7.2.12 scrub

論理的な一貫性を保つためのオンデマンド・ファイル・スクラブ。

構文

scrub [{ -w | --wallet } wallet-location ] [{ -T | --trace } trace-level ]
   [ -a ] [ -i interval] [ -n requests] [ -r count]
   [ -f offset] [ -t offset] [ -s ] [ -v[v[v]] ] filename

コマンド・オプション

scrubコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • filename: スクラブするファイルを指定します。

    filenameでワイルドカード(%)を使用すると、複数のファイルを指定できます。

  • -w--wallet: オプションで、Exascaleウォレット・ディレクトリへのパスを指定します。

  • -T--trace: オプションで、トレースを有効にし、トレース・レベルを1 (最小トレース)、2 (中程度のトレース)または3 (最大トレース)に設定します。

    トレース・ファイルは、次のリストの最初のアクセス可能な場所に書き込まれます:

    1. $ADR_BASE環境変数が設定されている場合:

      $ADR_BASE/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc
    2. /var/log/oracle/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc
    3. /tmp/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc
  • -a: ファイル・タイプやミラー・ステータスに関係なく、スクラブ操作によってすべてのリージョンに対してハード・チェックが実行されるように指定します。

  • -i: リージョンを再スクラブする前に待機する間隔(秒単位)を指定します。

  • -n: スクラブ操作のキューの深さを指定します。このオプションは、スクラブ操作によって実行される同時読取りリクエストの数を制御します。値を大きくするほど、スクラブを速くすることができますが、消費するリソースが多くなるため、他のワークロードに影響を与える可能性があります。

  • -r: リージョンでの同時書込みの待機中に許可される再スクラブの試行回数を指定します。指定された回数の再スクラブの試行が終了すると、対応するリージョンがコマンド出力にレポートされ、スクラブ操作は続行されます。

  • -f: スクラブを開始するファイル・オフセットを指定して、ファイルの一部のスクラブを有効にします。オフセット値は、ファイルの先頭からMB単位で指定します。

  • -t: スクラブの対象となるファイル・オフセットを指定して、ファイルの一部のスクラブを有効にします。オフセット値は、ファイルの先頭からMB単位で指定します。

  • -s: 複数のデータ・セットを修復用のソースとみなす場合、スクラブ操作では最も大きいシステム変更番号(SCN)を修復ソースとして使用することを指定します。

  • -v[v[v]: コマンド出力の冗長度を大きくします:

    • -v: 詳細な出力を生成します。
    • -vv: さらに詳細な出力を生成します。
    • -vvv: 最も詳細な出力を生成します。

例7-17 Exascaleファイルのスクラブ

次の例では、@MYDATA/myfileに対して論理スクラブを実行します。

$ xsh scrub @MYDATA/myfile