7.7.1.7.5 share属性

用途

share属性は、dbplan内のデータベースまたはclusterplan内のクラスタの相対的な優先度を指定する、共有ベースのリソース割当てを制御します。share値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースへのアクセスが強化されます。

構文

 ALTER IORMPLAN 
   dbplan=(( name=db_name, ... share=number ... ) ... )
 ALTER IORMPLAN 
   clusterplan=(( name=cluster_name, ... share=number ... ) ... )

使用上のノート

  • share: リソース割当て共有を指定します。

    有効な値は1から32 (1は最下位の共有、32は最上位の共有)です。share値は、各エンティティの相対的な重要度を表します。share値が高いほど、優先度が高くなり、リソースへのアクセスが強化されます。プランのすべてのshare値の合計は32768より大きくできません。

  • データベース・プラン(dbplan)には、共有ベースのリソース割当てをお薦めします。クラスタ・プラン(clusterplan)では、共有ベースのリソース割当てが唯一のオプションです。

  • 共有ベースのリソース割当てを使用するデータベース・プラン(dbplan)では、name=DEFAULTを使用して、dbplanで明示的に指定されていない各データベースのデフォルトの共有を定義します。

  • 明示的な共有割当てがないクラスタには、デフォルトで1つの共有が割り当てられます。これには、クラスタ・プラン(clusterplan)で識別されていないクラスタが含まれます。

例7-43 share属性を使用したデータベース・プランの設定

この例は、share属性を使用してdbPlanを構成する方法を示しています。

CellCLI> ALTER IORMPLAN                                                 -
         dbplan=((name=sales01, share=4),                               -
                 (name=sales02, share=4),                               -
                 (name=fin01, share=3),                                 -
                 (name=fin02, share=2),                                 -
                 (name=dev01, share=1, limit=50, flashLog=off),         -
                 (name=dev02, share=1, limit=25, flashCache=off),       -
                 (name=DEFAULT, share=2))