスペース区切りのステップ短縮名で構成され、リスト全体が一重引用符で囲まれます。

    LIST STEPSコマンドを使用して、使用可能なステップを表示します。

  • DELETEDB: オプションで、trueを指定して、クラスタの作成後にデフォルトのOracle RACデータベースを削除します。デフォルト値はfalseです。

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • CLUSTERID: クラスタのes.xml IDを指定します。

使用上のノート

  • このコマンドで作成できるのは、VMデプロイメント内のクラスタのみです。このコマンドを使用して、物理(ベアメタル)デプロイメントにクラスタを作成することはできません。

  • このコマンドの最も簡単な形式では、引数は必要ありません。ただし、XML構成ファイル(es.xml)に複数のクラスタが含まれている場合、WHERE句は必須です。

例4-5 CREATE CLUSTERでのSTEPSパラメータの使用

次のコマンドを使用して、Cluster-c1クラスタのゲスト・ドメインのみを作成します。

CREATE CLUSTER STEPS='CREATEVM' WHERE CLUSTERNAME=Cluster-c1 

例4-6 CREATE CLUSTERでのSKIPSTEPSおよびDELETEDBパラメータの使用

次のコマンドを使用して、指定したSKIPSTEPSをスキップし、デフォルト・データベースを削除して、Cluster-c1クラスタを作成します。

CREATE CLUSTER SKIPSTEPS='VALIDATE CALIBRATE RESECURE' DELETEDB=true WHERE CLUSTERNAME=Cluster-c1