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Btrfsファイル・システムのデフラグおよび圧縮

ファイル・システムをデフラグして、I/Oのパフォーマンスを向上できます。 Btrfsファイル・システムを圧縮して、その有効容量を増やすこともできます。

btrfs filesystem defragmentコマンドを実行すると、ファイル・システムまたはファイル・システム内の任意のファイルおよびディレクトリをデフラグできます。 ファイル・システムのデフラグは、マウント時にautodefragオプションを設定することで自動的に実行できます。 ただし、大規模なデータベースや仮想マシンのイメージでは、自動デフラグはお薦めしません。

ノート:

コピーオンライトのコピーが含まれるファイルまたはサブボリュームをデフラグすると、ファイルとそのコピー間のリンクが破損します。 たとえば、スナップショットのあるサブボリュームをデフラグすると、そのスナップショットはサブボリュームのコピー・オン・ライト・イメージではなくなったため、サブボリュームとそのスナップショットによるディスク使用量が増加します。

デフラグ時に圧縮を適用できますが、圧縮をマウント・オプションとして設定してファイル・システム全体に適用することも、サブボリュームのプロパティとして設定して特定のサブボリュームに適用することもできます。

次の3種類の圧縮タイプがサポートされています:

• zlib: バランスの取れた速度と圧縮率を備えた汎用的で広く使用されている圧縮。
• lzo: 他のオプションよりも圧縮率が低い高速圧縮および解凍。
• zstd: 高い圧縮率および急速な圧縮および解凍。

デフラグの実行時に圧縮が適用されないかぎり、圧縮はいつでも有効にでき、新しい書込みのみが圧縮されます。

• Btrfsファイル・システムをデフラグするには、次を実行します:

  sudo btrfs filesystem defragment /mnt

• 自動デフラグが有効になっているBtrfsファイル・システムをマウントするには、次を実行します:

  sudo mount -o autodefrag /dev/sdb /mnt

• デフラグ操作中にBtrfsファイル・システムに圧縮を適用するには、次を実行します:

  sudo btrfs filesystem defragment -czlib /mnt

• サブボリュームに圧縮プロパティを設定してサブボリュームに圧縮を適用するには、btrfs property setコマンドを使用します。

  sudo btrfs property set /mnt/subvol1 compression zstd

• ファイル・システムのマウント時に圧縮を適用するには、次を実行します:

  sudo mount -o compress=lzo /dev/sdb /mnt