6.15 KVMホストでの/EXAVMIMAGESの拡張

KVMホストの使用可能な領域を使用して/EXAVMIMAGESを拡張するには、この手順を使用します。

Exadataデータベース・サーバーでは、ローカル・ディスク記憶域はボリューム・マネージャによって管理され、使用可能なすべての記憶領域が単一のボリューム・グループに割り当てられます。また、ボリューム・グループには、様々なファイル・システムをサポートする多数の論理ボリュームが含まれています。KVMホストでは、ほとんどの領域がゲスト記憶域に使用される/EXAVMIMAGESに割り当てられます。

通常、必要に応じてファイル・システムを容易に拡張できるように、ボリューム・グループには適度な空き領域が確保されます。ディスク拡張キットをデータベース・サーバーに追加することで、追加の領域も使用できます。キットは4台のハード・ドライブで構成されます。これらのドライブはデータベース・サーバーの未使用のスロットに取り付けられます。

ノート:

ディスク拡張キットは、2ソケットのOracle Exadata Database Machineシステムでのみサポートされています。

ディスク拡張キットをインストールした場合は、この手順を続行する前に、「データベース・サーバーX8M-2以前へのディスク拡張キットの追加」で説明されている手順を完了していることを確認してください。

  1. ボリューム・グループを調べて、使用可能な空き領域を確認します。
    # vgs
       VG      #PV #LV #SN Attr   VSize VFree
       VGExaDb   1  11   0 wz--n- 3.27t <1.73t
  2. /EXAVMIMAGESの現在の領域割当てを確認します。
    # df /EXAVMIMAGES
    Filesystem                                1K-blocks      Used  Available Use% Mounted on 
    /dev/mapper/VGExaDb-LVDbExaVMImages      1572096000 250734224 1321361776  16% /EXAVMIMAGES
  3. /EXAVMIMAGESに関連づけられている論理ボリュームを拡張します。
    lvextendコマンドを使用して、論理ボリュームに領域を追加します。

    次の例では、使用可能な空き領域がすべて論理ボリュームに追加されます。

    # lvextend -l +100%FREE /dev/VGExaDb/LVDbExaVMImages
       Size of logical volume VGExaDb/LVDbExaVMImages changed from 1.46 TiB (384000 extents) to 3.19 TiB (837430 extents).
       Logical volume VGExaDb/LVDbExaVMImages successfully resized.

    将来使用するために空き領域を保持する必要がある場合は、使用可能な空き領域のサブセットを使用できます。たとえば、次のコマンドは使用可能な空き領域の90%を使用します。

    # lvextend -l +90%FREE /dev/VGExaDb/LVDbExaVMImages

    または、追加する領域の量を指定できます。たとえば、次のコマンドは論理ボリュームを500 GB拡大します。

    # lvextend -L +500G /dev/VGExaDb/LVDbExaVMImages
  4. /EXAVMIMAGESに関連づけられているファイル・システムを拡張します。
    xfs_growfsコマンドを使用して、ファイル・システムを拡張された論理ボリュームに拡張します。
    # xfs_growfs /EXAVMIMAGES 
    meta-data=/dev/mapper/VGExaDb-LVDbExaVMImages isize=512 agcount=32, agsize=12288000 blks
          =                       sectsz=512   attr=2, projid32bit=1
          =                       crc=1        finobt=0 spinodes=0 rmapbt=0
          =                       reflink=1    data
          =                       bsize=4096   blocks=393216000, imaxpct=5         
          =                       sunit=256    swidth=256 blks naming  
          =version 2              bsize=4096   ascii-ci=0 ftype=1 log     
          =internal               bsize=4096   blocks=192000, version=2
          =                       sectsz=512   sunit=8 blks, lazy-count=1 realtime
          =none                   extsz=4096   blocks=0, rtextents=0 data blocks changed from 393216000 to 857528320
  5. /EXAVMIMAGESの拡張を確認します。
    # df /EXAVMIMAGES
    Filesystem                                1K-blocks      Used  Available Use% Mounted on 
    /dev/mapper/VGExaDb-LVDbExaVMImages      3429345280 261835784 3167509496   8% /EXAVMIMAGE