7.7.1.7.4 name属性
用途
name属性は、ディレクティブの対象であるエンティティを識別します。
構文
ALTER IORMPLAN
catplan = (( name=category_name, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
dbplan = (( name={ db_name | profile_name }, ... ) ... )
ALTER IORMPLAN
clusterplan = (( name=cluster_name, ... ) ... )使用上のノート
-
カテゴリ・プラン(
catplan)のディレクティブの場合、name属性でカテゴリ名を指定します。Oracle Databaseは、Database Resource Manager (DBRM)を使用してデータベース内リソースを管理します。DBRMはコンシューマ・グループ間のリソースを管理し、各コンシューマ・グループはカテゴリに関連付けられます。catplanカテゴリ名は、同じ名前を持つDBRMカテゴリに関連付けられます。 -
データベース・プラン(
dbplan)のディレクティブの場合、name属性は通常、ディレクティブに関連付けられているデータベースを識別します。ただし、ディレクティブにtype=profileが含まれている場合は、name属性でプロファイル名を指定します。データベースを識別するディレクティブでは、通常、
name値はDB_UNIQUE_NAMEデータベース・パラメータの値と一致します。例外は、ディレクティブがrole属性を使用してOracle Data Guard構成を管理する場合です。詳細は、role属性を参照してください。 -
クラスタ・プラン(
clusterplan)のディレクティブの場合、name属性は、ディレクティブに関連付けられているOracle Grid Infrastructureクラスタを識別します。クラスタ・プラン(
clusterplan)では、クラスタの識別にASM-Scoped Securityが使用されます。name属性の値は、クラスタのASM-Scoped Security定義の一部である、cellkey.oraファイルのasmフィールドと一致する必要があります。ASM-Scoped Securityが正しく構成されていない場合、クラスタを識別してクラスタ・プランのディレクティブに関連付けることができません。この場合、クラスタ・プランで指定されている場合でも、クラスタは識別されていないクラスタと同じように扱われ、デフォルトでIOリソースの1つの共有を受け取ります。 -
name属性は、ディレクティブの最初の属性にする必要があります。 -
name属性値をアンダースコア(_)で開始することはできません。 -
各
nameの後には、少なくとも次のような他の属性が続く必要があります。(name=sales, share=8)(name=oltpdg, limit=80)(name=dwh, flashcachesize=50G)
-
2つの特殊な
name値があります。-
OTHER: プランで指定されていない他のすべてのエンティティのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのエンティティは、OTHERディレクティブに関連付けられたリソースを共有します。OTHERディレクティブは、割当てベースのリソース管理(つまり、levelおよびallocation属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランおよびカテゴリ・プランで使用されます。割当てベースのディレクティブを含むプランには、OTHERディレクティブも含める必要があります。データベース・プランでは、
OTHERディレクティブでlimit属性を定義することもできます。 -
DEFAULT: データベース・プランで指定されていない各データベースのリソース割当てを定義する特別なディレクティブを指定します。プランで明示的に指定されていないすべてのデータベースは、DEFAULTディレクティブでリソースを受け取ります。DEFAULTディレクティブは、共有ベースのリソース割当て(つまり、share属性を使用して定義されたリソース割当て)を使用するデータベース・プランでのみ使用できます。
-
例7-41 データベース・プランでのname属性の使用
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=db1, limit=50), -
(name=db2, limit=50), -
(name=OTHER, level=1, allocation=25))例7-42 DEFAULTディレクティブを使用したデータベース・プランの設定
この例は、DEFAULTディレクティブを使用してdev01およびdev02以外のすべてのデータベースでデフォルトの共有割当てを設定する方法を示しています。
CellCLI> ALTER IORMPLAN -
dbplan=((name=dev01, share=1, limit=50, flashlog=off), -
(name=dev02, share=1, limit=25, flashcache=off), -
(name=DEFAULT, share=4))親トピック: ALTER IORMPLAN