合弁企業トランザクションおよび配分の概要

次のプロセスをスケジュールして、合弁企業トランザクションを識別し、トランザクションから配分を作成します:

合弁企業トランザクションの識別
このプロセスでは、合弁企業定義の詳細を使用して、Oracle Fusion Cloud Financialsの合弁企業のトランザクションが識別されます。デフォルトの所有権定義が合弁企業定義で定義されている場合は、「合弁企業トランザクションの識別」プロセスを構成するか、プロセスのモードを実行して、デフォルトの所有権定義をトランザクションに割り当てることができます。このプロセスでは、Oracle Joint Venture Managementによって以前に識別されたトランザクションは識別されません。
所有権定義割当ルールが合弁企業に対して設定されている場合は、合弁企業トランザクションに割当ルールを適用するようにこのプロセスを構成できます。割当ルールを使用すると、異なる所有権定義または直接請求利害関係者を様々なタイプの合弁企業トランザクションに割り当てることができます。割当ルールは、デフォルト所有権定義のかわりに、またはデフォルト所有権定義とともに使用できます。詳細は、「合弁企業トランザクションへの所有権定義割当ルールの適用」を参照してください。
管理者がProject Costingと合弁企業管理間の統合を設定している場合、「合弁企業トランザクションの識別」プロセスでは、「合弁企業システム・オプション」および「補助元帳会計」のサポート参照設定に基づいて、プロジェクト属性もトランザクションに割り当てられます。
合弁企業配分の作成
費用と収益の各パートナのシェアを含む配分を作成します。

前述のプロセスをスケジュールどおりに実行するように設定することも、必要に応じてオンデマンドで実行することもできます。「合弁企業トランザクション」および「合弁企業配分」作業領域を使用して、これらのプロセスからの例外を管理します。詳細は、「合弁企業トランザクションおよび配分に関する問題の訂正」を参照してください。

ノート: 合弁企業トランザクションが識別された後、オプションで「合弁企業トランザクションの識別」プロセスの「所有権定義有効日の検証」モードを実行できます。このモードでは、トランザクションに割り当てられた所有権定義がトランザクション日に有効かどうかを検証できます。

次の図は、これらのプロセスを実行するフローを示しています:

この画像は、合弁企業トランザクションを識別し、所有権定義割当ルールをトランザクションに適用し、所有権定義有効日を検証して、配分を作成するワークフローを示しています。

プロセスを実行して合弁企業トランザクションを識別および配分した後、パートナ拠出金から引き出すプロセスを実行して、配分金額をカバーしたり、合弁企業配分から請求書または仕訳を作成したり、原価修正をProject Costingに送信したりできます。

合弁企業会計担当は、これらのプロセスを、データ・セキュリティを介して管理する権限があるビジネス・ユニットに関連付けられた合弁企業でのみ実行できます。詳細は、Oracle Joint Venture Managementのデータ・セキュリティの設定を参照してください。