3.8.6 OEDACLIを使用したストレージ・サーバーの削除

OEDACLIには、様々な構成(ベアメタル、単一のOracle VMまたは複数のOracle VMなど)のストレージ・サーバーを削除するためのインタフェースがあります。

ディスク・グループからディスクを削除して、ストレージ・サーバーのオブジェクトを削除する手順は、わずかな数のコマンドで実施します。トリガーされるリバランス操作は、削除するストレージ・セルの数に関係なく1つのみです。

前提条件

  • 有効なOEDA XML構成ファイル(拡張する環境内で使用している計算ノードとストレージ・セルの完全リストを反映しているもの)。このタスクの最初のステップでは、新しいOEDA XML構成ファイルを生成することで、現在の構成が確実に使用されるようにしています。
  • OEDACLIは、データベース・サーバー(ベアメタルまたはゲスト・ドメイン)およびストレージ・サーバーにネットワーク・アクセスできるマシンで実行する必要があります。
  1. 新しいOEDA XML構成ファイルを生成します。このファイルは、環境内で使用している現在のデータベース・サーバーとストレージ・サーバーの完全リストを反映しています。
    OEDADISCOVERコマンドを使用します。dirnameは、通常、OEDACLIのインストール・ディレクトリです。host_names_listは、検出するノードのカンマ区切りまたはスペース区切りのリストです(たとえば、'dbnode1,dbnode2,celadm01,celadm02')。
    DISCOVER ES hostnames='host_names_list' location='dirname'

    Oracle VMが複数ある環境の場合は、このコマンドによりグローバルXML構成ファイルが生成されます。このファイルには、すべてのクラスタの情報とクラスタごとに1つのXML構成ファイルが含まれています。次のコマンドには、クラスタ固有の構成ファイルではなく、グローバルXML構成ファイルを使用する必要があります。

  2. OEDACLIを使用してXML構成ファイルを更新するOEDACLIスクリプトを作成します。

    この例では、WAITオプションをTRUEに設定しています。これは、各リバランス操作が順次実行されることを意味します。最後のディスク・グループのリバランスが完了すると、構成からストレージ・サーバーが削除されます。

    次のコマンドをdrop_cell_cluster.cmdという名前のファイルに保存します。この例では、2台のストレージ・サーバー(celadm04およびceladm05)を削除します。この例では、クラスタ名q1-vm01が使用されています。この名前は、目的のクラスタ名に置き換える必要があります。

    ALTER CLUSTER DROPCELLS='celadm04,celadm05' power=4, wait=true \
    WHERE clustername=q1-vm01
    SAVE ACTION
    MERGE ACTIONS
    DEPLOY ACTIONS
    SAVE FILE
  3. スクリプトdrop_cell_cluster.cmdを実行します。

    この例のoeda_xml_fileは、最初のステップで生成したファイルです。また、drop_cell_cluster.cmdは、前のステップで作成したスクリプトです。

    $ oedacli -c oeda_xml_file -f drop_cell_cluster.cmd

    このスクリプトを実行すると、クラスタ内で構成されているすべてのOracle ASMディスク・グループからグリッド・ディスクが削除され、セルの構成が解除されます(フラッシュ・キャッシュ、フラッシュ・ログ、セル・ディスク、グリッド・ディスクなどのオブジェクトが削除されます)。

  4. ストレージ・サーバー(セル)をOEDA XML構成ファイルから削除するOEDACLIスクリプトを作成します。

    次のコマンドをdrop_cell_xml.cmdという名前のファイルに保存します。

    DELETE NEWCELL WHERE SRCNAME='celadm04 celadm05'
    SAVE ACTION FORCE
    SAVE FILE
  5. スクリプトdrop_cell_xml.cmdを実行します。

    この例のoeda_xml_fileは、最初のステップで生成したファイルです。また、drop_cell_xml.cmdは、前のステップで作成したスクリプトです。

    $ oedacli -c oeda_xml_file -f drop_cell_xml.cmd

    このスクリプトを実行すると、OEDA XML構成ファイルからストレージ・サーバーの情報が削除されます。