9.8 MDB

MDBコマンドを使用すると、MDB (Microsoft Access Database)ファイルからOracleデータベース・スキーマに表とデータをインポートできます。

mdbを使用して、SQLclでMDBコマンドを実行できます。

MDBのヘルプ情報を表示するには、help mdbと入力します。

次の2つのサブコマンドがサポートされており、Microsoft Accessデータベース・ファイルからのデータのリストやコピーが可能です。

データのリスト

指定されたMDBファイルに存在する表または保存済問合せ(ビュー)をリストし、そのリストを出力します。

構文

mdb  list {OPTIONS}

オプション

オプション 説明
必須
-file|-fi <file> Microsoft Accessデータベース・ファイルのパス。
オプション
-tables|-tabs 指定されたMicrosoft Accessファイルに存在する表のみ。
-views|-vw Microsoft Accessデータベースに保存されているビューまたは保存済問合せのみ。

MDBファイル内のすべての表および保存済問合せをリストします。

 mdb list -file mdb_file.mdb

データのコピー

Microsoft AccessデータベースからOracle Databaseに表またはビューをコピーします。

構文

mdb  copy {OPTIONS}

オプション

オプション 説明
必須
-file|-fi <file> Microsoft Accessデータベース・ファイルのパス。
オプション
-tables|-tabs 指定されたMicrosoft Accessファイルに存在する表のみ。
-views|-vw Microsoft Accessデータベースに保存されているビューまたは保存済問合せのみ。
-prefix|-pr <prefix> 表名またはビュー表名の前に追加する名前。
-table|-tab <table> MDBファイルからOracle Databaseに特定の表をコピーします。
-mode|-mo <mode> {APPEND|REPLACE|SKIP|TRUNCATE} (REPLACE) 宛先表にある既存のデータを処理するための操作のモードを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。
  • replace: ターゲット表が存在する場合は、それを削除してから再作成し、新しいデータを追加します。
  • append: 新しいデータをターゲット表内の既存のデータ(ある場合)に追加します。
  • truncate: 新しいデータを追加する前に、ターゲット表内の既存のデータをすべてクリアします。
  • skip: ターゲット表がすでに存在する場合は、何もしません。それ以外の場合は、表を作成し、新しいデータを追加します。

MDBファイルからOracle Databaseにすべてをコピーします。

 SQL> mdb copy -file mdb_file.mdb

ターゲット表が存在する場合はそれを削除してから再作成することでその既存のターゲット表を置き換え、データを追加します。

SQL> mdb copy -table employees -file mdb_file.mdb -mode replace