19.1.8での変更点
Oracle NoSQL Databaseリリース19.1.8 Enterprise Editionで次の変更が行われました。
トピック
新機能
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                        JMXを使用して管理関連メトリックをモニタリングできるようになりました。 [#27077]AdminMXBean.getEnvMetricは、環境関連のメトリックのバンドルを含むJSON文字列を返します。
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                        期間によってのみプルーニングするための管理イベントを格納しました。このリリース以降、これらはイベントの数によってもプルーニングされます。デフォルトのイベントの最大数は10,000です。デフォルトの期間は30日です。 [#22640]
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                        Oracle NoSQL Database表に格納されたJSONドキュメントのコンテンツでのテキスト索引の作成をサポートするよう [#27069]CREATE FULLTEXT INDEXコマンドが拡張されました。特定の表の列に格納されている要素がJSONドキュメントである場合、CREATE FULLTEXT INDEXに対する拡張機能を使用すると、索引付けするドキュメントの属性や、属性の索引付け時にElasticsearchで使用するデータ型をユーザーが指定できるようになります。
バグとパフォーマンスの修正
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                        チェックポイント表が正常に作成された後でも、ストリーム・クライアントの起動時に [#27497]oracle.kv.MetadataNotFoundExceptionが発生することがある、ストリームAPIの実装時の問題が修正されました。
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                        リタイア済のシャードが構成可能なタイムアウトに達するまでストリーム・クライアントを待機するようストア縮小が変更されました。新しいRNパラメータ [#27306]rnStoreContractWaitが追加されます。
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                        非常に多数の表を含むストアに対するメタデータ伝播のスケーラビリティが向上しました。 [#27257]
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                        セキュアなKVStoreハンドルを作成する場合、 [#27322]KVStoreFactory.getStore()が何回も起動されたときにアプリケーションでは「Too many open files」例外が発生することがありました。SSLの初期化中にオープンされているJavaキーストアを適切にクローズすることにより、この問題が修正されました。
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                        TableIteratorOptionの一貫性とrequestTimeout構成が索引イテレータおよび索引キー・イテレータAPI ( [#27345]tableIterator(IndexKey, MultiRowOptions, TableIteratorOptions)およびtableKeysIterator(IndexKey, MultiRowOptions, TableIteratorOptions))によって無視されるバグが修正されました。
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                        非終端状態で保持されていたユーザー・プランの数が以前はバインドされていませんでした。これらのプラン・タイプのうち最も古いもので、その数が1000を超える場合は取り消されて削除されるようになりました。 [#27353]
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                        サーバー・セキュリティ・パラメータの処理が変更され、Javaで有効になっているプロトコルをサポートするのではなく、標準的な一連のSSLプロトコルがサーバーによって強制されるようになりました。デフォルトでは、サーバーがTLSv1.2、TLSv1.1またはTLSv1プロトコルを使用するにはSSLが必要になります。この変更の前は、サーバーはJavaで有効化されているどのプロトコルでもサポートしていたため、サーバー構成を変更しなくてもデフォルト以外のプロトコルを使用するようクライアントを構成できました。 makebootconfigおよびsecurityconfigユーティリティは、デフォルトでTLSv1.2、TLSv1.1およびTLSv1プロトコルを使用するようクライアントを設定するための構成を生成します。このため、デフォルト・サーバー構成に対するこの変更が影響するのは、クライアントがSSLプロトコルに対してデフォルト以外の構成を使用する場合のみです。ユーザーは、makebootconfigおよびsecurityconfigユーティリティを使用して新しいclient.securityファイルを生成するか、セキュリティ・ファイルまたはセキュリティ・パラメータのいずれかでoracle.kv.ssl.protocolsパラメータを変更することにより、デフォルト以外のプロトコルを使用するようクライアントを構成できます。この変更の前は、このパラメータのデフォルト設定を削除すると、Javaで有効になっている一連のプロトコルの使用が許可されました。これにはSSLv2Hello、およびJava 11の場合はTLSv1.3が含まれます。これらのプロトコルが使用されるのは、クライアントとサーバーの両方に対して明示的に構成されている場合のみになりました。新規インストールでは makebootconfigおよびsecurityconfigユーティリティを使用してこのセキュリティ・パラメータのデフォルト以外の値を指定でき、既存のインストールではsecurityconfigを使用してパラメータを更新できます。セキュリティ・パラメータの設定の詳細は、セキュリティ構成を参照してください。 Java 11ではセキュアなストア用としてTLSv1.3プロトコルの使用が妨げられる問題があることに注意してください。将来のリリースでは、この新しいプロトコルが有効になることが想定されています。 [#27414]
