9.2.2 Oracle Exadata Storage Server X7のオンライン・フラッシュ・ディスク交換
以前の世代のOracle Exadata Database MachineではOracle Exadata Storage Server X7-2 Extreme Flashでのオンラインのフラッシュ・ディスクの交換が可能でしたが、Oracle Exadata Storage Server X7-2 High Capacityでのフラッシュ・ディスクの交換はサーバーのダウンタイムが必要でした。Oracle Exadata Database Machine X7-2LおよびX7-8以降、Oracle Exadata Storage Server X7-2 High Capacityのフラッシュ・ディスクはオンラインでも交換でき、サーバーのダウンタイムがなくなりました。
Oracle Exadata System Softwareは、常にフラッシュ・ディスクの状態を監視しています。フラッシュ・ディスクに障害が発生したか、パフォーマンスが低下した場合、ディスクはすぐに交換できます。フラッシュ・ディスクに予測障害が発生した場合、冗長性を確保するには、次の状態になるまでフラッシュ・ディスクを交換しないでください。
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デバイスをデータ・グリッド・ディスクとして使用している場合、Oracle ASMディスクのリバランスが完了
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デバイスをフラッシュ・キャッシュに使用している場合、フラッシュ・キャッシュのフラッシュが完了
Oracle Exadata System Softwareは、冗長性を損なわずにフラッシュ・ディスクを安全に交換したら、自動的にOracle ASMディスクのリバランスおよびフラッシュ・キャッシュのフラッシュ操作の進行を監視し、ユーザーに通知を送信します。いずれの場合も、フラッシュ・ディスクを安全に交換できるようになると、Oracle Exadata System Softwareでは、自動的にオンライン交換用にフラッシュ・ディスクを準備し、そのフラッシュ・ディスクをdropped for replacement
ステータスに移行して、交換する準備が完了したことを示します。さらに、Oracle Exadata System Softwareは、フラッシュ・カードの注意用LEDを自動的にオンにし、カードの電源LEDをオフにして、交換するカードを示すことができます。
システム管理者またはフィールド・エンジニアはストレージ・サーバーを停止せずにシャーシを開き、LEDパターンでカードを容易に識別し、ディスクを交換できます。
詳細は、Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド のフラッシュ・ディスクのホット・プラグ交換の実行を参照してください。
最小要件:
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Oracle Exadata Storage Server X7-2 Extreme Flash
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Oracle Exadata System Softwareリリース18.1.0.0.0およびOracle Exadata Storage Server X7-2 High CapacityまたはOracle Exadata Database Machine X7-8