HCM実装ユーザーの作成の概要
Oracle HCM Cloudサービスのサービス管理者の環境がプロビジョニングされると、管理者にサインインの詳細が送られます。 このトピックでは、サービスへの初回アクセス方法と、実装を担当する実装ユーザーの設定方法について説明します。
これらのステップは、実装チームへ環境をリリースする前に完了する必要があります。 まず、テスト環境で実装ユーザーを作成することをお薦めします。 本番環境への実装の移行は、実装を検証してから行うようにしてください。 こうすることで、実装チームが、本番環境でアプリケーション・ユーザーを設定する前にセキュリティの実装方法を身につけることができます。
Oracle HCM Cloudサービスへのアクセス
テスト環境または本番環境のサービスURL、ユーザー名、仮パスワードは、オラクル社から送られるようこそEメールまたはサービスアクティブ化Eメールに記載されています。 設定する環境については、このEメールを参照してください。 アイデンティティ・ドメインの値が環境名となります。 たとえば、HCMAであれば本番環境、HCMA-TESTであればテスト環境となります。
ようこそEメールまたはサービスアクティブ化Eメールのサービス・ホームURLで、テスト用または本番用のOracle HCM Cloudサービスにサインインします。 このURLの末尾は、AtkHomePageWelcomeまたはHcmFusionHomeです。
初めてサインインするときは、ようこそEメールまたはサービスアクティブ化Eメールに記載されているパスワードを使用します。 パスワードを変更するように求められます。 新しいパスワードを記録します。このパスワードが、今後サービスへアクセスするためのサービス管理者パスワードになります。 サインインの詳細は他のユーザーと共有しないでください。
実装ユーザーの作成
次の表に、実装ユーザーの作成およびロール割当のプロセスの概要を示します。
ステップ |
タスクまたはアクティビティ |
説明 |
---|---|---|
1 |
「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」 |
「最新のLDAP変更の取得」プロセスを実行して、LDAPディレクトリ・サーバーのデータをOracle HCM Cloudにコピーします。 |
2 |
アプリケーション・セキュリティへのユーザーおよびロールのインポート |
このタスクを実行して、Oracle Fusion Applicationsセキュリティ表を初期化します。 |
3 |
実装ユーザーの作成 |
TechAdminおよびHCMUserの各実装ユーザーが環境に存在しない場合は、これらのユーザーを作成して必要なジョブ・ロールを割り当てます。 まだOracle HCM Cloudサービスの就業者のオンボーディングに関する設定を行っていないため、これらのユーザーには名前付きの就業者を関連付けないでください。 実装の進行に応じて、これらのユーザーを置き換えるか、ユーザーの定義を変更することができます。 ただし、最初のうちは、これら2つのユーザーは必須です。 |
4 |
実装ユーザーのデータ・ロールの作成 |
実装ユーザーがHCMデータへアクセスできるように、次のデータ・ロールを作成します。
Oracle Fusion Workforce Compensation Cloud ServiceまたはOracle Fusion Global Payroll Cloud Serviceのライセンスを所有している場合は、他のデータ・ロールも作成します。 |
5 |
抽象ロールへのセキュリティ・プロファイルの割当 |
「従業員」、「派遣就業者」、「ライン・マネージャ」の各事前定義済抽象ロールで、基本データ・アクセス権を有効にします。 このタスクは、抽象ロールを持つ実装ユーザーに必要なデータ・アクセス権が設定されるように、実装のこの段階で行います。 ただし、このステップは、抽象ロールを持つアプリケーション・ユーザー全員にも影響します。 |
6 |
HCM実装データ・ロールの汎用ロール・マッピングの作成 |
ステップ4で作成したHCMデータ・ロールを実装ユーザーへプロビジョニングできるようにします。 |
7 |
HCMUser実装ユーザーへの抽象ロールおよびデータ・ロールの割当 |
HCMUser実装ユーザーに、機能実装を実行できるようにするロールを割り当てます。 |
8 |
HCMUserアクセスの検証 |
割り当てたロールによって有効になった機能にHCMUser実装ユーザーがアクセスできることを確認します。 |
これらのステップが完了したら、サービス管理者パスワードをリセットします。