6.2.12.13 mkvolumeattachment
Exascaleボリュームのアタッチメントを作成します。
用途
mkvolumeattachment
コマンドを使用すると、Exascaleボリュームのアタッチメントを作成できます。
構文
mkvolumeattachment volume-id device-name --attributes { giClusterId=cluster-id | initiator=edv-initiator-id } [ --protocol edv ]
コマンド・オプション
mkvolumeattachment
コマンドのオプションは、次のとおりです:
- volume-id: アタッチメントを作成するExascaleボリュームの識別子を指定します。
lsvolume
コマンドを使用すると、各ボリュームの識別子を検出できます。 - device-name: Exascaleダイレクト・ボリューム(EDV)アタッチメントの場合、アタッチメントとともに使用するデバイス名を指定します。これはユーザーが指定した名前で、アタッチメントに関連付けられたデバイス・ファイルに適用されます。アタッチ後、対応するデバイス・ファイルは
/dev/exc/
にあります。 -
--protocol
: アタッチメントのプロトコルを指定します。指定しない場合、edv
(Exascaleダイレクト・ボリューム)と見なされます。 -
--attributes
: アタッチメント・タイプに応じて様々な属性を指定します。-
クラスタ全体のEDVアタッチメントの場合のみ、
giClusterId
属性は、ボリューム・アタッチメントに関連付けられたOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタIDを指定します。この属性を指定すると、Oracle GIクラスタ内のすべてのノードに、対応するデバイス・ファイルが作成されます。 -
ノード固有のEDVアタッチメントの場合のみ、
initiator
属性はボリューム・アタッチメントに関連付けられたEDVイニシエータIDを指定します。この属性を指定すると、対応するデバイス・ファイルは、指定したEDVイニシエータIDに関連付けられたクラスタ・ノードにのみ作成されます。
-
使用上のノート
次の内容はEDVアタッチメントに適用されます:
-
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用した初期システム・デプロイメント時に、Exascale Direct Volume (EDV)サービスは各Exadataコンピュート・ノード(ベア・メタルまたはVM)に構成され、Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタを管理するExascaleユーザーに関連付けられます。EDVアタッチメントを作成するには、EDVサービスにリンクされたExascaleユーザーを使用する必要があります。
GIクラスタがOracle OSユーザー・アカウントを1つ含む非ロール別ユーザー構成を使用する場合、関連付けられたExascaleユーザーはEDVサービスに関連付けられます。GIクラスタがGrid OSユーザー・アカウントおよびOracle OSユーザー・アカウントを含むロール別構成を使用する場合、EDVサービスはGrid OSアカウントに関連付けられたExascaleユーザーにリンクされます。
EDVサービスにリンクされたExascaleユーザーを検出するには、ESCLI
lsinitiator
コマンドを--detail
オプションとともに使用し、user
属性を調べます。
-
各EDVアタッチメントには、
/dev/exc-devN
にカーネル・デバイス・ファイルもあります(Nは、デバイスのマイナー番号です)。カーネル・デバイス名はEDVアタッチメントの属性として含まれ、ESCLIlsvolumeattachment
コマンドを使用して確認できます。カーネル・デバイス・ファイルと(/dev/exc/
の下の)ユーザー命名デバイス・ファイルの関係もudevデータベースに記録され、次のLinuxコマンドを使用して確認できます:# udevadm info device-file
device-file値には、カーネル・デバイス・ファイル(
/dev/exc-devN
)または(/dev/exc/
の下の)ユーザー命名デバイス・ファイルを指定できます。 -
デフォルトでは、EDVデバイス・ファイルへの読取り/書込みアクセスは、
root
オペレーティング・システム・ユーザーおよびdisk
グループのメンバーのみが利用できます。ユースケースによっては、EDVデバイス・ファイルを使用する前に、ファイルに対する権限の変更が必要になる場合があります。たとえば、
/dev/exc/myvol
のEDVデバイス・ファイルをoracle
ユーザーおよびdba
グループによって読取り/書込み可能にするには、次のようなudevルールを使用して構成できます:# cat /etc/udev/rules.d/57-edv-user.rules KERNEL=="exc-*", ENV{EXC_ALIAS}=="myvol", OWNER="oracle", GROUP="dba", MODE="0660"
-
EDVデバイスに関連するudevルールの管理を容易にするために、各EDVクライアント・ノードは、要件を満たすように変更できる
/etc/udev/rules.d/57-edv-user.rules
のテンプレートudevルール・ファイルを使用して構成されます。既存のudevルールを維持するために、EDVクライアント・ソフトウェアが更新されるたびに、/etc/udev/rules.d/57-edv-user.rules
は保持されます。 -
各EDVクライアント・ノードでは、同時に最大1024個のアタッチメントをサポートできます。この制限には、サーバーに関連するすべてのクラスタ・アタッチメントの合計と、サーバーに固有のローカル・アタッチメントが含まれます。
例
例6-168 クラスタ全体のEDVボリューム・アタッチメントの作成
クラスタ全体のEDVボリューム・アタッチメントを作成するには、volume-id、device-nameおよびcluster-idを指定します。
次の例では、volume-idは7:50e52177583f4be4bad68ac20b65001e
、device-nameはmyvol
、cluster-idは72071863FA3E7FCAFF9F42A96957F4C5
です。
@> mkvolumeattachment 7:50e52177583f4be4bad68ac20b65001e myvol --attributes giClusterId=72071863-fa3e-7fca-ff9f-42a96957f4c5
例6-169 ノード固有のEDVボリューム・アタッチメントの作成
ノード固有のEDVボリューム・アタッチメントを作成するには、volume-id、device-nameおよびedv-initiator-idを指定します。
次の例では、volume-idは7:50e52177583f4be4bad68ac20b65001e
、device-nameはmyvol
、edv-initiator-idはb0b057aa-1f2c-0f48-b0b0-57aa1f2c0f48
です。
@> mkvolumeattachment 7:50e52177583f4be4bad68ac20b65001e myvol --attributes initiator=b0b057aa-1f2c-0f48-b0b0-57aa1f2c0f48
親トピック: ブロック・ストア管理