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                        sysdefaultネームスペース内の表のみを返すよう [#27328]TableAPI.getTables("sysdefault")が修正されました。
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                        問合せでGENERATED AS IDENTITYオプションにNO CACHE値を使用したときに発生する例外が修正されました。 [#27368]
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                        electable group size overrideパラメータを有効のままにすることによって [#27513]plan failover管理コマンドで構成の正しくないストアを生成する問題が修正されました。構成が正しくないと、元のストア・トポロジのリストアに失敗する可能性があります。
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                        等号を含むパスワードをプレーン・テキスト・パスワード・ファイル・ストアから正しく読み取れないバグが修正されました。 [#27525]
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                        ストリームAPIユーザーによって作成されたチェックポイントが、エラスティック操作中に発生した内部チェックポイントによってオーバーライドされる(またはその逆)問題が修正されました。不正な内部チェックポイントのためにエラスティック操作中にストリームが失敗する場合があり、ユーザーは以前に作成したチェックポイントを失う可能性があります。拡張度操作を正しくサポートするには、拡張度操作を実行する前にすべてのストリーム・クライアントをアップグレードする必要があります。 [#27521]
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                        インポート/エクスポート・ユーティリティには、インポート時にOracle NoSQL Databaseに存在すると検出されたレコードを自動的に上書きする [#27515]overwriteオプションがあります。
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                        以前のリリースを使用して取得したスナップショットをリカバリした後、後続バージョンのOracle NoSQL Databaseを使用してリストアしようとするときに、「Failed to start SNA: unexpected snapshot operation state」というエラーが発生しなくなりました。 [#27452]snapshot.statファイルはクリーン・アップされていませんでした。18.3を使用して取得したスナップショットをリカバリしようとする19.1のユーザーには、引き続きこのエラーが表示されます。この問題を回避するには、スナップショット・ディレクトリにあるsnapshot.statファイルからRESTORE=STARTEDエントリを削除します。
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                        ユーザーは、 admindirが指定されたバックアップをリストアできます。この修正の前は、admindirが指定されたストアからリストアすると、管理サービスの起動に失敗しました。19.1より前のバージョンを使用しているユーザーは、次のコマンドを実行してから、-restore-from-snapshotオプションを指定せずにSNAを再起動できます。
 [#27454]cp -r admindir/snapshots/SNAPSHOT_NAME admindir/recovery
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                        Oracle NoSQL Databaseは、32 GB未満のヒープ・サイズ用のJavaヒープに使用できるメモリーを、オフヒープ・キャッシュ用としてその一部を使用するのではなく、すべてを使用できるようになりました。これは、パフォーマンス向上のために変更されました。 [#27454]
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 [#27474]register-es管理CLIコマンドを介してセキュアなkvstoreがセキュアなElasticsearchクラスタに登録されるとき、NullPointerExceptionが発生しなくなりました。
ユーティリティの変更点
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                        管理CLIとSQLシェルのデフォルトの一貫性ポリシーがABSOLUTEに変更されました。 [#27350]
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                        インポート/エクスポート・ユーティリティは、JSON形式およびMongoDB JSON形式をサポートするよう拡張されました。18.3でリリースされたプレビュー・マイグレータ・ユーティリティはサポートされなくなりました。 [#27422]