8.8.2 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェア・ソフトウェアの更新

patchmgrコマンドを使用して、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチを更新します。

patchmgrユーティリティを使用できるスイッチ・ファームウェアの最小リリースは1.3.3-2です。スイッチ・ファームウェアはローリング形式でアップグレードされます。

  • ラックにスパイン・スイッチが存在する場合は、スパイン・スイッチを最初にアップグレードします。
  • ラックにスパイン・スイッチが存在しない場合は、最初にサブネット・マネージャが実行されているスイッチをアップグレードします。
  • スイッチでサブネット・マネージャが実行されていない場合は、任意の順序でアップグレードを実行できます。

このタスクを開始する前に、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェアの更新の準備のステップを完了しておく必要があります。

  1. スイッチへのrootユーザーによるSSHアクセスを持つOracle Exadataラックのデータベース・サーバーに、rootユーザーとしてログインします。
    データベース・サーバーは、スイッチと同じInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークに属している必要があります。
  2. データベース・サーバーに適切なパッチ・ファイルをダウンロードします。
    パッチ情報は、My Oracle Supportノート888828.1を参照してください。
  3. パッチ・ファイルを解凍します。
    ファイルはpatch_release.dateディレクトリに解凍されます。
  4. patch_release.dateディレクトリに移動します。
  5. patchmgrを使用して、前提条件チェックを実行します。

    --unkeyオプションは、終了する前に、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチへのパスワードなしのSSHアクセスを削除します。

    --forceオプションを指定すると、InfiniBandネットワーク・ファブリック・トポロジの障害とサーバーからスイッチへの接続がオーバーライドされます。スイッチのアップグレードには影響しません。

    # ./patchmgr --ibswitches ibswitches.lst --upgrade --ibswitch_precheck [--force] [--unkey]
    

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降、patchmgrコマンドでは、キーワードの前の単一ハイフンのかわりに--を使用します。

    コマンドの出力で全体的なステータスがSUCCESSになった場合は、アップグレードに進みます。

    コマンドの出力で全体的なステータスがFAILになった場合は、出力でエラーのサマリーを確認し、どのチェックが失敗したかを特定して、エラーを修正します。

    エラーを修正したら、前提条件チェックを再実行し、成功するまでこれを繰り返します。

  6. 次のコマンドを使用して、スイッチをアップグレードします。
    [root@dm01 ]# ./patchmgr --ibswitches ibswitches.lst --upgrade [--force] [--unkey]
  7. コマンドの出力をチェックし、アップグレードを検証します。

    出力はSUCCESSになる必要があります。エラーが存在する場合は、それらのエラーを修正し、アップグレード・コマンドを再実行してください。